オレたちバブル入行組 池井戸潤著
う、、、、足が、特にふくらはぎが筋肉痛で痛い。昨日よりも。。。
さて、銀行マンの友人に勧められて池井戸潤さんの「オレたちバブル入行組」を読んだ。バンコクからの帰りの飛行機で、夜行便にもかかわらず、面白くてやめられず、そのまま読み切った。痛快なストーリーだった。
池井戸潤氏の小説は初めて読むし、事前知識も友人の紹介だけ。銀行を舞台にしたお話だが、池井戸氏は元銀行員ということもあり、内部を知った描写は技術系のきまま仙人にはとても面白かった。銀行員は大変だなぁとも。ただ少々銀行の体質を否定しすぎ?という感じはする。個人的な恨みでもあるのだろうか?と勘ぐってしまう。
軽快で読みやすく、あっという間に読める。読後はすっきり爽快。何といっても半沢が上司や本社から来る人間をひるむことなく、痛快に遣り込めるところがいい。これを読んで日頃のうっぷんを晴らす中間管理職の方々もいるのでは、なんて思ってしまう。
ただどちらかというと軽い小説というのは否めない。決定的証拠の通帳の入手などあまりに簡単すぎたし、悪役側の巻き返しもほとんどなくて、もう少しピンチがあってもとも。それでも痛快に気分良く読める勧善懲悪ものである。とにかく楽しめる小説だ。
意外な展開といえば、最後に半沢が浅野と取引をするところだろうか? 賛否両論あるとは思うが、きまま仙人はまぁ有りな展開だと思う。
あとバブル入行組5人のなかで、はじめにインパクトのある登場だったのが押木。ところが重要な役割を果たすこともなく、9.11で行方不明という設定。ちょっと残念だった。
ともあれ、こういう面白い読み物を書ける作家、池井戸氏の作品をもう少し読んでみたいと思う。
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