新緑を求めて多摩川源流の散策、笠取山(6月2日山行記録(2))
雁峠からの帰路はショートカットして、直接小さな分水嶺に登り返す。ここには分水嶺を示す三角錐の石碑があり、三面に多摩川、荒川、富士川と記されている。Tは「小さな分水嶺」という名前なので「大きな分水嶺」もあると思っていたようだが、さすがに三川の分水嶺がそうそう近くにあるものではない。またここからは眺めもいい。前には笠取山が最後だけ急なその姿を堂々と見せているし、振り返ると歩いてきた道の先に緩やかな稜線が続いているのがよくわかる。斑な緑の森林と笹原を見下ろし、隣の燕山が北側に特徴ある稜線を見せている。残念ながら遠くの山(富士山も奥秩父の山々も)は曇っていてよく見えない。
いよいよ笠取山の登り
一旦下って、水干への分岐を分けて、いよいよ笠取山への最後の登りに入る。今回のコース、急な登りはほとんどここだけだった。Tはガンガン登っていくが、きまま仙人はマイペース。早起き&朝運転での山行は久しぶりだったので、正直言うとこの登りだけはちょっとだけしんどかった。キバナコマノツメ?のかわいい花が元気をくれる。ゆっくりでも登っていれば頂上は着くもの。9時43分、展望のいい西峰(山梨側)到着。山頂には石楠花(アズマシャクナゲ)のピンクの花が歓迎してくれた。満開にはもう少しという感じだったが、かなりうれしい。
キバナコマノツメ? アズマシャクナゲ
時間的には余裕があるので、ここでコーヒータイム。日帰りということもあり、インスタントではないドリップタイプのものを持参。風もほとんどなく、の~んびり景色を見ながらのコーヒータイムは最高。富士山も南アルプスも見えず、大菩薩すらわからなかったが、それでも雨に降られないだけでも2人とも大満足。ここでもパンでエネルギー補給。
快晴なら富士山や大菩薩が、、、
たっぷり休憩して東京側の本当の頂上(1,953m)に移動。こちらの方が狭くて展望も悪い。10時35分下山を始める。しばらく唐松尾山への稜線方面を下り、右手水干方面に下る。ここは少し急なくだりで、少しだけ注意。すぐに水干から分水嶺の方へ行く道の分岐に出る。ここから水干は数分だ。水干とは、まさに多摩川の源流、まだ川とも言えない初めの水滴がぽたぽたと落ちるようなところ。すぐ上に水神社がある。きまま仙人の12年前の記憶だと、水干と水神社は少し離れていたように思っていたので少し探したが、何ということはない、すぐ上だった。記憶はあてにならないものだ。。。ここで犬を連れた登山者に合う。山頂から登っているのが見えていた犬だと思う。笠取の山頂には行かず、水神社の道を選ばれたよう。かわいいワンちゃんだった。
山頂(東京側)は展望が少ない 水干
水干から分岐まで戻り、あとはひたすらなだらかな下りを降りる。落ち葉で柔らかな歩きやすい道が多く、走りたくなるくらい快調に。展望もなく、むしろ後半は飽きてくるくらいだった。笠取小屋への分岐、黒槐(くろえんじゅ)の分岐、な~がい歩道分岐を過ごして、12時13分中島川橋に下山。あとはちんたらと舗装された林道を作場平まで戻った。ちなみに駐車場は20台以上の車でびっくり。我々よりも遅い時間に出た人の方が多かったようです。まぁ早く出られた分、静かな山歩きができました。
タチツボスミレ ニリンソウ?
苔むした倒木 馬酔木(アセビ)?
緩やかな下り
帰路、勝沼IC方面に戻って大菩薩の湯(600円)で汗を流す。源泉かけ流し、ちょっと肌がぬめるような温泉らしい温泉でした。ぬるめの屋根付き露天風呂も格別。帰りの高速も順調という珍しいおまけつきで、まだ明るいうちに東京に戻りました。
快晴、すっきりの大展望、、、とはいきませんでしたが、新緑が美しく、満足の山行になりました。
おしまい。
| 固定リンク
コメント