新演出版レ・ミゼラブル(帝国劇場)
さて、帝国劇場でのレミゼの話に。きまま仙人、レミゼの舞台を見るのは初めて。オリジナルの演出のものは見たことがなかったんです。今回、新演出・新キャスト版ということで、以前のものと比較はできないのが残念。
見たことがなかったので、キャストにはあまりこだわりませんでした。むしろ予約が遅かったので、いい席が取れる休日優先。当日のキャストは以下でした。
全体的には大満足。生の舞台の迫力、臨場感、やっぱりいいですねぇ。前から10数列目のアリーナ席。一応山で使っている8倍の小型双眼鏡を持って行っていたのですが、使わないかと思っていたら大活躍。やはり席によってはオペラグラスがあった方がいいですね。表情まで見れました。
主役級はどの方もよかったです。ジャン・バルジャン役のキム・ジュンヒョンさんも初めは少し違和感がありましたが、後半に行くにつれ良さが出てきた感じです。速報でも書きましたが、笹本玲奈さんのOn my ownは本当によかった。鳥肌もんでした。前半は笹本の声はちょっと線が細いというか、もう少し厚みがほしいなぁと感じていたんですが、On my ownはそんなことはなく、伝わってくるものがありました。もう一人、和音美桜さんのファンテーヌ も素晴らしい。アン・ハサウェイにも負けていない、また違った魅力がありました。笹本さん、和音さん、あとコゼット役の青山郁代さんの声の質の違いも役にあっていていい感じでした。
どの方もさすがにうまいのですが、敢えていうとどなたとどなたとは言いませんが、最後のキメの音(音程)が甘い。全体的にはうまいのに惜しいです。CD、映画、25周年記念コンサートのBDを聞き込んでいるからか、このあたりは気になりました。そういうのもライブの面白さともいえるんですが。
一方演出については、舞台らしい演出でいいなと思うところもたくさん。ガブローシュの最後や革命運動の学生たちが倒れていくところなどいいですね。ジャベールの最後もちょっとニヤッとしてしまいましたが、ああいうのもありかと。ただアクトスペース(の特に左右)が狭い感じがしたのと。映像を使うのはいいとしても、舞台背景・道具類の作りが物足らなさを感じました。マリウスがEmpty chairs at empty table を歌うところなど、えっこんな背景で歌うの?っていう感じでした。映像を使って効果的だったのはジャン・バルジャンがマリウスを助けて下水管を行くところくらいでしょうか。
もうひとつ、こういうミュージカル(特に舞台)での見せ場のひとつは大勢での迫力あるコーラス部分。正直、もっとほしかった。One day moreはすごく良かったです。
あとどこまでが演出で、どこからがミスなのかがわかりませんが、照明(との連携?)が気になりました。革命運動の学生たちが倒れていくところでは、スポットライトが当たっていないところでもがいている人がいましたし、結婚式の最後でテナルディエ夫妻が決めのポーズで顔に照明が当たってない。。。ちょっと?でした。
ともあれすごく楽しめた舞台でした。できればオペラグラスのいらないいい席で、違うキャスト(特にバルジャン)も見てみたいですね。
今度はミス・サイゴンがあるようですが、ミス・サイゴンは昔観たときにいい印象がないのでパスしようかと。もっといいのやらないかなぁ。(知らないだけで調べてらいろいろやってるのかな) もう一度オペラ座の怪人も見たいですし、ジーザース・クライスト・スーパースターなんて観てみたいなぁ。(一番最初のオリジナルの映画を大昔に見たきり)
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