展望と静かな山歩き、小菅から大菩薩嶺周回(1月12日山行記録(2))
12時30分、いよいよ牛ノ寝通りに向かって行動開始。岩場をアイゼンを付けたまま下り、介山荘で展望に別れを告げて熊沢山に向かう。
富士山、南ア、八ヶ岳まで、最高の展望
展望のない樹林帯の中、氷をがしがしいわせながら登る。道標はほとんどないが、足跡もまぁあるし、間違えるようなところはない。ただ登山者はほとんどおらず、少し薄暗いしやや心細い。15分ほど、左に大きく曲がったところで熊沢山着。笹の登山道に標識があるような感じで、山頂らしさはあまりない。木が少し邪魔だが、富士山や大菩薩湖のダムがきれいに見えた。
しばらくなだらかに進むと、石丸峠を見下ろすところで前方の視界が開けた。その時はわからなかったが、右手方向に小金沢山が見える。雪と笹の斜面をひと下りすると13時17分石丸峠だ。えっ?どっち? 実は石丸峠には朽ちた読めない道標を除いても2つの標識が数メートル離れて立てられている。きまま仙人が初め見た方には大菩薩峠(来た方向)、上日川峠(裂石側)、小金沢山方面(南への尾根)とあり、牛ノ寝通りが書かれていない。地図を出して確認、たしかに四方向に分かれているように思えるが? 念のためもう一方の標識を確認。ちゃんと小金沢山・牛ノ寝通りとなっているではないか、ひと安心。風がかなり強くなってきた。ちなみに今回石丸峠以降は、1人の登山者とも合わない静かな静かな山旅だった。
熊沢山からの下り
石丸峠を見下ろす
石丸峠、後ろは小金沢山 牛ノ寝通りの雪道は快適
5分ほど雪道を緩やかに登ると、牛ノ寝通りと小金沢山の分岐に出る。このあたり日陰の雪は30cmくらい。雪のところはむしろ歩きやすい。樹林帯に入り風も気にならなくなった。木々が邪魔をして展望は今ひとつ。急とはいわないが、一気に下る。次第に雪のないところが増えてきて歩きにくい。この牛ノ寝通り、東京都水道局の用地境界を示す標柱(1m弱、白で上部のみ赤)と赤い標杭(標石)が数十メートル間隔で設置されています。標杭には上部に「東京都水道局 用地境界 No.xxx」という番号が入っていて、これが非常にわかりやすい。
数字は石丸峠側から大きくなっていき、下山予定の狩場巡視道はほぼNo.192のところです。きまま仙人が初めに確認した番号は20番台でした。標杭は登山道から少し離れたところのものもありますが、多く(No.192も)は登山道脇です。狩場巡視道よりも手前に榧ノ尾山を少し過ぎたあたりから、林道終点あたりに下山する道もあるようですが、事前の調べで情報が分かりやすく、かつ直前の通行記録(1週間前)のあった狩場巡視道の方を選択しました。このあたりのルートについては、山行記録とは別にまとめたいと思っています。
13時30分、長峰方面への分岐を分ける。道はよく整備されている。緩やかなところは走りたくなるくらい。玉蝶山は見逃したのか、標識がなかったのかよくわからず。GPSで1700mくらいのところ(標杭No.54くらい)でアイゼンを外す。どちらかというと雪がなくなって暑いくらいだった。手袋も雪山用のものからカラー軍手のようなものに変える。
ここから狩場巡視道分岐まではかなり長く感じる。14時16分榧ノ尾山(カヤノオヤマ)通過。標高1429m、かなり下った。危険なところはないが、よくみると両側結構急坂な尾根を行く。落葉樹で裸木が冬の低山らしい。小さなアップダウンはあるが、このあたりは比較的なだらか。
裸木の長い影
走りたくなるような道
結構両側は急坂 秋の名残
徐々に景色も見なくなり、ひたすら標杭の番号を追うようになる。ほとんど休憩も入れずに歩き、14時51分、狩場巡視道分岐着。事前に調べてあったとおりで、迷うこともなくすぐにわかった。ここで小休止して、パンでエネルギー補給。
No.192の標杭が目印 そのすぐ先に分岐
これ以降標識は一切なかった。何か所か目印のテープはあったと思う。が、積雪が無ければ迷うようなところもなかった。道もしっかりしていて、危険があるようなところもない。ただ落ち葉がすごく深いところがあり、靴が完全に隠れてしまうくらい。その下の道が必ずしもフラットとは限らないので、やや歩きにくいところはある。地図にないとはいえ、とりたてて問題はなかった。むしろカリバ沢に出るまでの九十九折りの落ち葉の急坂は膝にくる。
10分強でカリバ沢の流れと合流。周囲は凍っているところも。さらに沢に沿って下るとわさび田跡の石垣が。しかしまだまだ小菅川は見えない。時間的にも15時をまわり、焦りではないが、先を急ぐ気持ちが強くなる。この時期16時くらいまでには林道に出たい。すてーん!ずるずる。。。。気を抜いたわけではないが、落ち葉で滑って尻餅。落ち着け、落ち着け。。。
落ち葉いっぱいの道を下る この橋でわさび田跡と別れる
比較的新しい木橋を渡って、わさび田跡から離れる。さらに下ってやっと対岸に林道が見えてきた。しかし、どこまで下るんだろう?橋はどこだ? 再び急坂を一気に下ると、眼下に小菅川が見えてきた。さらにもうひと下りし15時38分小菅川にかかる木の橋に出る。あとは林道への登り返しだ。が、ルートはどっちだ? 標識はないし、河原で道がわからない。ただどうも右手下流側の方が歩きやすそう(ルートらしい)&地形的に上に上がれそう。 よし、右手から確認しよう。としばらく進むと、北側(左手)から合流する沢のところから上に登る小径が見つかった。少し登り返すと15時44分林道着。牛ノ寝通りに通じている標識らしきものは一切ない。川に下りる釣り客への注意書きがあるのみ。地図にも載っていないルートだし、知らないと絶対にわからないルートです。
けっこう急坂 やっと小菅川の橋
程なく15時53分、無事白糸の滝の駐車場着。こんなに遅くなるとは、、、正直少し疲れました。が、同時に心地いい満足感も。
着替えて小菅の湯(600円)へ。少しぬめり気のあるいいお湯で気持ち良かったです。木の内湯にジャグジー、打たせ湯、寝湯、サウナ、水風呂、露天、露天の五右衛門風呂とたくさん。さっぱりしました。ゆっくりして帰路は奥多摩経由で東京へ。大きな渋滞もなく、順調に戻れました。
歩いてみて、コース的にはやはり裂石からの方がいいかな、とは思いました。が、牛ノ寝通りなど静かな山旅が味わえる悪くないコースです。地図にない道を歩くというわくわく感もありました。一度無積雪期にトレラン装備で回ってもいいかなとも。
このわずか2日後、東京でも大雪。おそらく今回のコースも状況はがらっと変わっていることと思います。この山行記録を参考にされる方、十分に注意してお出かけください。
おしまい。
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コメント
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投稿: sacs longchamp 1948 | 2013年1月18日 (金) 19時47分
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投稿: sacs burberry | 2013年1月19日 (土) 07時42分