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2012年7月 6日 (金)

梅雨の晴れ間、展望と湿原の燧ヶ岳(6月30日山行記録(2))

燧ヶ岳山行記録の後半
燧ヶ岳、ミノブチ岳山頂から

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 至仏山と尾瀬ヶ原

 

 

 

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 ミヤマキンバイと尾瀬沼
 手前のピークがミノブチ岳

 

 

このミノブチ岳からは高山の雰囲気。登山道の両側はハイマツやシャクナゲ。キヌガサソウ、コケモモなどが。少し行くとナデッ窪ルートとの合流だが、残雪のため通行禁止となってロープが張られていた。結果的に長英新道にして正解だった(選択の余地がなかった)わけだ。最近のきまま仙人、急登になるとハートレートが上がる。意識的にマイペースで、ゆっくりしっかり登って行った。標高が上がるにつれ、最高峰の柴安嵓(しばやすぐら)や至仏山と尾瀬ヶ原も姿を見せる。いやもうわくわくだ。

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   キヌガサソウ   マイズルソウ   ツガザクラ

9時27分、2番目のピーク2,346mの俎嵓到着。10数人は登山者がいたか。きまま仙人はそのまま柴安嵓(2,356m)へと向かう。一度数十メートル下り登り返すのだ。コルや山頂付近はミヤマキンバイやマイズルソウ、ツガザクラなどが咲いている。柴安嵓頂上直下、10mくらいの長さだろうか、最後に急な雪渓の登りがあり、慎重にキックステップで登る。9時45分、かなり疲れたが柴安嵓到着。西から北側の山々が一望できて、またまたガッツポーズ。ちなみに燧ヶ岳は東北最高峰。日本でここより高い山は北側にはない。でもだんだんクリアさが落ちてきているし、雲も増えてきたかな。

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 コルからの柴安嵓

 

 

 

まず驚いたのは、燧ヶ岳と掘られた黒い石の立派な山頂標柱が置かれていたこと。前回はこんなのなかったぞ。腰を下ろして、地図を広げて主な山の同定を行う。(細かな山は帰宅後) 360度の大展望。確認できたのは、至仏山(もちろん前に尾瀬ヶ原)、平ヶ岳、中ノ岳、越後駒ヶ岳、荒沢岳、会津駒ヶ岳、女峰山、男体山、奥白根山(前に尾瀬沼)あたり。既に雲が出始めた方向もあり、奥白根あたりから右側は一部雲がかかってきた。武尊方面はピークがまったく見えない。まだ10時くらいだったが、残念ながら遠方の山はすっきり見えなくなっている。谷川や苗場はこの時間見えていなかったようだ。巻機は雲がかかっているが何とか、、、

あれこれ書くよりも、何枚か写真を見てもらおう。

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 左から平ヶ岳、中ノ岳、越後駒ヶ岳、荒沢岳

 

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 会津駒ヶ岳

 

 

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 中央手前、景鶴山
 その右奥、巻機山

 

 

山頂でもバナナにパンを口に入れておく。やや風が冷たい感じもしたが、気持ちのいい山頂だった。温泉小屋からのルートからも何名も登ってくる人たちが。通行止めはナデッ窪ルートだけのようだ。しばらく景色を堪能して、後ろ髪引かれつつ下山に移る。一度俎嵓に戻り、10時45分御池に下りはじめた。かなり足にはきているのか、急な下りはつらい。北斜面のルートになるせいか、こちらの方が残雪が多い。何度か雪渓をトラバース。まぁ特に危険な個所があるわけではなかったが、熊沢田代の手前で一ヶ所かなり長い雪渓を下る。きまま仙人は念のため軽アイゼンも持参していたが、出番はなし。

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 かなり長い雪渓

 

 

 

下の方に池塘や木道が小さく見える、熊沢田代だろう。前方には会津駒、眺めながら降りるのも悪くない。

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 下に熊沢田代、奥に会津駒ヶ岳

 

 

こちらから登ってくる登山者も多い。道を譲りながらで待つ時間が増える。まぁ降りるだけで急ぐこともない。1時間ほどで熊沢田代に出る。田代手前の木道は少し傾いている。きまま仙人の通過時は乾いていたので問題なかったが、濡れていたら滑りやすいのではないかと思う。熊沢田代(およびその周辺)には花も多い。まずチングルマが多い。タテヤマリンドウもぱらぱらと咲いている。可憐だ。その他にはワタスゲ、ヒメシャクナゲ、ハクサンチドリ、イワカガミ、ツマトリソウ、ミツバオウレン、、、

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 熊沢田代

 

 

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  タテヤマリンドウ   ミズバショウ    チングルマ

このあたりからは、印象として結構長かった。林間を下って40分ほどで広沢田代だ。未だに山桜が咲いているところがあったりしてびっくり。広沢田代付近ではシャクナゲがきれいに咲いてました。ミズバショウもちらほらと。膝がふらふらしてきた中、さらに30分ほど下る。最後は少し登り返して燧浦林道に合流すると、御池の駐車場はすぐ近くだ。12時50分、順調に御池の駐車場に戻った。と、まずは着替えていたらぱらぱらと小雨。えっ、嘘でしょう?っていう感じ。ちなみに着替えた後、トイレや売店に立ち寄ったが、その時は傘をさして行ったほど。戻ってきた後だっただけに本当にラッキーだった。

御池でも風呂に入れるようだったが、せっかくなので檜枝岐温泉の燧ノ湯(500円)という温泉で汗を流した。少しぬめり気のあるような源泉かけ流しの温泉らしい温泉だった。内湯と露天のみ。サウナやジャグジーはない。ただ、もう少しゆっくりできる畳の休憩室があったらよかったかな。

梅雨の合間、時期を考えると願ってもないような快晴に恵まれた。展望、花、湿原、沼と見どころ満載の大満足の山行になった。
「これやからやめられまへんわ~」っていう感じかな。

おしまい。

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コメント

自然の美しさは雄大ですね。素晴らしいですね。

投稿: 潜在意識★吉田けい | 2012年7月25日 (水) 04時15分

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