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2012年5月15日 (火)

快晴のGW、残雪の天狗岳、おまけにニュウ(4月28-29日山行記録(2))

GWの天狗岳山行の後半です。

P1010538a  

 見晴台からの東(左)西(右)天狗岳

 

 

 

○4月29日(日)晴れ

周りが結構早いので、4時半くらいには目が覚めていた。今日も快晴のようだ。よしっ!

朝食は生卵に魚の甘露煮のようなもの、のり、ひじき、ん~あとなんだっけ? ちょっと期待していた割には普通すぎたかも。 食料は持ってきていたし、やっぱり夕食だけでよかったかな? 天気がいいので、予定通りニュウを往復してから下山することに。特に小屋ですることもないので、予定より早く6時13分黒百合ヒュッテを出発。出発時、小屋前のベンチでアイゼンを付けようとしていたらギクっ! ごくごく軽いぎっくり腰のような感じ。腰を曲げると痛いが、何とか歩けるようなのでホッ。

実はきまま仙人、今までニュウには行ったことがなかったのだ。小屋で聞いたところ、ニュウ方面にはトレースが少ないらしい。まぁこの天気だし何とかなるだろう。しばらく林間を行き、中山峠からは尾根道になる。しばらく雪の少ないところがあってアイゼンだと歩きにくいが、一部だけである。見晴らし台のところでは硫黄岳、東西天狗岳がきれいに望める。以前無積雪期に来たことを思い出す景色だ。中山への分岐を左に分けるとニュウへの道は一気に雪が深くなる。しかし、トレースは問題なくはっきりしていた。朝で雪が締まっているせいか、昨日よりは多少歩きやすいか? だが少しルートを外すと、本当に片足ずっぽりと埋まってしまう。まさに落とし穴。

北八の残雪の森林を散策している感じがすごく気持ちいい。何といってもなだらかさが北八らしい。が、が、が、アクシデント発生。お腹が急にぐるぐるしだした。昨夜には小屋で大きい用も足していたのに。。。冷や汗たらたらで、大キジを打てそうな場所を探すが、周りには全くない。やむなく探しながら進む。かりに、いい場所が見つかったとしてもルートを外れて移動するのはかなりの労力(ラッセル)が必要だ。こりゃまずい!

しばらく行くと雪の小さな盛り上がりがあった。あの裏側ならなんとか、、、思い切ってルートから新雪に入っていく。ズボズボ、、、幸い埋まるのは膝上くらいで何とかなった。完全に小山の裏には回り込めなかったが、ぎりぎりお尻を隠せるようなポジションでザックを置いて、ズボンを下げる。。。。はぁ。。。。。すっきり! 手を伸ばしてザックを開け、紙様をだして後始末。 さすがに周りの雪がきれいなので、少し掘って内側の雪を使ってお尻を洗浄。これがなかなか冷たくて気持ちいい。病み付きになりそう。何よりラッキーだったのは、この間一人も登山者が通らなかったことだ。

大キジの後は快調だった。ペースこそゆっくりだったが、歩きにくくてもこういう雪も楽しいもの。トレースを見るとスノーシューのものもあった。たしかにスノーシューの方が歩きやすそうな気がする。小一時間程歩くとニュウの岩峰が見えてきた。思ったよりも早く着いたぞ。7時33分ニュウ着。ニュウには雪はほとんどない。しかもきまま仙人のみ。360度の大展望独り占めだ。時間もあるし、せっかくなのでコーヒーを沸かして、モーニングコーヒーとしゃれ込む。

P1010548a

 

 ニュウが見えてきた

 

 

北側には真っ白な白駒池が印象的だ。朝早いせいか、昨日よりも遠くの山もきれいに見える。浅間山や奥秩父の山々など。残念ながら北アルプスは見えていたが、やっぱりぼんやりだった。南八や南アルプスを見るには天狗などの方がいいが、北八を見るのはニュウはいいポイントだ。高峰のピークが見えるのは確かにいいが、なだらかな山容や森、湖沼などこの景色も悪くない。携帯の電源を入れてみる。ちゃんと繋がる。写真を撮ってそのままブログにアップ。前日の天狗山頂からは写真のサイズが大きすぎたせいか、アップに失敗していたが今度は成功。

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 北八の山々、一番奥に蓼科山
 真っ白な白駒池が印象的

 

 

結局誰も来ないので帰路につく。一度通った道を戻るので、心持ち余裕が持てる。しばらくするとカップル3組と別々にすれ違う。初めのペアとは少し立ち話。さすがに6人(きまま仙人の往路を入れると7人)通るとかなり歩きやすくなっている。快調に9時22分黒百合ヒュッテに戻る。この分だと午前中には下山できそうだ。パンでエネルギー補給。

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 木漏れ日の林間雪上を行く

 

 

 

 黒百合ヒュッテから渋ノ湯唐沢鉱泉の分岐までは歩きやすいなだらかなくだりだ。ただ、ここでもルートを少し外れるとずぼっといってしまう危険だけはある。登ってくる登山者もいて、道を譲るとズボッということも。快調に夏山コースタイムの半分ほどで分岐着。ここから唐沢鉱泉へのルートは、また少し雪が多くなる。そもそも唐沢鉱泉から登る人は渋ノ湯からの人よりも少ないのだろう。しばらく行くといてててて、、、何と左足ふくらはぎがつった! 本日2つ目のアクシデント。雪上を歩くのが慣れていないとはいえ情けない。少し休んで屈伸などをする。何とか歩けるようになった。

しばらく行くと、徐々に雪がなくなってきた。雪のところと雪のないところが入り混じる。しばらくアイゼンを外すか悩みながら歩くが、また雪か凍ったところが出てくる。滑るのでアイゼンが必要だ。歩きにくい。かなり雪の減ったところで思い切ってアイゼンを外す。しかし少し早すぎたか。その後何か所か滑りやすい雪の凍ったところがあったが、石上や両サイドの雪のない部分を選んで慎重に通った。ふぅ~

10時48分赤い橋を渡って林道に出る。ここまで来ればひと安心。ほどなく唐沢鉱泉の源泉がある。鉱泉だから熱いわけではないのだが、一応手を入れて確認してみる。登り始めたじゃくなげ橋を過ぎると、10時56分無事駐車場到着。さすがにGW、今日は駐車場が満杯だった。ザックを下ろしてピッケルを見ると、えっ無い! ピッケルのカバー(プロテクター)が外れてしまっていた。どこで外れたんだろう???ピッケルのカバーって、あんなものが1,000円以上もするんですよね。ちょっとショック。

着替えてから唐沢鉱泉へ。料金は700円。 着替えの時に引っかかったので何かな?とみると左手薬指の爪がかけていた。おまけに右手の人差し指の爪も縦に3mmほど割れていた。どこで割ったのだろう? 鉱泉のおばさんに爪切りを借りて爪の引っ掛かりだけは切っておく。唐沢鉱泉のお風呂は広くはないものの、味わいのある木の湯船で、気持ちの落ち着くいい感じだった。サウナが設置されているようだったが、きまま仙人が入ったときは使われていなかった。あと、やっぱり露天風呂が欲しいなぁという気はした。それでもゆっくり浸かってさっぱり。談話室があって、ソファーで休憩することもできる。

さっぱりして、ゆったりした充実感で帰路についた。

2月の編笠山の時に比べると、さすがに残雪とはいえ春山だなぁという今回の天狗岳。天気にも恵まれ、結果的にはそれほどチャレンジングな状況も危険もなく、充実感ある楽しい山行になった。でもやはりもう少し冬山らしい3月か4月上旬に行きたかったかな。

おしまい。

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