のぼうの城
小説は面白かったが、正直言って少々軽い。ストーリーが抜群に良いし、登場人物のキャラも立っている。読んだ時から映画向きだと思っていた。普通は映画化されても小説の方がいいものが多いのだが、この話だけは映画の方がよかったと思う。
良かったのはのぼう役の野村萬斎。特に舟上で田楽を踊るところは最高。小説よりもわかって木偶の棒役をやっているという感じが強い。小説はもっと天然バカっぽい。どちらがいいかは微妙かも。
あと正木丹波守の佐藤浩市と柴崎和泉守の山口智充は存在感あったなぁ。和泉守は小説とはややイメージが違ったけど。今いちだったのは、まず石田三成役の上地雄輔、まったくの大根だし、単なるバカ武将でしかない。あと成宮寛貴の酒巻靱負。小説の酒巻靱負はすごくいいキャラなのに、生かせてなかったかなぁ。役者のせいというよりミスキャストか演出の問題か。もう一人甲斐姫役の榮倉奈々。かわいかったが、甲斐姫のキャラとはイメージが違いすぎた。
映像になったことで、火責めや農民が堤を壊すあたりなど迫力があってよかった。また田楽の部分は野村萬斎の狂言仕込みの歌、踊りがすばらしい。欲をいえば、忍城側が戦で勝つ部分がもう少し痛快でもよかったのかなぁ。もっと酒巻靱負を生かせたと思う。
先週小田原城に行ったところだし、なんか繋がっている感じでした。面白かったです。
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コメント
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
投稿: 職務経歴書 | 2012年12月 2日 (日) 16時28分