変化のある稜線の静かな山歩き、丹沢三峰(6月8日山行記録(1))
6月8日(土)丹沢三峰に登ってきた山行記録です。
コースとコースタイムは以下、
塩水橋4:50-青宇治橋登山口5:02-本間ノ頭(東峰)7:47-円山木ノ頭(中峰)8:24-太礼ノ頭(西峰)8:46-9:45丹沢山10:11-堂平分岐10:46-天王寺峠11:49-本谷林道12:10-12:30塩水橋
ちなみにエアリアなどよりこちらの地図の方がはるかに詳しい。
10日の速報でも書いたが、丹沢三峰は丹沢山の北側、蛭ヶ岳への主脈から分かれた宮ヶ瀬に続く尾根にある太礼ノ頭(西峰:1352m)、円山木ノ頭(中峰:1360m)、本間ノ頭(東峰:1345m)の三峰の総称だ。丹沢山から東にいったところ、大山の北に三峰山という山があるが、そことは別の山。
直前まで迷いに迷ったが、前日深夜に宮ヶ瀬湖側から塩水橋に入り仮眠。路肩にポールで区切られた駐車場(無料)がある。それ以外の路肩も含めて、15台程度のスペースはあるだろうか。さすがに前夜から来ていたのはきまま仙人だけ。たまに通る車を気にしつつ眠りについた z z z
塩水橋の
駐車スペース
○6月8日(土)曇時々晴 単独
予定出発時刻は6時のつもりだったが、何と4時過ぎにしゃきっと目が覚めた。ロングコースだし、早出することに。準備をしていると、ぽつ、ぽつ? 雨? まぁ本降りになることはないだろう。でも予報がよかっただけに、やや不安に。
早朝もう1台車が来て、年配の男性が早々に本谷川林道の方に入っていった。ザックの他に手にも袋を持っていたので、山菜取りか釣り(にしては竿らしきものは見えなかったが、)かなぁ。朝あったのもこのおじさんだけ。
軽く朝食を取って準備をし、4時50分塩水橋を出発。既に歩くのに問題ない明るさ。真っ赤なヘビイチゴの実が印象的。15分ほど林道を戻って5時2分、青宇治橋登山口から山道に入る。青宇治橋にも数台駐車は可能。ロングコースではあるが、トレランを除くと3月の宝登山以来の単独行。気楽にマイペースで歩きはじめる。
ヘビイチゴの実 青宇治橋、左の標識の先 柵の手前を入る
登山口には届を出すポストもないし、草が生い茂っていたので少し心配したが、登山道はしっかり整備されているし、標識などもきちんとある。青宇治橋付近から松小屋ノ頭付近に直接登るバリエーションルートがあるようだが、取付きがはっきりとは分からなかったので、初めて歩く山域。冒険せずに一般道を登る。
杉林の中、高度を上げる 整備された登山道
しばらくは沢沿いを登る。心配したヒルも問題なし。
沢沿いを登る
この時期花はあまりない。オレンジ色のヤマツツジが時折あるのがうれしいくらい。コアジサイも咲いていた。他に小さな紫色の花はエンゴサクに似ているが葉が違う?これはいったい何だろう? またよく名前の知らない木花もきれいに咲いていた。帰宅後調べるとカマツカという花のようだ。
ヤマツツジ コアジサイ
エンゴサクの仲間??? カマツカ
まっすぐ伸びる杉林の中を高度を上げていく。どちらかというと蒸し暑いくらいで、汗びっしょり。ひとりなので、心臓の音を確認しながらマイペースでゆっくりと。でもまずまずペース自体は悪くない。水の流れから離れ、痩せ尾根に取付くと周りは広葉樹となっていく。紅葉もきれいなコースに思える。展望は木々で一切なし。それでもロープや少し険しいところもあってなかなか楽しい。右側が切れ落ちたところなどもあるが、雨でもなければ、慎重に通れば問題ない。
鎖やロープも 右側が切れ落ちている
稜線が近づいてきた感じがしだしたところで分岐が。(おそらく電線の付近) 標識は下側になっているが、登りにも(少し怪し気な)ルートがある。稜線も近いはずだし、尾根にさえ出ればルートにぶつかる。高畑山に登るつもりはなかったので、ショートカットのつもりで尾根側へ。このルート、標識はなかったが、ときおりテープでマーキングはしてあった。何かの境界を示すのか赤い標杭も。慎重に見極めながら歩いたが、不安はなかった。思っていたよりまだまだ小さなアップダウンも距離もあったが、6時17分無事稜線の登山道に飛び出た。ほっとひと安心。(上の地図を見ると高畑山の手前で少しショートカットしてます)
ほどなく金冷しに到着。標識に金冷しと書いてはあるが、金冷しとは何か意味不明。ここから宮ヶ瀬湖が望めた。赤い橋が印象的。右側から湖に下る尾根が宮ヶ瀬へのルートなのだろうか? 丹沢山へはここから逆方向に長ーい稜線歩きが始まる。軽く走ろうかと思うようななだらかなところもあれば、ロープや鎖、ハシゴのところも。なかなか変化に富んでいる。階段状になっているところなどもあり、全体的には整備されていて歩きやすい。残念なのはコース中ほとんど展望がないことだ。晴れてくると木漏れ日が気持ちいいが暑い。
金冷しからは宮ヶ瀬湖が望める、赤い橋が印象的
松小屋ノ頭は分岐に気が付かなかったのか、標識がなかったのかいつの間にか通過。小さなアップダウンはあるが、快調に進む。途中前方でごそごそっと音がしたかと思うと、鹿がこちらをちらっと見て森の中に消えて行った。その後も鹿(らしきもの)には何度か驚かされることがあったが、まぁ熊でなくてよかった。
まだまだ
新緑の季節?
しだいに登りが急になっていく。時間的に考えてもGPSの標高を考えても、本間ノ頭(東峰)の登りに入ったようだ。まだまだ上は見えないが、標高を頼りにマイペースで一歩一歩進む。7時47分順調に1345m本間ノ頭到着。いいペースだ。山頂はこじんまりとしていて三角点とベンチがある。北側に下るルートもあるようだ。樹林に囲まれていて展望はない。まずはザックを降ろしておにぎりでエネルギー補給。時間的にはかなり余裕ができたし、調子もまずまず。
本間ノ頭(東峰)
今日はここまで。
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