« 富士山パン | トップページ | 今日も上着いらず »

2013年10月 8日 (火)

凍りのくじら 辻村深月著

辻村深月さんの「凍りのくじら」を読んだ。正直きまま仙人が読みなれないジャンルの小説だけに評価が難しい。突っ込みたいところも満載だが、実に魅力的な1冊だった。

1328_koorinokujira  

 

 

 

 

 

 

辻村さんの作品は初めて。きまま仙人はこの小説が好きか嫌いか、良かったか悪かったか、ん~答えに詰まる。特に前半は主人公の理帆子が好きになれないし、展開もどちらかというと退屈。ただ後半はとても面白かったし、感動もあった。ただ、多くの方が指摘しているように最後の展開は、ちょっといただけない。せっかくリアルな話が進んでいたのに、、、いきなりファンタジーで終わってしまった。ちょっと詐欺のような。

ただこの作品の試みというか、自身を「少し・不在」と認識する冷めたかわいげのない考え方の少女が、徐々に変化し、成長していくところは良かったなぁ。いろんな現実の出来事や人との関係、何よりも唯一の身内である母をもうすぐ看取らなければならないという寂しさ、不安、孤独、行方不明になったままの父への感情。。。うまく表現できないですが、繊細な小説でした。

もうひとつ、この小説にはドラえもんのこと、特にドラえもんに出てくる様々な道具が会話の中の重要なキーとして出てくる。きまま仙人はドラえもん世代の前なので、あまり詳しくは知らなかった(もちろん知らなくても問題なく読めます。)が、ドラえもん愛のようなものを感じる小説だった。機会があったらドラえもんも読んでみたいなぁと思ったほど。

少しおいて、辻村さんの作品をもうひとつ読んでみたい。

|

« 富士山パン | トップページ | 今日も上着いらず »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 凍りのくじら 辻村深月著:

« 富士山パン | トップページ | 今日も上着いらず »