天地明察
母が東京に来ているので、親孝行することに。
暑い中出歩きたくないというので、映画を観に行くことに。で、天地明察を観てきた。
原作は既に読んでいた冲方丁さんの同名の小説、「天地明察」。映画もそれなりに面白かったが、どちらを勧めるかといわれれば、迷わず小説の方がいいと断言したい。でも映画も普通に楽しめました。特に宮崎あおいさんの”えん”はいい感じでした。
時間の枠や映像化の難しさなどもあるのだろう、ストーリーも一部異なっています。たとえば”えん”の前の奥さんや子供のことなどは一切出てこない。ストーリーが違うこと自体は問題ではないが、ややえっ?と驚くようなところも。
小説でも前半に比べ、終盤はあっさり話が進むのを指摘したが、映画では少し話を変えて盛り上がりを演出している。まぁああいう展開しかないのはわかるが、あまりにも予想通りの展開すぎた気はしないでもない。とはいえ、映画の方がエンディングとしてはまとまっているかも。
映画の中では、主人公は終始安井算哲で呼ばれる。エンディングのナレーションで渋川春海と改名し、初代天文方となったことに言及される。小説では使い分けていた、というより主人公は渋川春海として描かれていたと思うので、やや違和感を感じた。なぜ渋川春海としなかったのだろう?
それでも小説の映画化されたものを観るのは、また違った面白さがあっていい。
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