観光地を外れると静かな花の山、乗鞍岳(7月28日山行記録(2))
とりあえず3,026mの標識の写真を撮っておこうとするが、次々と記念写真を撮る方がいて、無人で撮ろうと待っていてもタイミングが無かった。もう少し人の少ないところまで降りようかな、と思った矢先、みるみるガスが晴れて火口湖の権現池や大日岳、屏風岳が姿を見せた。いやもう大きな歓声が上がった。北側にはコロナ観測所の丸いドームも見える。ただ、北アルプスも御嶽も南アルプスも見えず。。。周辺が見えただけでも良しとするか。
大日岳、屏風岳
人が多く落ち着かないのと、これ以上の展望(北アなど)は厳しいだろうと見切りをつけて下山に移る。登り以上に渋滞で、きまま仙人もやむ無くちんたらちんたら。途中高山植物保護の立ち入り禁止区域内にコマクサ発見! 遠くてきれいに写真に撮れない。花を見ようとする登山者が他より少ないのも乗鞍らしい。ガスは多少の揺れ戻しはあっても徐々に晴れていっている。うれしい反面、天気予報と逆だなぁとやや後悔。もっとゆっくり乗鞍高原を出てもよかったかもしれない。もうすぐ肩ノ小屋というあたりで、高校生の団体さんとすれ違う。いやもう大変。すれ違いも大変だけど、こんにちは地獄(一度挨拶すると延々とこんにちはを言い続けなければいけないような状況)が疲れる。今は肩ノ小屋からも剣ヶ峰の山頂がはっきり見えていた。
下山をはじめてから
山頂を振り返る
肩の小屋付近から
の剣ヶ峰
バスの停まっている
あたりに出る沢沿いが
登山道
剣ヶ峰も落ち着かず立ったままだったし、ここで初めてベンチに座って休憩。バナナとパンでエネルギー補給。この肩ノ小屋ではカレーや麺類などが、普通に注文できるようだった。前回がそうだったが、畳平からの往復なら、カラミでも全く問題ない。(お金さえ持っていれば)
肩ノ小屋から摩利支天(コロナ観測所のところ)へ登る道はなさそうなので、とりあえず車も通る道を歩いて畳平に向かう。このあたりから先には日傘をさしたおばちゃんたちが闊歩している。この道はともかく、富士見岳の登りの山道まで。不消ヶ池(きえずがいけ)を見下ろすあたりも花が多くて素晴らしい景色だ。このあたりはコマクサが多いのと、ミヤマダイコンソウ、イワツメクサなどが多い。せっかくなので寄り道して富士見岳に登る。
コマクサ
富士見岳からは畳平やお花畑を俯瞰できる。北の方は相変わらず雲で見えない、、、えっ???乗鞍エリアの少し北側に焼岳のような形の低い山があるぞ? 焼岳のような気がするも近すぎるような気も。周りの山々がもう少し見えるとはっきりするのだが、、、近くにいた人と意見交換。2人とも焼岳と思うといいつつ断定しきれなかった。(あとで畳平でパトロールの人と話をして確信) 焼岳の手前右手にある稜線も見えたが、どうやら十石山というらしい。槍穂や笠も見たかったなぁ。
富士見岳からの不消ヶ池
摩利支天と里見岳
富士見岳から剣ヶ峰
を望む
うっすらと焼岳
畳平を挟むようにしてなかなか面白そうな恵比寿岳がそびえる。古い地図には恵比寿岳を含め亀ヶ池の周りの峰を一周するようにルートがある。よし行ってみよう。。。まずは富士見岳から畳平へ降りる。鶴ヶ池のあたりにも今までとは違う高山植物があって楽しい。ウサギギク、イワギキョウ、ミヤマアキノキリンソウ、オンタデ、今までにも見かけたヨツバシオガマやミヤマキンポウゲなど満開。
ハクサンイチゲ ミヤマキンバイ
一旦畳平のバスターミナルに出て、登山道を確認すると、、、無い? ちょうどパトロールの方がミニパンフを持って立っておられたので、聞いてみることに。残念ながら今は恵比寿岳への登山道は通行止めとのことだ。高山植物保護ということもあるようだが、観光客も来る山だけに、キャパを越える人が通るのは危ないからということらしい。納得。
仕方なくお花畑の散策路(木道)を回ってみる。いやこの畳平バスターミナルのそばのお花畑もすごい。侮っていたが、山屋も必見! まず一面のハクサンイチゲの群生に感動。入口にはクロユリのつぼみを見つけた。残念ながらこの付近はまだ咲いていない。黄色っぽいエリアはミヤマキンポウゲかミヤマキンバイ。と見つけました! クロユリの花。たくさん咲いてました。コイワカガミやチングルマ、アオノツガザクラなど今日お馴染みの花もたくさん。トカゲをしたくなるような大きな岩もありましたが、観光客が多い中、変なことはしない方がいいと思い自重。このお花畑はいっそう場違い感があったので、きまま仙人は30分もかからずに回りましたが、1時間くらいゆっくりしてもいいかもしれません。
一面ハクサンイチゲ
クロユリ
お花畑
畳平に戻り乗鞍高原行のバスに並ぶ。状態は良くなかったですが、何とか携帯のデータ通信がつながるようだったので、バス待ち中にブログを更新。帰りのバスは、半分スヤスヤ。観光センターで湯けむり館の割引券(700円を100円引きの600円)をもらえたので、白骨温泉まで行かずにそのまま乗鞍高原で温泉へ。真っ白な乳白色の天然温泉で、心地いい硫黄の匂いがして気持ちのいい温泉でした。特に露天風呂は高い木があって、木陰のエリアでゆっくり浸ったり、半身浴したりは最高! 少しぬるめなので長湯ができます。
畳平まで簡単にバスで行ける観光地ということで、今まで避けていた感もある山でしたが、山としては素晴らしく、楽ちんな楽しい山行でした。
今度来るときには、、、絶対に展望が見える日にしたいと思います。(秋がいいかな?)
おしまい。
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コメント
この大作をバス待ち時間で、しかも携帯で更新したの?それはすごい!よく出来てる。それにしても山や花の名前をよく知っていますね^0^ 来週スカンジナビア半島を旅してきます。ツアーですが・・・>< まつあき
投稿: | 2012年8月15日 (水) 17時20分