小春日和のきままなトレラン、紅葉は? 八丁池経由で天城山(11月16日山行記録(1))
先週はタイのお客さんの来日などで、本当にクタクタ。で、メンバーに声を掛けて金曜日はめずらしく定時に上がった。この週末、やらないといけないことも多々あったので、山に行く予定はまったくなし。。。が、定時に帰宅したことや天気予報、紅葉情報などを見ていると、、、ムラムラ、、、急遽予定変更! 行くしかないでしょう。
途中、ガスや小雨もあったが、水生地下駐車場に着いたときには、オリオン座などきれいな星が出ていました。明日の天気を期待しつつ眠りにつく。。。
天城は95年、97年と2度登っているが、いずれも東側天城高原ゴルフ場からの周回コース。一番登山者の多いルートだ。ただ、シャクナゲの時期などならまだしも、展望もそれほどよくなく、山屋としては少々物足らない。一度八丁池側まで縦走したかったが、交通の便が悪く、マイカー利用では難しい。
そこで今回は天城峠、八丁池側から往復で天城最高峰の万三郎岳を登るということにした。ただ標高差はともかく、25キロ強もあるロングコース。そこで走れるところはトレランで、と前から温めていたプランだった。
○11月16日(土)晴れ 単独
朝、寒さで目が覚める。が、車外に出ると思ったよりは暖かかった。この水生地下駐車場は20台くらい停められる舗装された駐車場だが、惜しいことにトイレはない。
軽い朝食を取って6時21分駐車場を出発。やや雲はあるが、天気はよさそう。今回装備やウェアは基本的に山装備だが、靴はトレランシューズ(モントレイル コンチネンタルディバイド)、ツェルトや武器などは持たずに軽量化。またハイドレーションシステムを使って、歩きながら走りながらの水分補給ができるようにはした。食料も通常よりは少ない目。
天城大橋を渡って国道を少し行くと天城峠のバス停。ここが今の天城トンネルの入り口だ。ここからハイキングコースに入る。
天城峠バス停、右奥が新天城トンネル
中央、案内板の左が登山口
10分ほどで旧天城トンネル。写真でよく見る観光地だ。ここにトイレがあるので身体を軽く。。。登山道はトンネルの右手を登っていく。
落葉と苔の階段を行く 何の花だろう?
旧天城隧道、トンネルの右を登る
歩き始めるとちょうどいい暖かさ。空気は凛として冷たいが寒くはない。天城峠までは、思ったよりもちゃんとした山道だ。やはり ”天城~越~え♪”とひとりで口ずさんでしまう。ひと登りして6時53分、天城峠着。意外にもどうということのない普通の峠。ここで尾根の縦走路と峠道が交叉する。
このコースは八丁池まで昭和天皇が歩かれたことがあるようで、"上り御幸遊歩道"という名前が付いている。(ちなみに"下り御幸遊歩道"もあり、きまま仙人も下山時に使用) さすがに道は良く整備されているし、適切な標識もある。まったく問題なし。
小さな起伏はあるが、比較的フラットだ。落ち葉を踏みながら進むのがいい。時折色づいた木々を見ながら進むが、紅葉見頃という感じではない。足元を見ると、赤くなる前に落ちてしまった黄色いもみじの葉もある。今年の紅葉は今ひとつなのだろうか。
フラットなところや、やや下りのところは軽くジョグしてみるが、基本的に上りは無理せず歩くようにした。山用ザックなので、上下に揺れてやや走りにくい。
朝日に向かってジョグ
ドッキッ! 左前方向がいきなりザワザワ! 鹿だった、驚かさないでよ。5匹くらいいただろうか? カメラを構えた時には、木々の間に逃げて行ってしまった。
この時間ほとんど日陰を行くことになるが、木々越しに見える山の稜線部分が朝日に赤く輝いて見える。左下にわさび田を見下ろし、ブナなどの林を行く。ヒメシャラのつるつる肌も印象的。ただ紅葉はどこ?という感じだ。
稜線は明るいが冬枯れた感じ こんな綺麗な紅葉も
小1時間ほど行くと、8時ちょうど 水生地歩道、本谷歩道との分岐(大見分岐点)に出る。この先、落ち葉のせいか少し道のわかりにくいところがあった。地図で方向を確認して、あたりを付けた方を慎重に探すと、すぐにテープと明瞭な登山道が見つかった。ここは標識があってもよかったか。
少し勾配がきつくなる。朝日が前方にあり前がやや見づらい。このあたりは完全に歩き。登りつめると寒天駐車場へのやや広い道に出る。程なく立派なトイレがあって少々驚く。すぐ前の分岐を100mほど行くと見晴台(8時26分)だ。鉄製の展望台があり、好展望が楽しめる。眼下に八丁池が見下ろせる。尾根をたどって東側、一番高い山が天城連山の最高峰万三郎岳だろう。これからあそこまで行くのかぁ。さすがにまだまだ遠い。北側山際から富士山の白い頂が顔をのぞかせていた。いい展望だ。ただ、これが紅葉見頃? 紅葉の名所八丁池? 秋というより初冬の冬枯れ感がある。正直かなりがっかり。写真を撮って、景色を堪能してルートに戻った。
見晴台
見晴台からの八丁池、中央白い富士山の山頂が見える
少し下ると八丁池。池を時計回りに進み、水生地への分岐を過ごすと、8時40分、芝生のような八丁池の湖畔だ。ここは素晴らしいビュースポット。水面が朝日にきらきらと輝いている。朝露でやや湿っぽかったが、ここでトカゲ(注:山用語で岩の上などでの日向ぼっこや昼寝をすること)といきたいくらい。紅葉は無くても実にいいところだ。多くのハイカーの人達はここを目的地として登ってくる。八丁池はピークこそないが、家族連れなどにもいいコースだと思う。屋根やテーブルのある東屋もある。せっかくなので、パンをひとつかじってエネルギー補給。誰もいない八丁池を独り占めして満喫!
エメラルドグリーンと木々がいい感じ
トカゲしたくなる湖畔
区切りがいいので、今日はここまで。
つづく。。。
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