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2012年5月23日 (水)

地元の人そ知る静かな山歩き、意外にタフな金松寺山、天狗岩(5月4日山行記録)

GW山行最後は悪天で中止した爺の代わりに登った金松寺山・天狗岩。他の登山者のまったくいない、地元の人のみが知るような静かな山旅でした。

まずコースとコースタイムは以下。
林道ゲート9:37-登山口10:17-11:45金松寺山12:02-13:10天狗岩14:29-分岐(上)15:03-分岐(下)15:12-登山口15:52-16:29林道ゲート

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今日の予定は爺ヶ岳南尾根、今回は各自雪山装備アイゼンやピッケルも持参。前夜も8時には寝て今日に備えた。予定どおり午前4時起床。し、しかし、、、生憎の小雨。大竹さんの素早い判断で、爺は即中止。寝なおすことに。

次に起きたのは何時だったんだろう? 大竹さん、TIさんが起き出したので、きまま仙人も。みんなで(買い出ししてあった)朝食に奥様のお味噌汁などをおいしくいただいてからゆっくり金松寺山・天狗岩に出かけた。この2つの山は蝶ヶ岳や大滝山の南東にあり、新島々に近い。

金松寺をさらに奥に行くと、まず鉄のゲートが。普通は開いているらしいが、この日は閉じられていた。鍵はかかっていないので、手で開けてさらに奥へ林道を登る。ほどなく国有林の表示板と2つ目のゲートが。ここに車を停めて、9時37分ここから歩き始める。

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 このゲートから

 

 

しばらくは林道を緩やかに登る。青いスミレ(タチツボスミレ?)や黄色い花?などがきれいに咲いている。40分ほど林道を行ったところで、いよいよ登山道となる。林道と打って変わって初めからなかなかの急登だ。道はしっかりしているが、標識らしきものやマークはほとんどない。予想していたよりもガンガン登っていく、なかなかハードだ。林間で展望はないものの、苔むした岩や切り株がいい。

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    たくさんのスミレ   木漏れ日を行く

取水場を過ぎたあたりで、TOの要望ではじめの小休止。歩き始めて1時間ちょっと、いいタイミングだ。しかし、ここからTOさんの苦闘?が始まる。一方昨年燕でばてていたTIは今年は元気。ジョグなどで鍛えている成果?らしい。2番手を歩き、先頭の大竹さんとしゃべりながら快調だ。隊列は先頭が大竹さん、そのあとTI、TO、SS、末にきまま仙人という並び。後ろ3人は静かな山を味わいながら?登っていた感じだ。時折陽が射して木漏れ日の中を行くが、あまり好天は長続きしない。

途中、鹿の侵入を防ぐためか、ネットが張ってあり、登山道には簡単な扉が。少し傾斜が緩やかになって、ひと息つける。木々の間から町が見えるところが、かなり登ってきたことを実感。途中2度目の休憩。TOさんの調子がよくなさそうなので、EPIのボンベなどSSさんときまま仙人が少し荷物を分担。すんなり荷物を渡したところに、TOさんの余裕のなさが伺える。

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    麓の町が   金松寺山への最後の登り

休憩をはさんでしばらく行くと分岐、天狗岩への標識があった。どうやら金松寺山ピークの迂回路のようだ。ここから金松寺山へは階段状のやや急な登り。ひと踏ん張りすると11時45分、1,625m 金松寺山山頂到着。

山頂には特に標識らしきものはない。が、三角点とベンチがありしばし休憩。ひんやりとした感じが心地いい。山頂付近はクマザサが多い。残念ながら、木々で展望はない。きまま仙人は小腹がすいたので、ここでパンをひとつかじる。各自お菓子やパンで軽くエネルギー補給。

ここからは少し下って、いよいよ天狗岩に登る。金松寺山を越えると、ほどなく前方に天狗岩の山容が見えてきた。この天狗岩、山名が天狗岩なのだ。緩やかな下りに日差しも出てきていい感じ。空も雲もあるが青い。標高が上がるにつれ、徐々に視界も開けてくる。左前方になかなか立派な山がきれいに見える。鉢盛山という山らしい。

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    天狗岩が見えてきた  鉢盛山

天狗岩の登りはややきつい。もう少しというところで、TOさんが休憩要求! かなりばてばてのよう。正直肉アレイのハンデは大きかったようだ。みんなにダイエットを勧められ、TOさんも来年のリベンジを誓う。 休憩後スタートすると、あれっ?ぱらぱらと小雨が。日差しもあり、天気雨という感じ。正直まいったなぁとは思ったが、雨具を出すほどでもない。カメラだけ気を付けながらそのまま登る。傾斜が緩やかになると、木陰には残雪が残っている。ただ登山道は問題なし。雨も上がった。ほどなく13時10分 1,964m 天狗岩山頂到着。

もちろん山頂は我々5人のみ。広くはないが東から南側は展望がいい。展望表示板もあり、天気がいいと北アルプスの穂高や乗鞍、御嶽、中央アルプス、南アルプス、八ヶ岳も望めるようだ。残念ながらこの日は遠くの山は全く見えなかった。しかし、隠れた好展望台だ。

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    山頂の展望表示板    鉢盛山方面の展望

山頂ではお約束のコーヒータイム。インスタントではない。。。いやその前にワインタイム。大竹さんがワインを持参。一杯ずつだったが、いい気分。今回フルーツはバナナのみ。お弁当、お菓子もと、展望を肴に遠足気分で1時間以上もくつろいだ。

山頂付近に天狗岩の名前のいわれとなった岩のテラスがある。高度感があって、ここからの展望もいい。登ってきた金松寺山も低く見える。きまま仙人には、どちらがどこの町かはわからないが、梓川がよく見える。記念写真を撮っていよいよ下山。

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   小嵩沢山からの山並み   天狗岩のテラス

下りは金松寺山を迂回する以外は、来た道を戻る。下りはTOさんも含め?みんな快調なペースだった。一気に高度を下げ、途中水飲み休憩くらいで15時52分林道(登山道入口)着。ここで少し小休止。あとは林道をぶらぶら下って16時29分ゲートの車に戻った。途中、我々以外の登山者には1人も合わない貸切登山だった。林道から美ヶ原がよく見えたのが印象的。

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     美ヶ原    新緑の色がいい

帰りにほりでー湯 四季の郷で汗を流す。ちょうどリニューアルオープンのようで、たしかに露天などは真新しい感じが。帰りにそば屋で軽く腹に入れて、買い出しをしてから大竹邸へ。そば屋でのエピソードをひとつ。このあと大竹邸で宴会なので、みんな軽くざるそば程度。(きまま仙人はそばアレルギーなのでラーメン) がTOさんだけそばに天丼付きのセット。
ええっ! ダイエット&リベンジの誓いやいずこ?

買い出しでは、地元の酒をひとつということで、純米酒「北アルプス」を調達。なかなか美味でした。

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 純米酒 北アルプス

 

 

後日、この日に60代の単独女性登山者が爺ヶ岳頂上付近でSOS、残念ながらなくなるという事故のニュースを聞く。他にも穂高などでも死亡事故があり、悪天で行先を変更したのは大正解といえます。爺ヶ岳には登れませんでしたが、こういう機会でもなければ登ることのない、地元の人しか知らないような隠れたいい山に登れて、本当に充実した山行でした。

大竹さん、奥様、本当に感謝、感謝です。また遊びに行かせてください。次回こそ爺ヶ岳南尾根? あるいは有明山?

おしまい。

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