蓮華岳~烏帽子岳縦走(8月10日~12日山行記録(5))
展望はいいし、烏帽子小屋まではもう少し。ちょっと長めの休憩を取ることに。写真も撮らないまま、しばらく目を閉じて静止。5、6分はそのままだっただろうか。やっとザックを開けて食料を出す。パンがいっぱい余ってはいたが、喉を通らないので、やむなく最後のゼリータイプの栄養食を採る。あとはアミノバイタルと羊羹。
少し落ち着いて展望を満喫。360度の大展望だ。ここまで来ると赤牛岳や水晶岳も近づいてきた。水晶の左奥には鷲羽岳の頭も見えている。烏帽子の奥の三ッ峰のぼこぼこ頭もいい感じ。赤牛から薬師、立山、剣岳へと峰々がつながる。龍王岳や剣岳は雲がかかっていたが、その他はほぼくっきり見えている。針ノ木岳や蓮華岳も見える。昨日の朝は蓮華に立っていたことを思うと、感慨深い。歩いてきた主要な峰々が確認できるのもうれしい。逆光になるが唐沢岳や餓鬼岳、燕岳から表銀座の稜線が。大天井岳もいい。残念ながら槍穂は三ッ峰に隠れて見えない。
左から水晶岳、赤牛岳、薬師岳
越中沢岳から鳶山と立山に続く稜線
中央右が立山、その右奥雲の中に剣岳
針ノ木、蓮華
不動岳など
南沢岳からは烏帽子岳に向かって、烏帽子田圃を見下ろしながら下る。
大展望を見ながらの
快適なルート
このあたりもコマクサがたくさん タカネツメクサ
下りきって少し行くと烏帽子田圃と呼ばれる庭園風のいいコースだ。四十八池周辺はお花畑。チングルマやコイワカガミ、アオノツガザクラ、ミヤマキンバイ、ヨツバシオガマ、ミヤマリンドウ、ミヤマキンポウゲ、ツマトリソウ、イワオトリギ、キバナコマノツメなどなど。数こそ最盛期を過ぎた感じはするが、種類は非常に多くて楽しめた。。。いやそこまでの余裕はなかったかな。
烏帽子田圃は庭園、四十八池や岩の感じがいい
ミヤマギキョウ ミヤマキンバイ
チングルマ キバナコマノツメ
そこから少し登り返すと烏帽子岳分岐。迷ったが、一応烏帽子岳も登ろうと向かう。が、しばらく行ったところで、狭い山頂標識部に上がるのに待っている人もいたし、暑かったので簡単にギブアップ。烏帽子は7年前に裏銀座をやった時に登っているし、小屋でひと休みしてから夕方か明日の朝でもいいかなと小屋に向かう。ニセ烏帽子を登る足取りは重かったが、14時15分 無事烏帽子小屋に到着。
烏帽子岳
カッコイイ!
奥が針ノ木・蓮華
よく歩いたもんだ
燕岳から表銀座の峰々
烏帽子小屋も見えてきた
聞いてみると、今日はそれほど混まないだろうとのこと。(実際布団2枚のスペース(番号4つ)に1人でした。) 場所は2階。風の通りがよくなくて暑い。この日は昨日のようにぐったりではなかったので、自炊スペースでコーヒーを飲みながら他の登山者らと歓談。蓮華を越えてからここまで、若い女性の登山者はほとんどいなかったが、さすがに裏銀座というメジャーコース。山ガールが意外と多かったのに驚き。ウェアーが違う。
結局5組くらいの方々と入れ替わり意気投合して、きまま仙人も缶ビール半分飲んじゃいました。これ以上飲むと寝ちゃいそうで、半分で自重。きまま仙人以外の方々は、ほとんど今日ブナ立て尾根を登ってきた人たち。明日からが本番。コースの話などで盛り上がりました。外は風があって涼しいけれど陽が暑い。中は陽は避けられるけど、風が無くて暑い。この日は北アルプスとは思えないほどの暑さでした。正直言うとひと雨、夕立が来てくれてもいいかなと思ったくらい。
結局烏帽子岳を登りに行くこともなく夕食までうだうだと。夕食は悪くはないんだけど、タンパク質が高野豆腐だけという寂しさ。ちょっと考えてほしかったかな。その後も食堂で歓談。明日船窪小屋まで行くという人にコースの情報を教えてあげたり。楽しい時間でした。特に愛知から来られていた漫才のようなご夫婦のおかぁさん。いい味出してましたねぇ。あと仕事の関係で大阪と松山で別居中のご夫婦。赤牛岳、無事登頂されました?
もうひとつ、烏帽子小屋の前にはイワギキョウの花壇ができていてとてもきれい。その中に7年前に見たものと同じ株なのか、白いコマクサが咲いていました。友達に再会したようでうれしかったです。
そのあとは小屋前から夕日を堪能。明日は、下山するだけだ。気分的にはすごく楽。
暗くなってからは早々に就寝 z z z
続く。。。
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