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2013年9月24日 (火)

時計コレクション (番外51) 故宮博物院 鐘表館(奉先殿)

先日故宮博物院(THE PALACE MUSEUM)に行ったことは既報だが、その中に鐘表館という時計博物館がある。英語のパンフレットには「The Gallery of Clocks and Watches」とある。時計好きにはたまらないすごいコレクションだった。

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 奉先殿
 この中が時計館

 

 

 

場所は故宮博物院(紫禁城)の東内廷エリアにある奉先殿。紫禁城を居城とした明清両王朝の歴代皇帝が祖先の霊をここに祀ったところで、案内図によっては鐘表館(時計館)という記述がないが、近くまで行けばすぐにわかる。故宮博物院の入場料とは別に、+10元が必要だ。
ちなみに故宮博物院屋外の日時計も興味深いが、こちらはまた別途紹介しよう。

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 パンフレットと
 チケット

 

 

 

清朝の皇帝、皇后たちが集めた時計コレクション。時計というより装飾品、宝飾品、あるいは玩具といった方がいいものが多い。中国には明時代の終わりから英仏などの置時計が入ってくるようになったとのこと。したがってかなり古い時計のコレクションだ。もちろん腕時計はないし、Watchは懐中時計が少しだけ。

あとで調べたら、日に2回(11:00、14:00)時計を動かしてくれる実演があると書かれてあったサイトがあった。が、きまま仙人はたまたま11時には館内にいたが、実演などなかったように思うのだが???

ちなみに撮影は意外にも自由だった。ただ惜しいのは、ガラスが今ひとつきれいではないし、照明もよくなく反射して人などが映り込んでしまうことだ。また、解説はもう少しほしかったなぁ。

まず奉先殿に入ると中央に2つ大きな時計があるのが目に入る。インパクト有り。この2つについては後ほど紹介したい。

驚いたのは、コレクションの数。さすがに中国の皇帝、財力にものをいわせて収集あるいは作らせたのだろう。広い故宮の中で道具として、あるいはインテリアとしてたくさん使われていたようだ。

もうひとつ驚いたのが中国製の時計。解説によると、当時貿易港だった广州(広州:Guangzhou)とあと蘇州(Sozhou)では時計が作られていたらしい。精度はさすがにわからないが、本体は英仏スイスなどと比べてもまったく見劣りしない。

下の写真は、いずれも18世紀後半の广州製。gilt copperと書いてあるので金メッキの(銅)ケース。左の青のエナメルは素晴らしいし、どちらもからくり人形(左は人が鐘をならす、右はサルが桃を差し出す)。右の時計が乗っている動物はユニコーン(麒麟)と記載されている。本当に動くところが見たい時計だ。

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 广州製の時計
 

 

 

 

あと故宮内にも工房があったようだ。ここは故宮で使われるもののみを作っていたとのこと。したがって高級な装飾品のみだったのだろう。

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 清宮造製
 故宮内の工房製

 

 

 

中国製の時計の特徴としては、塔や建物を形取ったものや植物の鉢を模したもの、からくり人形の付いたものが多いということ。装飾品、宝飾品、玩具的と書いたのはそういう意味だ。

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   塔やからくり人形付が多い   蘇州製の時計

展示の1コーナーでは、実際に使われていた部屋を再現したところもあった。

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 右側見えない
 ところにも時計が
 たくさん
 

 

 

さてでは話を戻してメインの2つの時計を紹介しよう。ひとつ目は、硬木雕花桜式自鳴鐘という3階建ての塔時計。乾隆帝の時代(1736-1795)のもの。上部に鐘があり、15分毎に鳴るようだ。清宮工房製。

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 3階建ての塔時計
 さすが宮廷サイズ

 

 

 

もうひとつ中央に置かれた大きな時計が、漏刻(水時計)。仏様が祀られているかと思うような立派な建屋に漏刻がセットされている。つい見ることに集中してしまって、説明を撮影していなかったので、いつの時代のものかや正式名は覚えていない。この2つはとにかく大きく、やはりこの時計館の目玉だ。

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 中央の3つの水槽を
 水が流れ落ちる
 屋根がすごく立派

 

 

 

 
通路のケースの中には、時計というより工芸品の置物か、優れたからくり人形が並ぶ。手前のものは、天文時計なども作った Williamson作で人形が「八方向化、九土来王」と毛筆で書くらしい。

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工具の展示も、こういう工具で作っていたんだ。腕時計とはさすがに少し違う。

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ん~写真もできるだけ載せたいので、今日はここまでで分割としよう。Part2に続く、、、

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