静かな森林散策、櫛形山(7月7日山行記録(1))
○7月7日(土)曇り一時雨
早朝自宅を出発し、7時頃県民の森の駐車場に到着。あいにくほんの少し小雨がパラパラ。午後の方が回復すると思われる予報だったので、車内で待とうかとも思ったが、雨具を上だけ着て7時14分出発。中尾根から登り始める。薄暗い中ヒノキの樹林帯をジグザグをきって快調に登る。雨は全く気にならなかったが、逆に蒸れて暑い。しばらく上がったところで雨具を脱いだ。道は整備されているし、それほど急なわけではないが、そこそこの斜度なのと単調なのは堪える。でも静かな山歩きという点では悪くない。既に汗びっしょりになったところで、8時18分林道を越える。
樹林帯では花も多くはなかった。目に付いたのはコアジサイくらいか。ただ植生が少しずつ変わっていくのが面白い。カエデのような広葉樹になったり、背の高い落葉松になったり、ブナ、ダケカンバ、またまた落葉松やコメツガが出てきたり、、、白い花でいくつか名前のわからないものが咲いていた。何だろう? 特に上の方でたくさん咲いていた見慣れない花はきれいだった。帰宅後調べたところクサタチバナと判明。あとはカラマツソウやシロバナノヘビイチゴ、普通のよりも半分くらいの大きさのかわいいマイズルソウ、花は全くなかったがバイケイソウなどなど。
コアイジサイ クサタチバナ ミヤマカラマツ
高度を上げていくと、振り返るとところどころ木々の間から稜線らしきものが見えることがある。が、木々に遮られよくわからない。裾野は端正だけど、富士山はこっちの方角なのかなぁ???なんて思っていたが、やっぱる富士山だった。あと一ヶ所奥秩父方面がきれいに見えたところが。少しでも山が望めるとうれしい。今日の天気では展望は諦めていたので、儲けもん。
整備された樹林帯の登山道
ほこら小屋のある祠頭(キャンプ場)まであと少しというあたりで異変?が。またまた心臓がバクバク。少しペースを考えながら写真を撮り撮り、何とか山頂エリアのなだらかなところに出た。少し行くと小さな原っぱのようなところに出る。多くはないがよく見るとたくさんの花が。りっぱなマムシグサに黄色いウマノアシガタ(キンポウゲ:キンポウゲはウマノアシガタの八重咲きのものを指すらしい。)、シロバナノヘビイチゴ、少しだけグンナイフウロも。残念ながら雨で花びらはあまりきれいではない。ほどなく9時27分ほこら小屋に。ほこら小屋は内部もきれい。きまま仙人ここで山シャツを一度脱いで絞った。ズボンもお漏らししたようにびっしょり。パンを半分かじってエネルギー補給。
マムシグサ シロバナノヘビイチゴ ウマノアシガタ
山頂エリアに入ると、登りはあってもまずまず快適。苔むした岩や倒木がいい感じ。少しガスっていたりすると雰囲気は幽玄の世界。ここまで人にも全く会わず。分岐(バラボタン平)はフキ平と呼びたくなるような一面のフキ(マルバダケブキらしい)。ここまでだと圧巻。花が咲いているときも見てみたい。(咲くのかなぁ?)
一面のフキ
少し登って10時21分、標識のある櫛形山山頂着。木々やガスで展望はほとんどない。木登りができそうな枝ぶりの大きな落葉松が印象的。休憩せずにそのまま奥仙重(最高峰)まで行くことに。一旦少し下って登り返す。途中南東側が開けたところからまずまずきれいな富士山が雲の上に頭を出していた。やっぱり富士山が見えるとうれしい。これを見れただけでも満足。
きれいな富士山
10時33分、奥仙重着。標識もないし、展望もよくない。ただ三角点がある。コメツガの木が印象的。櫛形山の標識のある山頂よりも明るかったので、こちらで休憩。ついでにおにぎりをひとつ。
しばらく戻って、分岐から裸山へと向かう。ここから裸山までは緩やかで、苔むした森林散策が素晴らしくいい。落葉松などに幽霊か何かのように垂れ下がっている寄生植物はサルオガセ(キリモ:霧藻)というもののようだ。南アルプスでは時々見かける。おどろおどろしいというか、少々気味が悪い感じもする。
苔むした樹林帯歩きが楽しい
裸山直前で、鹿の害から高山植物を守るための柵が付けられたところがある。中はウマノアシガタで一面黄色のお花畑。キンポウゲの類がこれだけの密度で咲いているのは初めて見る。今回鹿は直接目にしなかったが、鹿害がないとこんなに違うのかと驚き。少し登って11時35分裸山着。
ウマノアシガタのお花畑
ん~中途半端だけど長くなったので2つに分けます。
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コメント
鹿対策に狼の導入 参照 http://japan-wolf.org/content/faq/
投稿: 名無し | 2013年1月30日 (水) 13時58分