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2013年6月16日 (日)

ファインバーグ・コレクション展 江戸絵画の奇跡

両国の江戸東京博物館に「ファインバーグ・コレクション展 江戸絵画の奇跡」を見に行ってきた。日本画についてはまったく詳しくないきまま仙人だが、なかなか面白い展覧会だった。

思っていたよりもずっと人が多く、日本画もこんなに人気があるんだとびっくり。そんなに知名度の高い展覧会ではなかったのに。。。

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ちなみにせっかくなので昼はちゃんこ! エアコンの効いた部屋でおいしかったです。

このコレクションは化学者であり実業家でもあったロバート・ファインバーグが一代で蒐集したものだそうだ。ファインバーグ夫妻は今も健在で、70年代から集めたというのだから驚き。よくもこれだけのものを集められたと思う。今は米国メリーランド州にあるらしい。

2月のクラーク・コレクション展もそうだったが、こういう個人のコレクションは、いろんな作家のものが一度に見れるので、変化があって終始楽しく見ることができる。その上で、蒐集家の好みというか審美眼がでるので、バラバラになりすぎるというわけではない。今回も本当に楽しめる展覧会だった。

比較的新しい個人のコレクションだし、江戸時代の日本画というと知らない名前が大半かと思いきや、逆に大半の画家は少なくとも名前は聞いたことのある有名な作家だった。俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一、池大雅、与謝蕪村、谷文晁、円山応挙、伊藤若冲、曾我蕭白、長沢蘆雪、菱川師宣、歌川豊春、歌川豊国、歌川広重、葛飾北斎、、、すごいネームが並ぶ。

特徴は狩野派など官画派の保守的な作品がほとんどなく、自由で活気ある作品が多いとのこと。

数点感じが違うぞ?と思ったら、明治、昭和の作品もご愛嬌であった。

展覧会の構成は、以下の5つ
第1章 日本美のふるさと  琳派
第2章 中国文化へのあこがれ  文人画
第3章 写生と装飾の融合  円山四条派
第4章 大胆な発想と型破りな造形  奇想派
第5章 都市生活の美化、理想化  浮世絵

ちなみに5章の浮世絵といっても(おそらく)版画は1枚もなく、すべて肉筆画だったと思う。

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さて、何枚か印象に残ったものに触れておくと、まず会場に入った初めの1枚が俵屋宗達のかわいいネコ、いや虎。楽な気分で見ていける。琳派で印象に残ったのは酒井抱一の「十二ヶ月花鳥図」。湾曲した部屋で12枚を一望できるようになっている。できればもう少し人が少なければ、、、こういう掛け軸を毎月掛けかえるのはいいなぁと思う。デザイン・構成的にも面白い。酒井抱一は名前こそ知っているが、あまり見たことがなかったが、もっと見てみたいと思った。

 

 

 

文人画では池大雅。洋画の場合、絵の具を重ね塗れる場合が多いので、ある意味修正が可能。墨で描く絵は、一発勝負的というか、線の勢いや力強よさや繊細さで絵の良し悪しが決まってしまう。それが面白い。池大雅の線はさすがと思わせるものがある。一方で背景や木など細かなところを書き込んでいる絵も多く、ごちゃごちゃしすぎの絵もあったが、じっくり見ると細部も面白い。

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     池大雅   孟嘉落帽・東坡戴笠図屏風

あと谷文晁の「秋夜名月図」の空気感はすごい。富士の絵は大きさの迫力だけという感じもしたが、「秋夜名月図」の方は日本人のいい感性を一枚の絵に凝縮したような世界を作っているような気がした。

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       谷文晁 秋夜名月図

円山四条派のところでは、丸山応挙はさすがと思わせるものだった。鯉の絵は秀逸。応挙ももっと見たい。あと森狙仙もよかったなぁ。奇想派のところでは若沖の絵も。若沖というともう少しカラフルなものも見たいが、「松図」の構図などはやっぱり斬新。「菊図」は特別に個人所有のものを合わせて三幅揃うという記念すべきもの。

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 伊藤若冲
 松図 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年は白隠展なども行っているが、もっと日本画も見てみたいと思う。

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