草紅葉のなだらかな山頂部は別世界、好展望の金剛堂山(10月14日山行記録(2))
前金剛山頂は360度の展望が広がる。東側は北アルプスだ。見るとうすらとだが剣岳、立山らしき峰がわかった。ここには展望表示盤もあるので、確認していく。ただ遠方はガスっていてよくわからない。毛勝三山はわかったが、白馬岳や槍穂は確認できず。南西方向には白山が近い。ただ表示盤では富士山や南アルプスも明記されているのに、まったく姿は見えなかった。それでもこの展望は大満足。パンでエネルギー補給。
またもうひとつ驚いたのが、南側 中金剛から奥金剛への山並み。緩やかな高原状で、高原の散歩道といった感じ。笹の緑に赤や赤茶系の紅葉(あるいは冬枯れの草木)が実にいい感じだ。稜線上に小さなピークがいくつも連なる。正直時間的に前金剛で引き返そうかとも考えていたが、迷わず奥金剛方面へ向かう。一般に金剛堂山山頂というのは1638mの前金剛のことをさすようだが、一番高いのは中金剛(1650m)、奥金剛(1616m)には利賀川水源地標なるものがある。
中金剛から奥金剛(右奥)方面
奥金剛はともかく、中金剛へは10分ほどなので、ぜひ足を伸ばしてもらいたい。ここを歩かないのは惜しいとしか思えないような光景だ。ナナカマドやゴゼンタチバナは赤い実をつけている。近くで見るときれいな紅葉は少ないが、山全体としては美しい。
この区間はかなり速足だったが、8時23分 中金剛通過、小さな標識が気にかけられているのみ。そして8時40分 奥金剛に着いた。奥金剛はなだらかな広いピークだ。山頂自体はやはり前金剛が一番山頂らしい。本当なら東俣登山道から林道を経由して栃谷登山口に戻ると周回コースが取れるのだが、時間的には戻った方が早そうだ。ここは無理をせず予定通り引き返すことにした。
中金剛山頂 と 奥金剛山頂
奥金剛付近から中金剛へ
中金剛から
前金剛を見る
中金剛
前金剛手前
前金剛に戻ると2人組男性がいた。今日初めて会う登山者だ。挨拶をして9時11分 早々に下山開始。ここからは結構飛ばした。結局登山口まで、お茶を飲んだり記録を付けたりのために立ち止まった以外はほとんどノンストップ。ただ家族ずれなども含め、結構多くのの登山者が登ってきていたので、何組かとは立ち話。ある地元のご夫婦?は北アルプスなどより、このあたりの低山の方がこまなくて好きだとおっしゃっていたのは印象的だった。
色づく紅葉 富山平野を見下ろしながら下る
木漏れ日の登山道 アザミ
タイムは初めに記したとおりだが、エアリアのコースタイム2時間25分のところを、1時間半で下りた。10時41分、無事栃谷登山口に戻った。驚いたのは、出るときにはきまま仙人の車だけだったのが、20台くらいに増えていた。午前中に下山してしまうことはなくはないが、日帰り山行で11時前に下山というのはすごく早い。
帰路、天竺の湯(600円)で汗を流す。いや~気持ちよかったです。入浴後売店をふと見ると、素麺南瓜が100円で売っている。きまま仙人食べたことがないので、思わず買っちゃいました。ちょっと楽しみ。
東京への戻りは大変でしたが、欲を出して登って大正解。こんな機会でもないと候補にすら登らない山に登れて、充実の3連休になりました。
おしまい。
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