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2013年5月19日 (日)

2年越しのリベンジ、強風と大展望の爺ヶ岳南尾根(4月28日山行記録(3))

GW爺ヶ岳南尾根山行の山行記録その3
下山編

P1

有明・常念・槍穂から立山・剣・毛勝三山までの大展望

山頂の大展望はすばらしいものの、風が強くて立ったままゆっくり眺めている余裕はなかった。わすか15分ほどの滞在で早々に下山に。ちなみに爺ヶ岳は3つのピークを持ち、一番高いのは中峰(2670m)。そもそも初めから南峰までのつもりではいたが、誰も中峰まで行こうというメンバーはなし。今思うともうひと頑張りしてもよかったかなとも。

おそらく多くの登山者は冷池山荘(GW中は営業)に一泊して、鹿島槍も登って下山するのではと思う。風さえなければ楽しそうなコースに思えた。今回爺ヶ岳までは危険なところはほとんどなかった。まさに雪山初級者コースだ。この先はどういうコースなのだろうか? 次回一泊してご来光&雪の鹿島槍というのもやってみたい。

下りはせっかくなので、ピッケルを使う。登ってくる人を避けるため雪面を下ることも。このくらいの斜度なら下りの方が快適。恐怖感は一切ない。登りであれほど苦労したのが嘘のように、快適にジャンクションピーク近くまで下る。写真をたくさん撮りながら。

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 雪面を下るのは
 楽しい!

 

 

 

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 JPを見下ろし
 ながら下る

 

 

ジャンクションピーク近くの風のないところで昼ごはん。コーヒーを沸かして、オレンジを切って。最高の気分でした。登頂も果たし、気持ちに余裕もできて、春の雪山を満喫。このメンバーはガツガツ山行ではないので、こういうのが大好き。

風を避けられる場所だったとはいえ、このころから明らかに風が弱くなってきた。おそらく山頂部の風も徐々に弱くなったのではないでしょうか? もう少し早く天気が回復していれば、もっと楽に登れたかも。本当に山は天候次第。

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 雪庇、寄りすぎると
 踏み抜きそう

 

 

 

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 まさに春の雪山

 

 

イチのストックの先端の(団子のような)ゴムがひとつなくなっている。どうも登りの途中、雪の中で取れたようだ。探したがすぐには見つからなかったので諦めたとのこと。大竹さん以外は再びストックに持ち替えて出発。荷物も少し軽くなって、気分も軽い。アイゼンはそのまま。

ジャンクションピークで爺の見納め、&近くの登山者にお願いして4人揃っての記念写真。12時21分、扇沢へ下り始める。ペースはゆっくり。歩くとすぐに暑くなってきた。アイゼンを付けているし、下りのゆっくりペースは楽ちん。燕岳の時は6本歯のアイゼンで効きが足りなかった気がしたが、今回きまま仙人は12本歯。やはり装備の違いは大きい。今回イチは6本歯。登るのに支障があるわけではないが、やはり差はあったようだ。

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 爺ヶ岳も見納め

 

 

あとはちんたら下山。イチがズルっ。滑った時にストックが曲がってしまう。このストック、ダブルで1万円くらいだったようだが、安物買いの何とやら、、、山岳部員だったのになぜ山の専門店で買わなかったの? きまま仙人には不思議でたまらない。はじめは遠慮して誰もはっきり言わなかったが、この頃になると、みんなはイチのストックを笑いものに。 イチが滑るのを見て、きまま仙人少し距離を取ってついていく。滑ってザックを蹴るくらいならまだしも、アイゼンで足でも蹴ってしまったら大変なことになる。

13時頃ブレイクを入れて、インナーのシャツを脱ぐ。大竹さんはアウターを脱いで山シャツに。まさにGWの雪山。ここで柏餅を持ってきていたことを思い出す。そう、2年前の燕岳山頂でもみんなで食べたので、今回も購入していたのだ。山頂では風で柏餅どころではなかったのだが。今回も美味しくいただきました。

針ノ木側の稜線を見ると縁取りがされたように見える。そうか雪庇が陽の当たり方でああ見えるんだ。またうっすらと蓼科山や八ヶ岳が見えた。クリアではないが、あの形は蓼科だ。山頂からも八ヶ岳方面はよく見えていなかった。これも天気回復の結果か。

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 稜線には雪庇
 の縁取り

 

 

 

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 蓼科山と八ヶ岳

 

 

 

きまま仙人は最後をついていったので、ルートに関しては大竹さん任せだったが、迷いやすそうなところはあまりなかったと思う。テープなどもあるし、基本的に尾根をはずさなければ大丈夫。 後半は雪が解けて土や岩の露出したところも多かった。やはり昨晩から今朝に降った雪だったのでしょうか。ただ滑りやすそうなところもところどころあるので、結局登山口までアイゼンをつけたまま。

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 べちゃべちゃの登山道  雪の解けた登山口

14時49分、無事扇沢登山口に到着。ホッとひと安心。

帰路大町の上原の湯(わっぱらの湯)で汗を流す。温泉の駐車場から爺ヶ岳がくっきり見えました。ジャンクションピークから上の、まさに今日登ったスカイラインが。写真中央部白いピークが南峰のようです。その右側が中峰 ジャンクションピークはちょうど電柱のあたり。あそこを登ったんだぁ~

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 白い峰、右が中峰
 左が爺ヶ岳南峰

 

 

いや~疲れた~。でもすっごい充実感でした。ちなみに翌日、既に身体が痛い状態でした。大竹さん、奥様、本当にありがとうございました。イチ&武ちゃんも。またよろしくお願いしまーす。

GW前半・信州編、おしまい。

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