ベルリン国立美術館展
ベルリン国立美術館展を見に行ってきた。昨日伊勢丹の時計イベント(ウォッチコレクターズウィーク)を思っていたより早く抜けたので、今日行くつもりだった所用も昨日のうちに片付けてしまった。
しかも今朝は早起きできたので、西洋美術館に行ってきたというわけ。
今年は興味深い展覧会がなかったこともあって、本当に久しぶりの美術館だ。昨日マウリッツハウス美術館展の前売りを買いに行ったら、ベルリン美術館の前売りも残っていたので合わせて購入。既に始まっているのに前売りを買えるなんてラッキー。
9時前(開館は9時半)には着きたいと余裕を持って出たところ、早く着き過ぎて8時半過ぎには着いてしまった。まだ10人も並んでいない状態。おかげでほぼ最初に中に入れたのだが、何とみなさんまっすぐにフェルメールへ。まぁ順番に見ればいいかなと思っていたきまま仙人も一緒について、、、はじめに「真珠の首飾りの少女」をかぶりつきで見てしまった。ただ開館時は結構並んでいたが、出てきたときにはまったく並んでいなかった。むしろ今日が最終日のインカ帝国展の方が人だかりが。
さて、肝心の展覧会の内容はというと、「学べるヨーロッパ美術の400年」というタイトルが付いているように、かなり広範囲な絵や彫刻を見れる展覧会だった。が、いい作品が多かったのはわかるが、結構見るのに疲れる展覧会だった。
目玉は何と言ってもフェルメールの「真珠の首飾りの少女」。きまま仙人もこの1枚がなければ行ったかどうか? この作品は思ったより小さい。ちょっと暗かったので、色使いや柔らかなタッチが少し見ずらかったのが残念。それでも黄色い服(&カーテン)に赤いリボン、白い襟や裾、それらの配色や窓からの射す横からの光の感じはさすがにフェルメール、人気の理由がよくわかる。女の子の表情もいい。でもいろんなところで見慣れていたものが、小さくて暗かったこともあって、実物を見た感動は、、、薄かったかな。ちなみに本作は日本初公開。
その他は彫刻、レリーフなどが多くて印象に残る。きまま仙人は絵は好きでよく見るが、彫刻は馴染み薄いので新鮮ではあった。その他宗教画、肖像画などはほとんどきまま仙人の知らない作家が多く、いい絵なんだけど気楽に楽しめる絵は少なかったかな。レンブラントの「ミネルヴァ」もよかったけど、楯のメデューサは暗くてわかりにくかったなぁ。
もうひとつ印象に残ったのは、ヤン・ダヴィッドゾーン・デ・ヘームという人の「果物、花、ワイングラスのある静物」。中央にワイングラス、背景に人物の彫刻のある門か壁のようなもの、ワインを囲むように色鮮やかな花や果物が。不思議な構図、不思議な雰囲気のある絵だった。その他には素描が多かった。
あと絵ハガキが1枚100円なのだが、印刷の画質、特に色がよくないなぁ。
もうひとつ、常設展も見たいものだけざっと見て回ったが、中で「クラインマイスター 16世紀前半ドイツにおける小画面の版画家たち」という展示があった。小画面というだけあって、トランプかさらにそれより小さいくらいの大きさ。にもかかわらず、とても細かい。エッチング、エングロービングだけでなく木版も。これが木版?という線の細さ、細かさ。何と観覧用の大きなルーペも用意されていて、これがないと確かに老眼が始まった眼には見ずらい。いやある意味びっくりの作品だった。
とにかく、久々の美術展。文化に触れたなかなか充実の1日だった。
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