新緑、可憐な花々、岩場鎖場に好展望、秀麗な豊後富士・由布岳(5月5日山行記録(1))
大崩山から移動して、やまなみハイウェイにある由布岳正面登山口で仮眠。星がきれいでした。道路北側の駐車場は有料(1日500円)でしたが、南側は無料のようでした。トイレもありますが、あまりきれいでは、、、
○5月5日(日)晴れ
メンバー:J、きまま仙人
GW山行もいよいよ最終日。目覚めるとすっきりとした朝の由布岳が目に飛び込んできた。少し朝焼けしていて、これだけでちょっとした感動。いやが上でも登頂意欲がかき立てられます。準備をすませて、今日も少し早い目の6時6分スタート。
牧草地?という感じの開けた道から入ります。普通の観光客がこの周辺散策だけで満足して帰るのも不思議ではない。
朝焼けの少し赤みがかった色合いがいい感じ。ところどころ大小の岩が点在するのも庭のようで素敵です。大げさに言うと(TVでしか見たことがないですが)アルプのような雰囲気があります。しばらく行くと樹林帯に入り、すぐにトイレがあります。ここが日向岳方面との分岐。
登山道はきれいに整備されていて小学校の遠足用?と思ってしまうほど。きれいにジグザグになっている分、傾斜は楽ですが距離はやや長い。歩くとちょうどいい暖かさ。新緑がきれい。
新緑の中
緩やかに登る
アセビ
新芽が紅く
今日はJも余裕をかまして立ち止まっては新緑やツツジ、スミレ(タチツボスミレ?)の写真を撮りまくり。きまま仙人は爺や大崩で心臓バクバクになっているので、やや慎重にマイペースで登る。スタートの標高も昨日より高いせいか、ぐんぐん登っていく感じ。
下山してくる男性(単独)とすれ違う。上でご来光を狙っていたが、今朝は今ひとつだったとのこと。たしかに早朝はややどんよりとしていた。ただ小さなアヤメのような花?がきれいだったと。ガイドブックに書いてあったエヒメアヤメだ。Jもきまま仙人も初めて見る花だ。期待感アップ!
6時49分、合野越着。ここで湯布院からの登山道と合流する。飯盛ヶ城という小ピークが見えるが、この登山道を往復するのなら、帰りに立ち寄ってもいい由布の展望台のように思える。写真を撮っただけでそのままスルー。さらに登っていくと、徐々に景色が変わっていく。木々が低くなり陽射しが当たるように。日に焼けそうだ。その分視界が開け、湯布院あたりか下界の街並みが見える。きまま仙人は湯布院にも行ったことがなく、このあたりの土地勘がなく、どこが何なのか一切わからず。この時期らしく、クリアではないもののいい展望だ。
飯盛ヶ城
ここで樹林帯を
抜ける
やはりスミレが多いが、見慣れないツリフネ型の黄色い花が。どうもミヤマキケマンというらしい。スミレもタチツボスミレらしきものが多いが、微妙に色や形の違うものがある。帰宅後調べると、由布岳にはかなりの種類のスミレが咲くようだ。が、なかなか写真だけでは名前まで同定しにくい。スミレは難しいなぁ。。。
ミヤマキケマン タチツボスミレ
これは、こっちは何スミレ?
上を見上げると、枯れた感じの草原の上に大きな岩峰が2つ。あれが西峰・東峰なのだろうか?なかなかいい光景だ。きまま仙人らがちんたら登っているせいか、後ろからのどんどん登山者に追い抜かれていく。さすがにGW、人気の山だけに大勢の登山客が登ってくる。が、昨日と明らかに違うのは服装、装備。大崩山は山屋さんしかいなかったが、由布岳はハイカーらしき人が多い。それだけ親しみやすい山なのだろう。たしかに湯布院や別府からこの山を見ると、山屋でなくても一度は登ってみたいと思うだろう。
眼下に飯盛ヶ城、奥は倉木山? 九重や祖母は望めず
山頂部を
見上げて、
あった!エヒメアヤメだ。形はたしかにアヤメ、でも大きさはものすごく小さくてかわいい。アヤメやカキツバタなどは大型の花のイメージがあるだけにミニチュアのような感じ。感動的なかわいさだ。花びらにちゃんとあやめもあります。これが見れただけでもこの山に来てよかった。上に上がるにつれ、キスミレが増えてくる。ただxxxxキスミレという長い名前は無いようで、どこのブログやHPを見ても、ただキスミレとしてある。ミヤマキケマンの紫花のようなものもある、こちらはジロボウエンゴサクと思われる。
エヒメアヤメ
あと黄色い花が何種類かあったが、黄色い花もなかなか難しい。ひとつどうしてもわからない花が。かなり珍しい固体かも??? 八重のキスミレではないかと思う。葉はスミレのような心型、花びらが5枚どころか10枚以上? でも阿蘇で八重のキスミレが見つかっているらしいし、園芸種にもあるようだ。園芸種の八重のキスミレと比較してみると、非常に似ていると思うのだが、、、詳しい方がおられれば、ぜひ教えていただきたい。その他はミツバツチグリ?などかな。どれもかわいくて探しながら歩くと意外に時間がかかってしまう。
キスミレ 八重のキスミレ?
最後は少し急なガレた道をひと汗かいて、8時9分余裕でマタエ着。ここは西峰、東峰の分岐に当たる。既に御鉢めぐりの火口縁に着いたわけだ。やや風があるかなという気もしたが、気持ちがいい。空が青い。
西東峰分岐のマタエ 西峰側の急登
少しだけブレイクを入れて、まずは最高峰の西峰(1584m)に登る。鎖場が何か所かあり、ここまでの遠足ルートとは違って、一般の方にはかなりスリルがあるのではないだろうか? たしかに高度感はあるが、でもこの天気なら何ということはない。ホールドもあるし、三点支持で快調に登る。8時26分西峰登頂! 快晴のもと素晴らしい展望が広がる。大満足。
スリリングな
登り
西峰からの東峰
西峰山頂
東峰方向は逆光なので黒いというのが第一印象。まずはバナナでエネルギー補給。
一旦ここで後半に続く。
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