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2013年10月 3日 (木)

秋空に聳える迫力の穂高、360度の大展望霞沢岳(9月27-28日山行記録(1))

今年は悉く3連休がつぶれていたので、出張直後、少しゆっくりしたい気もしたが、1日休みをもらって頑張って北アルプスに行ってきた。最高の秋晴れに恵まれて、本当に素晴らしい山行になった。&徳本峠小屋はいい小屋でした。

まずはいつものようにコースとコースタイムを再掲します。
27日 上高地8:15-明神9:00-10:41徳本峠小屋11:05-明神見晴し11:52-12:43大滝槍見台13:15-明神見晴し13:53-14:37徳本峠小屋(泊)
28日 徳本峠小屋5:07-JP6:04-小湿地6:40-8:17K1 8:35-9:05霞沢岳9:25-K1 9:54-小湿地11:11-JP11:44-12:21徳本峠12:43-明神13:44-14:24上高地

Kasumisawa_map

速報にも書いたが、霞沢岳は昨年7月のリベンジ。その時は強い雨で、結局徳本峠(とくごうとうげ)でテント泊をして帰ってきただけ。今回は小屋の予約が取れたので、荷物を減らして身軽でトライ。

○9月27日(金)晴れ

途中で仮眠をし、上高地沢渡温泉に着いたのが7時過ぎ。空は期待通り青空。まぁ今日は徳本峠小屋までだからめちゃくちゃ気楽。バスで上高地に移動する。3連休後の平日ということで、お客さんは多くない。ちなみに上高地に入る前に、一度ターミナルのところでバスを降りて自然保護のレクチャーを聞くようになっていた。正直山屋には当たり前のことなのでかったるい。
今日は時間的にはアバウト。登山届を出して、8時15分上高地B.T.を出発。

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 河童橋からの穂高
 快晴にテンションも
 上がる 

 

 

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 焼岳

 

 

荷物が軽いせいか、すこぶる快調。明神の先、白沢出合から徳本峠方面への山道に入る。さすがにこの季節、花はまったく咲いていない。ゴゼンタチバナの赤い実やカニコウモリくらい。昨年の記憶があるので、マイズルソウやミヤマカラマツ、モミジカラマツは見つかるが、さすがに花はなく葉のみ。リンドウくらい残っていてもいいのになぁ。最終水場で翌日分の水もたっぷり補給して、10時41分徳本峠到着。

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 峠の宿
 徳本峠小屋
 左手前が旧棟

 

 

 

軽くパンやチョコレートでリフレッシュ。時間も元気もあったので、受付を済ませて、大滝槍見台へと行ってみる。不要なストーブや水は旧棟にデポさせてくれた。今回島々から登ってみようかとも思ったが、距離が長いし車だとやっぱり不便。出張明けなので、やはり余裕のある上高地からにしておいた。明日も行程的には楽ではないコースだし。。。

槍見台は徳本峠から大滝山・蝶ヶ岳へと続くなだらかな稜線上にある。いくつかの緩やかな起伏はあるものの、道は整備されているし、さらに身軽なので、つらいコースではない。ただ、想定外だったのは途中の 「明神見晴し」と目的地の「槍見台」以外は樹林帯の中でまったく展望がない。初めこそ快適な山道歩きを楽しんでいたが、徐々にかったるくなってきた。しかも、、、長い。

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 木漏れ日の
 樹林をひたすら、、

 

 

 

1時間弱で明神見晴し着。たしかに明神岳や前穂がよく見える。ただ穂高だけなら徳本峠でも見える。それよりも大天井岳や常念岳が右手に見えるのがうれしい。残念ながらまだ槍は見えないので、予定通り槍見台へと急ぐ。さすがに通る人も少ないのか、この日は行き返りとも1人の登山者とも出会わなかった。そういう意味では静かな山歩きを楽しめたかな。

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   明神岳・前穂が間近に見える

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   大天井岳から常念岳(右)、いちばん右が蝶ヶ岳

12時43分、小屋から1時間40分ほどで大滝槍見台到着。名前の通り、木で組み上げられた2階縦くらいの小さな櫓がある。櫓に昇らないと木々が邪魔して展望はない。梯子が少し傷んでいて、気を付けて昇る。上ると思わず声をあげそうになる展望が目に飛び込んできた。槍穂がばっちり! 来てよかった。この角度からの槍穂連峰を見るのは初めてだ。まず前穂の北尾根が迫力。一方前穂、北穂、槍ヶ岳とピークはわかるのだが、大キレットが北穂に隠れてよくわからない角度だ。さらに右手には西岳や大天井岳といった表銀座の山々が。

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  大滝槍見台からのすばらしい展望
  前穂(左)、北穂(中央)、槍ヶ岳(右)、大キレットはよく見えない

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      前穂北尾根が迫力、中央右北穂

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   槍ヶ岳から西岳、中央奥には野口五郎岳がのぞく

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 大天井岳と
 色づくナナカマド
 右端頭だけ
 常念がのぞく 

 

 

櫓について少し触れておこう。上は2,3畳程度で、手すりのようなものがないので、結構おっかない。梯子が危ないだけでなく、床部の細い丸太も不安げ。同時に上がれるのはせいぜい2,3人かな。周辺はナナカマドが赤い実をつけ、少し色付き始めている。

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   手すりはないし、結構グラグラでスリル満点

写真をいっぱい撮ったら下に降りて豆大福でエネルギー補給。ここでひとつ失敗。水場で補給したplatypusのぺしゃんこになる水筒を手が滑って落としてしまった、、、つなぎ目部分に穴が。使用頻度は少なくても、もうかれこれ20年くらい使っているだろうか。まぁ仕方ないなぁ。その場で飲める分を飲んで、1Lの大半は捨てることに。。。ただラッキーだったのは、宿泊客は小屋で自由に水を使っていいとのこと。もう一度水場まで汲みに行く必要はなくて助かった。(宿泊客以外は1L200円)

帰路は早歩きで、小屋に戻ったのは14時37分。まだまだ夕食まで時間があったので、小屋の前でコーヒータイム。徳本峠小屋はすごく感じのいい小屋だった。食事もすごくおいしかったし、この日はスペシャルで(いただきものという)枝豆のサービス。 お客さんのリクエストがあったのか、食後には小屋を取材したTV放送の録画の上映会。特別に小屋の方が飲まれる日本酒を1杯おすそ分けまでしてもらった。ラッキー!

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 夕食は天ぷらに
 お魚など

 

 

 

小屋は予約制だから余裕のあるスペースがあるのかと思いきや、布団2枚に3人。ちょっと狭かったな。それでも明日に備えて眠りにつく z z z

続く。。。

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