紅葉、鎖場、展望の稜線歩き、信越の峻峰鳥甲山(10月20日山行記録(1))
鳥甲山(とりかぶとやま)といっても知らない方も多いのではないかと思う。きまま仙人もそう古くから知っていたわけではない。xx百名山というのはあまり好きにはなれないが、二百名山でなければ、長野県と新潟県の県境付近にある、この素晴らしい山を知ることもなかったかもしれない。
秘境、秘湯、あるいは平家落人の里として知られる秋山郷。その秋山郷を挟んで、東のなだらかで女性的な苗場山と対峙するように聳え立つ険しい屏風が鳥甲山だ。苗場山からの眺めがいいらしいが、残念ながらきまま仙人は記憶にない。交通の便もよくはなく、東京からは関越道から新潟県の津南を経由して北側から入る。距離以上に遠いなぁというのが印象だ。
ネットで調べると、まさに今が紅葉のベスト。多少危険な鎖場・岩場もあるようだが、それもなかなか楽しそう。金曜夜、仕事をほおり出して(結果日曜に尻拭い)車をとばした。早く出たのが幸いしたのか順調に流れ、日付が変わって少ししたくらいには和山の登山口(ムジナ平、駐車場は20台くらい停められそうですがトイレなし)に到着。他に車はなく、真っ暗な中、きまま仙人にとっては今年一番の満天の星。少し寒さを感じながら眺めていると、流れ星が! あとで知ったが、21日がオリオン座流星群が極大とのこと。もっとオリオン座あたりを見ておくんだった。
寒さで寝つきが悪かったが、明日を楽しみに仮眠をとる。。。
○10月20日(土)快晴
朝目が覚めると、既に10台弱の車が停まっていた。きまま仙人は一番奥側に停めていたので、こんなに来ているとは気が付かずびっくり。さすがに10月下旬ともなれば、寝袋の中でも少し寒い。外に出ると地面や車の屋根にはうっすらと霜が降りていた。でも期待通り天気は快晴、空は青い! 見渡すと1,000m強のこのあたりも既に黄色く色づき始めている。いい感じだ。(写真はムジナ平駐車場)
この山域も熊がでるということで、先頭は嫌だなと思っていたが、心配することもなく、きまま仙人が出発するころまでには、既に何組かの登山者が早立ちされていた。出発時にアクシデント、その1:入れたつもりの日焼け止めが見つからない(結局自宅で発見、ただの入れ忘れ)。その結果、唇カサカサ、顔つっぱり状態に。 その2:木曜夜に充電しておいたGPSのバッテリーがほとんど0状態。100%になった表示は確認していたので、何かのタイミングで電源がONになってしまっていたか? 結局GPSは使えず、車においたままに。(左上写真は駐車場からの白嵓ノ頭あたり、朝焼けが美しい)
想定外に時間を取ってしまったが、まずまず予定通り6時34分登山届をだしていざ出発。霜を踏みしめながら登山道へ。
樹林帯で日陰のところはひんやりもするが、木漏れ日が当たるところでは既に暖かい。朝寒かったので、今日は長袖アンダーシャツの上にウールの山シャツ、その上にウィンドブレーカーというウェア。が、歩きだすと10分も経たないうちに暑くなり、ウールの山シャツを脱いだ。以降、この山シャツは出番なし。情報通りすぐにそこそこの急登に。早めに山シャツを脱いでおいて正解。
黄色くなり始めたブナの樹林帯をぐんぐん登っていく。急なのはまだいいのだが、非常に登りにくい。ステップがフラットに取れないところが多い。しかも斜面が湿った黒土で滑りやすいのだ。どうしてもつま先が上がった状態で急な坂を登るので、ふくらはぎに力が入る。手を使うこともあるが、ホールドが取りにくいところもあり、手袋が汚れてしまう登りだ。たまにほのかに糞臭という感じの匂いが。カモシカ? それとも熊? もちろん姿は見えず。登山道ははっきりしていて、たまに赤いテープなどもあり、迷うようなところはない。ただ標識の類はまったくない。プロトレックの標高を目安に登っていく。
滑りやすい黒土の斜面 色づいたブナ 柿色が鮮やか
徐々に木々の色が黄色くなっていき、同時に背が全体的に低くなっていく。1時間ほど汗をかいたところで、視界が一気に開けた。目の前には思わず声をあげるような紅葉が。(歩きにくい土質からも一旦解放)
右奥は赤嵓の稜線
程なく初めの鎖場(万仏岩?)にでる。5名くらいのグループがいて渋滞中。周りの紅葉や展望を見ながらゆっくり待つ。どうやら東側の平らな山が苗場山のようだ。他の山はこの時点ではよくわからなかったが、周囲の山の眺めもいい。期待は膨らむ。この鎖場は、右側に古い錆びた梯子がかかっているが、今は使われていないようだ。新旧の鎖が取り付けられている。鋭角の層状の岩場だが、ホールドもステップもあり(崩れやすいものもあるので要確認)、三点確保さえしっかりできれば、鎖がなくても問題なく登れる。しかも長くはない。これくらいならきまま仙人にとってはむしろワクワク。
万仏岩の鎖場
渋滞していた
万仏岩全景 初めの鎖場
順光に輝く紅葉
ここからは紅葉真っ盛りの山を登っていく。柿色、あるいは褐色を中心に赤や黄、そして緑が混ざった感じだ。このあたりから白嵓の頭の手前までが、登り一番の見どころだったかな。ほどなく7時48分、岩棚らしきところに到着。標識はない。見晴らしがよく、休憩にはベストだろう。だが写真を撮っただけで、ここで5人組を追い越していく。
険しい赤嵓の絶壁
笠法師山(左)、烏帽子岳(中)、裏岩菅山(右奥)
続く、、、
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コメント
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Anthony M. Weiss
投稿: Anthony M. Weiss | 2012年10月30日 (火) 18時56分