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2012年10月26日 (金)

紅葉、鎖場、展望の稜線歩き、信越の峻峰鳥甲山(10月20日山行記録(2))

2012年10月20日(土)の鳥甲山の山行記録その2です。

展望良い岩棚~鳥甲山山頂

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    岩棚付近からの美しく色付いた山肌

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  左一番奥、樹林のピークが白嵓ノ頭、赤いナナカマドが印象的

今回寒さ対策のウェアは他にも持ってきたが、ここまで暑くなろうとは。アンダーウェアにウィンドブレーカーでは少し暑かった。ウィンドブレーカーの代わりの重ね着用にTシャツをもう一枚入れてくればよかった。ウールの山シャツの方がまだ涼しかったかな。時折気持ちのいい風が吹くとすごく爽やか。

正面を登りきったところが白嵓の頭かなと思って登りきると、さらに先にピークが。。。いくつか小ピーク(ニセピーク?)を越えていく。白嵓の頭までは紅葉は素晴らしかったが、距離・時間的には思ったより長く感じた。ガシガシ登ると心臓がばくばくいいだしてくる。立ち止まって紅葉や景色を眺め、写真を撮りながらひと休み。ペースを幾分落としてマイペースで一歩一歩。ゆっくり見るとナナカマドやツツジ系?の灌木が赤くなっているし、順光の明るい日差しで紅葉はいっそうきれいだ。

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 カラフルな斜面  登ってきた尾根を振り返る

いくつか紅葉のピークを越えると植生が変わった。背の高さよりも高い笹の斜面を登りきると、8時58分白嵓ノ頭到着。白嵓の頭だけはしっかり標識がある。山頂部は樹林で覆われていて、展望はよくない。紅葉もどこに消えたのという感じで、笹とオオシラビソなどの針葉樹に囲まれている。展望がないのでそのままスルー。

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  背の高い笹を抜けていく  白嵓ノ頭

白嵓の頭からは一旦下る。いや小さな下りと上りが連続。おまけに地面がぬかるんだ(ジュクジュクの)ところもあり、霜が残っているところもあり、滑りやすくなかなかの悪路だ。特に下りは歩きにくい。滑ってバランスを崩したり、手をついたり。特に木の根や折れた細い枯れ枝が滑る。ジュクジュクを越えて侮ったか、その後尻餅を1回、気を付けなきゃと思ったハナからツルッ! 完全に真後ろにザックから落ちた(柔道なら1本!)。もっとも道のせいだけでなく、きまま仙人の登山靴のソールが減っていることも滑りやすい一因かもしれない。手袋がどんどん汚くなっていく。

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     東側が開けると苗場山(中央)がすっきり

前方にやっと鳥甲山が見えてきた。まだまだ近いというわけではないが、目標物が見えたことはうれしい。あとで気が付いたが、カミソリ岩(西側壁面)も見えていた。いよいよここからがカミソリ岩と呼ばれる核心部だ。痩せた稜線を登り下りしながら行くので、高度感がある。右側足元がスパッと数百メートル切れ落ちているのがスリリング。タフな登りにややバテ気味だったので、楽しむまでの余裕なし。まぁまぁつかまる木や鎖もあるし、幅もそこまでギリではないので慎重に進めば問題はない。むしろきまま仙人は上り下りの方が嫌だった。ただやや脆いところがあるのと、鎖の支柱にぐらついているものがあるので注意は必要。

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鳥甲山が見えてきた
手前カミソリ岩西壁

 

 

 

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カミソリ岩の痩せ尾根
右側は絶壁

 

 

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 カミソリ岩の痩せ尾根
 の鎖場

 上の写真の所を
 通過後振り返って

 

 

 

鎖場を過ぎると最後の大きな岩峰は登らずに右から迂回。けっこう大きく下って登り返す。そして最後に「カミソリの刃」と呼ばれる両側切れ落ちた超痩せ尾根。(このコース一の難所?) 岩場ではなく土が被っていてザレ気味。鉄のワイヤーのようなもので補強してある。たしかに細いが大した距離ではない(3mほど?)し、むしろ思い切って1歩ついて駆け抜ければ簡単そうだが、和山側の近いところが少し脆そう。。。。きまま仙人、正直ここは初めの一歩を踏み出すところだけちょっとビビったかな。たしかにここは雨で濡れていたりしたら怖いかも。。。
きまま仙人は登りで使いましたが、この和山からのコースは下りの方が難度は高いという気がします。(簡単だというつもりはありませんが、登りは慎重に行けば問題ないコースでした。)

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 カミソリの刃

 

 

少し登って見通しの効くところで振り返ると、えっこんな形の岩峰だったの?とその急峻さに驚く。カミソリというより鋸の歯のようだ。通過に集中していたので、どこを通ってきたのかがよくわからないが、振り返ってみると容貌は確かに難所だ。そのあと草付きの斜面をひと頑張すれば、屋敷からの登山道との分岐に着く。ここも標識はない。そこから数分で10時6分、2,038m鳥甲山山頂到着。ほっ。

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 カミソリ岩、斜めから見ると細さがわかる

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   草付きの斜面    木々に囲まれた山頂

山頂は思ったよりも狭く、木々もあってそれほど展望もよくはない。着いた時は誰もおらず、山頂独り占め。そのあと屋敷登山口から登ってこられた年配の方や、途中で追い越した老夫婦の方などが次々到着。一気に賑やかになった。まずはバナナ&パンでエネルギー補給。その後みんなで地図を出して見えている山の同定をしだす。今日初めて西側の展望が望めた。西側で特徴のある山々は、まず頸城山塊の妙高山と火打山だ。それより少し南より下側に見えるのは北信の斑尾山らしい。木々が邪魔で戸隠などは確認できず。南東方向遠くに見えているのは槍穂連峰に違いない。一気に元気になった。その南には山頂部だけ乗鞍、御嶽と思われる山も。残念ながら後立山連峰のあたりは木々で見えにくい。

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   妙高山(左)と火打山(右)

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   遠く北アルプス、槍穂連峰

南側は志賀高原の山々。きまま仙人にはなじみが薄い。スキーで有名な焼額山などが見える。遠く四阿山、根子岳らしい山が見える。南の近くの大きな山塊は烏帽子岳というらしい。東側、北側はむしろ少し下ってからの方がよく見える。意外な気もするが、北アルプスや妙高・火打が見られたのは、コース中この鳥甲山の山頂だけだった。

続く、、、

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