2月はなぜ28日しかないのか?
WBC韓国が敗退しましたね。ルールとはいえ、野球で得失点差の敗退はきついなぁ。まぁ、日本にとっては台湾、オランダの方がやりやすいとは思いますが。
さて首記の件ですが、先日あるところで話題になり、(暦に関することなので)気になってもう少し調べてみました。
備忘録としてもちょっとまとめておこうかと。非常に歴史的、かつ複雑な話なので端折って簡単に書きます。
現在の太陽暦(グレゴリオ暦)のもととなる暦が作られたのはローマ時代、主に農耕用としての必要性から決めらました。そのためか、元々1年は3月から始めっていたということです。春分点(春分の日)が3月だからかもしれません。よって2月は1年の最後の月でした。
※ちなみに10月をOctoberというが、本来Octは8を意味する。(例:8本足のたこはOctopus、音楽のオクターブ(Octave)は8度音程)また同様に9月のSeptemberのSeptは7を意味する。3月が最初の月だった名残。
そしてユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)が暦(ユリウス暦)を定めた時に、以下のようにしました。
-奇数の月を大の月(31日)、偶数の月を小の月(30日)と定めたが、これだと1年が366日になるので、最後の2月から1日取り、2月を29日と定めた。(閏年のみ30日)
-自分の生まれた月(7月)に自分の名前を付けた。 ⇒ 英語:July
-1年の開始を今の1月とした。 ⇒ この結果、元(3月から)と2ヶ月ずれることになった。ただ閏調整の月は2月のまま残った。
※1年の開始を今の1月としたのは、コンスル(Consul)と呼ばれる執政官の任期が1年で、その始まりが1月だったということらしい。
その後、初代ローマ皇帝のアウグストゥスがカエサルに倣って、自分の誕生月(今の8月)に自分の名前を付けた。(⇒ 英語:August) また自分が生まれた月が小の月(30日、1日少ない)というのは不満だとして31日にし、その後の月の30日と31日を入れ替えた。
9月 31 ⇒ 30日、10月 30 ⇒ 31日、
11月 31 ⇒ 30日、12月 30 ⇒ 31日
ここで8月分の増分1日が増えることにより、1年が366日になってしまうため、またまた調整に2月が使われたのです。で、2月は29日 ⇒ 28日(閏年のみ29日)となったわけです。
そう、アウグストゥスのわがままからこのような複雑な暦となり、機械式時計の年次カレンダーの複雑な機能が必要となったわけです。
単純にするならカエサルが定めた暦に戻した方がシンプルですし、もっというと奇数月は31日、偶数月は30日とかにして、閏年以外の年は大の月(奇数月)を1回(たとえば11月)を30日にすれば、機械式時計はもっと簡単な機構で済みましたよね。
時計にとっては、、、はたしてどっちがよかったのか?
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