蓮華岳~烏帽子岳縦走(8月10日~12日山行記録(3))
歓迎は鐘だけではない、熱いお茶とスリッパがさっと出てきて感激。手続きも外のテーブルに座ったままやってもらえた。お客さんの人数が少ない小屋だからできるサービスとはいえ、本当にうれしい。小屋前テーブルには何人かのお客さんがいて、しばし談笑して休憩。その後あまりの疲労から、一旦寝るスペースに行って横になる。結局、夕食時まで起き上がる元気すらなかった。展望のいい小屋前のテラスでコーヒーでも飲みながら談笑したかったのだが、本当に残念。水汲みにも行けず、軟弱にも小屋で購入。(100円/500ml)
船窪小屋は小さな小屋で、発電機を使っていないランプの小屋として人気。料理がよく、アットホーム。スタッフやボランティアの方々が親切に対応してくださる。この日の夕食も山菜の天ぷらや、生春巻き、マリネなどとても美味しかった。ただきまま仙人、胃が受け付けず(食べると吐きそうになることも、、)、何とか天ぷら以外は食べたが、天ぷらは隣の方に手伝っていただいた。味わって食べる余裕もなく、おかわりもできず、残念やら申し訳ないやら。。。デザートのクロマメノキのゼリーは山小屋ならでは。そういえば七倉岳あたりにまだ青い実のクロマメノキがあった。バテバテで写真を撮っていないのが残念。
美味しい夕食 発電機がないランプの小屋
本当にばてたこと、特に食欲がなかったことで弱気になる。足がつりそうなのも不安。明日も長丁場だし、アップダウンが厳しい。明日は朝、体調を見て七倉に下山することも考えた方がいいかも。まぁ、こういうとき一人だと柔軟に計画変更できるので気楽は気楽。
7時からはお茶会というのがあった。きまま仙人も参加することができるくらいには復活。少し甘いネパールティをいただいて、簡単な自己紹介や今年で船窪小屋が60周年とのことで、制作中のDVDの映像の一部の上映会があったり、お客さんでたまたまケールを吹く方がおられて、ケールに合わせてみんなで歌ったり。ちょっと学校行事っぽい感じもするが、こういうのきまま仙人はけっこう好きだ。
そのあと少しだけ外に出てみる。雲も少しあるものの空には満点の星。さそり座などがくっきり。明日こそ好天だろう。東側には大町の夜景も見えた。
8時には消灯。ちょうど1人布団1枚、余裕のスペースだった。あとは、、、爆睡!
○8月11日(日)晴
他の登山者の方の動き出しが早い。きまま仙人も両隣りの方が起き出したので、4時過ぎには寝ていられなかった。カメラを持っていったん外へ。ちょっと遅かったが、日の出を堪能。立山や不動岳の頂上など雲がかかっているが、おそらく晴れてくるだろう。なかなかの登山日和になりそうだ。槍ヶ岳も少し雲があるがよく見えている。
夜明けの槍ヶ岳
蓮華岳(左奥)と雲が湧き出る北葛岳
ご来光
やっぱりこの天気で下山はもったいない。ツェルトやエマージェンシーシートは持っているし、まぁ行くだけ行ってみよう。
パンを2つほど水で流し込み、5時25分船窪小屋を後にする。来たとき同様、鐘を鳴らして送ってくれた。
ひと晩寝て少しは回復していたが、足の状態は不安。様子をみながらゆっくり行く。はじめは歩きやすい下り。30分ほどで船窪乗越(針ノ木谷分岐)を越えて登りになる。
船窪岳のうしろに
ガスの残る第2ピーク
途中両側が切れ落ちた細いところも。整備もされているし、ロープなどもあり、危険を感じるほどではなかった。が不動沢側を覗き込むとなかなかスリリング。雨でも降っていたら危ないかもしれない。きまま仙人としては、むしろ変化があって楽しい。
不動沢側の崩落
が、登りになると一気に汗が。空は青く、風もあまりなく、特に陽が直接当たるところは暑い。気が付くと、眼下に高瀬湖、見上げると槍穂連峰が見える。槍の雲がちょっと惜しいが、素晴らしい展望だ。よしっ! 山頂が楽しみ。
ホタルブクロ モミジカラマツ
ひと登りすると、いきなり船窪岳の山頂に飛び出した。えっ、こんなに早く? 地図で確認すると、船窪岳は2297mの低いピーク。エアリアのコースタイムも船窪岳ではなく、2459mの船窪岳第2ピークまでで記入されている。そうか、早いはずだ。七倉岳方向を見上げると、迫力ある斜面の崩落が見える。
七倉岳の
斜面の崩落
今日はここまで、おまけに(前後しますが)初日(10日)見かけた花の写真でアップできなかったものを少し、
シモツケソウ イワツメクサ
チングルマ(果穂) タカネシオガマ
コゴメグサ コバイケイソウ
続く。。。
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