ドイ・トゥン(Doi Tung) その2
その前に少しだけチェンライの仕事について触れておこう。実はタイでお世話になっている超えら~い先生の依頼で、Mae Fah Luang Universityという大学で行われたASEAN関係のカンファレンスで、その先生の招待講演の時間の一部できまま仙人もなんと講演!をしてきたのだ(時間はたったの10分強)。何せ主催者側からはえら~い先生の共同講演者としてVIP扱い。いや~逆に気を使いました。
土曜日はカンファレンス自体が午前中で終了。午後は(VIPでなくても)学生が世話をするいくつかのツアーに参加できる。先生はその日の夕方便でバンコクに戻るが、きまま仙人はせっかくなのでもう一泊して日曜午後便にしてあった。時間に余裕があるので、先生お勧めのドイ・トゥン(Doi Tung)に行くのに参加させてもらった。各車に世話係の学生は着くのだが、(VIP扱いなので)きまま仙人にはブータン人の留学生(ダゴ君、マスターの学生さん)が専属でついてくれた。いや今までブータン人と話をしたことは記憶にない。しかも彼は横須賀と札幌に研究の関係で行ったことがあるとのことで、片言の日本語も話せる。素晴らしい!
ドイ(Doi)とはタイ北部の言葉で山を意味する。トゥン(Tung)とは旗。ドイ・トゥンとは「旗(の)山」ということらしい。名前のように車は曲がりくねった道をかなり登って行った。その途中アロマオイルの入った小さなビンが回ってくる。どうも車酔いにアロマオイル指先に付けて嗅ぐといいというのだそうだ。大学から小一時間でドイ・トゥン到着。
はじめに書いたように、ここは現国王の亡母、生母陛下(プリンセスマザー、ちなみにカンファレンスのあった大学名「Mae Fah Luang」は彼女の名前)の御用邸がある。宮殿、フラワーガーデン、Hall of Inspirationと名付けられたロイヤルファミリーの博物館の3つを合わせて190バーツ。入場料は参加者各自持ちだが、さすがに専属ガイドのダゴ君の分は出させてもらった。正直博物館でタイのロイヤルファミリーの写真や生前使用したものなどを見るよりも、宮殿とフラワーガーデンの方がはるかに面白かった。特に宮殿は実際に国王の生母陛下が後年住んでいたところで、英語の音声ガイドは分かりやすく非常に面白い。何と言っても豪華というわけではなく、それでいて細部がよくできている。広間の天井には十二星座が描かれ、その中央に太陽と惑星が。その惑星の位置は、彼女の誕生日のものだとか。寝室も意外に狭い。彼女がアガサクリスティーやエラリークイーンといったミステリー好きだったというのも意外。デンタルルームなんていうのがあるのも王室らしいかも。バルコニーから遠くに見える山並みはミャンマーらしい。外国が見えるというのは何となく感慨深い。ここからはラオスは見えないようだ。(となりの山の頂上(標高は分からないがドイ・トゥンより高い)からは見えるらしい。)
※残念ながら王宮内では撮影禁止だったので、写真はなし。
フラワーガーデンは英国式の庭園とのことだが、手入れされた広い庭には本当にきれいに多くの花が咲いていた。中央には多くの子供が塔のように積み重なり、一番上の子が空に両手を広げているオブジェがあって印象的。
印象的なオブジェ
水のトンネルなんていうのも。冬の今くらいが特に花のきれいな季節らしく、ウィンターガーデンにはポインセチアなども。中でもきまま仙人が気に入ったのは蘭。種類、数ともに驚くほど素晴らしかった。日本なら鉢植えでもかなりの値のする胡蝶蘭のようなものは、これでもかという数だし、珍しい?蘭がいっぱいなのは壮観だった。
さまざまな蘭がいっぱい
その他バザーという小さな土産物街もあったが、時間がなくてほとんど見れず。果物やお茶などの農産物、民族色の出た服や小物入れなどが多かった。きまま仙人が買って帰りたいと思うものはなかったなぁ。
ドイ・トゥンバザー
もうひとつドイ・トゥンのひとつの名産品はドイ・トゥンコーヒー(ドイトンコーヒー)。コーヒー好きとしては飲まないわけにはいかない。普通においしかったです。香りがよく、やや深煎りしたような感じ。逆に強烈な個性があるという感じではないので、説明しにくい。けっして安いわけでもないし、これだと持って帰る方が邪魔だなぁと思ってしまった。
この店で飲める
あとドイ・トゥンではないが、チェンライ周辺の特産物として小さなパイナップルがある。たしかプーレーと言っていた気がするが、10~15cmくらいで、中に少し空間があり、ちょっと歯ごたえが特徴的(ある学生はa little bit crispy と言ってた)なのと、とにかく甘い。かぶりついて食べるのがいい。
今日はここまで。
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