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2013年5月22日 (水)

アクシデントに苦戦、信仰と歴史の山 英彦山(5月3日山行記録(1))

やっとGW後半、九州編の山行記録です。おおよそテキストはこの週末で書き上げたんだけど、花の名前や見えてる山の確認、写真の選定・加工が追いつかない。。。

「英彦山」とかいて「ひこさん」と読む。福岡県と大分県にまたがる信仰の山だ。羽黒山(山形)、大峰山(奈良)とともに三大修験山とされ、中岳山頂には英彦山神社上宮がある。日本百景・二百名山にも選ばれており、新潟の弥彦山、兵庫の雪彦山とともに三彦山ともいわれる。要は由緒ある有名な山です。それだけにスロープカーなどもあって観光地化しているところもあります。

まずはコースとコースタイムを再掲しておきます。
別所駐車場6:05-銅の鳥居6:20-奉幣殿6:40-三呼峠7:29-鬼杉7:44-南岳8:40-中岳8:53-北岳9:22-高住神社10:29-11:12別所駐車場

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5月2日早めに仕事を上がらせてもらい、最終便で福岡へ。別所の無料駐車場で仮眠をとって3つのピークをたどる周回コースを取った。相棒のJとは今日午後合流予定なので、英彦山は単独行だ。

○5月3日(金)曇りのち晴れ

朝目覚めると、空は少し曇っている。別所の駐車場に着いたときは星がきれいに見えていたのに。2人ほど単独の男性が早々に出発していった。きまま仙人も予定より早く、6時5分出発。

しばらく舗装道をいくが、ここで初めに歓迎してくれたのは何と鹿。驚かせちゃったかな。シャガや藤の花やきれいに咲いている。スタートからテンションが上がる。ほどなく参道に合流。

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  鹿の歓迎     藤の花     シャガ

せっかくだから一度下まで下って銅の鳥居(かねのとりい)から改めてスタート。ツツジなど手入れされた花が咲くまっすぐな階段状の石畳の参道は趣があっていい。が、普通に観光地。早朝でまだ観光客がいないのが救い。左右には坊跡などが多数ある。6時40分、最後は少し急な階段を登りきったところが奉幣殿。広い境内があり手を清めて拝礼してから先に進む。

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         銅の鳥居     石畳をいく

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    ツツジが満開     奉幣殿、右の鳥居をいく

鳥居をくぐって階段を少し登るといよいよ山道に。ここで中岳に直接登る表参道と別れる。きまま仙人は鬼杉経由で南岳に登るルートを選択。先の2人はどちらのコースに行ったのか、時間が早いせいか誰にも会わない。なだらかに林間を進むと分岐。ここで少し迷ったが玉屋神社を経由しない左側のルートを取る。神社よりも梵字岩や磨崖仏の方が興味があったからだ。

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    ここから登山道    新緑がきれい

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 展望が開けた処
 奉幣殿が見える

 

 

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    切った木が散乱    苔むした感じがいい 

このあたりから少し靴に違和感が。右足のつま先が少し剥がれてきており、引っかかるとやっかいかな、という感じ。捨ててもいいつもりで古い靴にしたのが仇になった。ガムテープで軽く固定。梵字岩はルートから少し分けていかないといけないようで、靴が気になりだしたこともありパス。道は整備されていて歩きやすい。時折射す木漏れ日が何とも心地いい。木陰を登っていくので涼しくて気持ちよかった。苔むした感じがいいが、周囲には間引きのためか切り倒した杉が散らばっていてちょっと中途半端。

ひと登りして、快調に三呼峠を越えて分岐に出る。左が山頂、右手が大南神社。どうもこのルートは鬼杉の少し上に出るようだ。大南神社経由で少し下って7時44分鬼杉へ。この鬼杉、樹齢1200年ということでなかなか立派な杉だ。幹周りは12.4m、高さ38mとのこと。1200年という時の長さを感じる。

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     三呼峠付近      大南神社

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 樹齢1200年
 鬼杉

 

 

戻るような感じで南岳への登り。ここからが今日一番の急登だ。九州自然遊歩道ということだが、けっこう荒れた感じのところもある。ハイキングコースではなく、ちゃんとした山道だ。ゆっくりゆっくりだが、確実に高度を上げる。振り返ると木々の間から近くの山々が見えるが、まったく名前がわからない。材木岩はたしかに材木を積み上げたような柱状節理。このあたりから左の靴にも異変が。右足の剥がれをかばって歩いていたせいか、かかとのあたりが浮き始めたような。はっきりいってやばい。

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    南岳への登り    材木岩

今日はともかく、明日明後日の方が山としてはハード。さすがにこの靴で3日間歩くのは無茶だ。ここまでもいうほどの休憩は取っていなかったが、靴調達のために少しでも早く下山することにする。急がず飛ばさず、休憩もとらず。

軽いロープのあるようなところも数か所。観光地化された山かと思っていただけにうれしい誤算。思っていたより登ってもなかなか楽しい山だ。ところどころあるツツジもきれい。ミツバツツジだろうか。ただ春霞で遠景は今ひとつ。ひと汗かいて8時40分、一番高い1200mの南岳到着。小さな石祠とその奥に三角点がある。展望はそれほどよくない。

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 鎖場

 

 

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    岳滅鬼山    南岳山頂、奥に三角点(1200m)

写真を撮っただけでそのまま下山。一度下って上宮のある中岳に向かう。中岳山頂の社がすぐ近くに見えている。途中ズルッ! 登りは問題なかったが、下りで滑ってきれいな一本(尻餅!)。ソールの山がない上に右靴にはガムテープだから滑りやすいのも仕方ない。が、この尻餅で両靴の状態悪化。右足のテープも重ねて補強したが、左足もガムテープで固定。いや恥ずかしい見た目の状態になってしまった。しかもこのあたりからすれ違う登山者がちらほら。

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 中岳の上宮が見える

 

 

 

10分ほどで1188m中岳到着。大きな上宮がある。お参りをして少し降りたところにベンチなどもある広いスペースが。おなかが空いたので、ここでパンでエネルギー補給。標識を見ると阿蘇や九重が見えるようなのだが、残念ながら確認できなかった。

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 中岳の英彦山神社
 上宮

 

 

ん~ちょっと長くなりそうなので、続きは明日。

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