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2013年7月12日 (金)

奥秩父の秘峰、静かな山旅 和名倉山(白石山)(7月6日山行記録(1))

7月6日の和名倉山山行記録をアップします。

この和名倉山(白石山)、最近でこそ登山者も増えたようだが、主稜線からはずれているので、秩父山系の秘峰といわれているらしい。また白石山として二百名山にも登録されている。もともとトレランコースを探しているときに引っかかったのだが(こちらを参照)、気にしだすと、俄然行きたくなった。

コースとコースタイムは以下、
三ノ瀬(みはらし荘)4:48-将監峠6:16-山ノ神土6:33-東仙波7:39-川又分岐8:41-二瀬分岐8:58-9:13和名倉山頂9:35-二瀬分岐9:46-川又分岐9:57-東仙波10:57-山ノ神土11:56-牛王院平12:11-牛王院下12:45-13:05三ノ瀬

Wanakurayama_map

早朝移動でもいいつもりでいたが、眠ると起きれないような気がして、やっぱり深夜移動。三ノ瀬の民宿「みはらし」の駐車場(1日500円)で眠りにつく z z z
星が出ていないのが、少し不安。。。

○7月6日(土) 曇り

4時半少し前くらいだろうか、1台車が到着したので目が覚めた。降ってはいないものの、どーんよりとした天気。スマホで天気予報を確認したが、昼頃からはばっちり晴れマーク。ん、回復傾向に期待。

5時出発予定だったきまま仙人も準備を始める。朝着の隣の車は、昭島からきたという単独男性。4時48分、ほぼ同時にスタート。(彼は忘れものとかで、きまま仙人が少し前を歩くことに、、、これが失敗だった!)

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    民宿「みはらし」    三ノ瀬登山口(林道入口)

牛王院下までは林道を緩やかに登る。一般車は通れないが、この林道は将監小屋(しょうげんごや)まで続く。途中、時間的にここが牛王院下かな?というところで、登山道らしき入口があった。が、「鳥獣保護区」と書いたもの以外、「牛王院下」と場所を示す標識も、行先を示す案内もまったくない。テープのマークすらない。。。さすがにこの道を入っていくのは躊躇。林道をそんなにきっちり地図を見ながら歩いたりしてないよ~ まぁ林道でも将監峠経由で行けるので、そのまま林道を進むことに。

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    ここが牛王院下、標識は何もない
   左に「鳥獣保護区」、右手前に巣箱

しばらく行くと昭島の方の付けていた熊鈴の音がまったく聞こえなくなった。時々は聞こえていたのに。。。やっぱりさっきのところが牛王院下、七ツ石尾根登山道の入り口だったのだろう。そう確信しつつあったところで、「ムジナの巣」という水場に到着。やっぱり。ここから引き返してもロスが大きいので、そのまま先を急ぐ。予定では帰りは峠経由で林道から下るつもりだったから、まぁ逆コースにしよう。

※復路確認するとやはり牛王院下(分岐)には標識が何もありません。手前(写真の右側)にあるH.24 No.26の巣箱を目印にされてはいかがだろう。聞いたところによると、将監小屋の方が、小屋に来る人を増やす?目的で標識を付けていないらしい。それが事実だとしたら本末転倒でしょう。小屋の方には反省して標識を付けるようにお願いしたい。この七ツ石尾根の道は、林道を歩くより快適な上にコースタイムも短縮できる。この道をそんなチンケな理由で使わせないとはひどい話だ。

林道から時折南側の山並みが望める。この日は上の方はガスの中。富士山はおろか大菩薩も拝めず。見えていたのは雁腹摺山か? 見てわかる山がないと、他の山もまったくつながってこない。

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 雁腹摺山?

 

 

 

小屋の手前で、小屋をバイパスして将監峠へ行く分岐があったので、時間短縮のためにそちらへ。6時16分、順調に将監峠(1740m)到着。ここから右に行けば飛龍山から雲取山の方へ行ける。左が笠取山や和名倉山方面。車でなければ縦走を考えても面白いコースだ。峠の前から将監小屋にかけて草原風の景色が広がる。標高があがり、雲の中に入ったという感じでガスがかかっている。幽玄の世界のようで、これはこれでいい感じ。

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 将監前の草原
 ガスで幽玄の世界

 

 

ここからは緩やかな稜線歩き。遅れ時間もほぼ取り戻せているので、マイペースで歩く。静かで鳥の声がよく聞こえる。牛王院平の分岐(七ツ石尾根はここに出る。)を過ぎて少し行くと6時33分山ノ神土着。将監峠-山ノ神土間はトレランできそうな歩きやすい尾根道だ。 山ノ神土は4差路。笠取山や唐松尾山への道を分け、一番右手の北への登山道に入る。将監峠、牛王院平、山ノ神土にはちゃんと標識がある。ここまでのルートはまったく問題なし。

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 山ノ神土の
 4差路

 

 

ここから東仙波までは、ほとんど標識もテープもないが、ルートははっきりしていて、特に迷うようなところも危険なところもなかった。少し濡れていて滑りやすいところがあるくらいか。もちろん手を使うような登りもない。ただジョグれそうなところは多くはなかった。

小さなアップダウンは多いものの、まずまず快適。しばらく樹林帯を進むと尾根道にでる。小さなピークを2つ西側を巻いていく。2つめのピークがリンノ峰か。コルらしきところを越えて、登りが少し急になったら西仙波への登りだ。それほど長くはないので、ハードではない。登りきって、シャクナゲのトンネルをくぐったら西仙波(1983m)山頂。山頂を示す手書きの標識がひとつあるだけで、展望はほとんどない。そのままスルー。

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    リンノ峰を巻く     シャクナゲのトンネル

さらにしばらく行くと展望の開けた痩せ尾根に出た。風が強い。歩いているとちょうどいいのだが、立ち止まると風で寒いくらい。ここで昭島の単独男性に追いつく。景色を眺めながらしばし雑談。彼は何度か来たことがあるようで、七ツ石尾根の登山道入口も知っていたようだ。残念ながら遠望は今ひとつパッとしないが、正面に東仙波が近い。

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    展望のいい痩せ尾根    東仙波

さらに北側、ガスの中に目的地の和名倉山の緩やかなピークが確認できた。目的地が見えたことに安心すると同時に、まだまだ遠いなぁと感じる。西側唐松尾山や南側大菩薩嶺は雲の中。

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  東仙波付近から和名倉山、まだまだ遠い
  (奥の稜線、中央やや右の一番高いところ
   写真は復路で撮ったもの)

少し登って7時39分東仙波到着。山の神土からエアリアのコースタイムで1時間50分。そこを1時間04分で着いた。すごく速い! 少し時間と心に余裕ができたが、そんなに飛ばしたつもりもないのでやや奇妙。東仙波は視界の開けた絶好の休憩場所だが、残念ながら強風&ガスで展望が今いち。風を避けるため、少し下った樹林帯に入って休憩。バナナでエネルギー補給。予想に反して暑くないので、意図的に水分を補給。

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    東仙波山頂     ひとつだけシャクナゲの花が

ちょっと長くなったので、やっぱり続きは明日。

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