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2012年4月11日 (水)

時計コレクション (80) Omega Seamaster Planet Ocean Chronogragh (Cal.9300)

今回は先日購入したオメガ シーマスター プラネットオーシャン クロノグラフ(長い名前だ、、、)を紹介したい。

気に入ったのは、何といってもそのムーブメントCal.9300。近年各社から興味深い自社製クロノグラフムーブメント(Ex.ブライトリングのB-01やモンブランのMB LL100などなど)が出ているが、まぁまぁ何とか購入可能な価格帯でこれほど新規性・話題性のあるムーブメントは他にはないと思う。

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まずは過去のこのブログでの記述と被る部分もあるが、このCal.9300についてもう一度触れておきたい。(内容的には雑誌などで書かれてあることなので読み飛ばしても可)

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 金メッキされたCal.9301

 

 

 

①コーアクシャル脱進機:オメガは今までもクロノグラフも含めてコーアクシャル脱進機のムーブを出してきたが、かなり改良されているようだ。コーアクシャルが2層構造から3層構造になったことで、効率的なエネルギー伝達と安定した計時性能が実現されているらしい。(解説はこちらのサイトで)
②シリコン製のヒゲゼンマイ:デ・ビルのCal.8611やブレゲにもあったが、何と言ってもこれは画期的。従来の合金のものに比べ、製造過程での品質のばらつきも出にくく、耐久性、安定性に優れる。しかも帯磁しないので、磁気による影響を受けにくい。このシリコン製ヒゲゼンマイの貢献が大きく、4年間保証がつくというオメガの自信を表している。
③フリースプラング・テンプ:フリースプラングといいながらチラネジを逆方向につけたような構造なのはちょっと残念。どうせならパッテックのようなスマートな形状にして欲しかった。機能的には緩急針よりもいいのだろうが、ちょっとマイナス。
④3時位置の分時同軸積算計:分時同軸積算計というと、IWC(12時位置)やパテック(6時位置)があるが、3時位置に置くことによって、バランスのいい横2つ目クロノとなっている。同軸にすることで、視認性があがり、使い方によっては(0時にスタート)第2時刻の表示にも使える。
⑤3層構造のコラムホイール:通常コラムホイールは2層だが、3層にしたとのこと。これは誤作動、衝撃からクロノグラフ機構を守る保護機能ということらしい。(詳細調査中)
⑥タイムゾーンファンクション機能:これは時計を止めずに時針だけを動かして時間調整ができる機能。クォーツにはたまにある。海外に行って時差調整するときは便利がいい。日付調整もこの機能(時針を2周回す)を使う。
⑦ツインバレルの60時間パワーリザーブ:「週末に着用していなくても、月曜の朝に時刻合わせをする必要がありません。」とのことだが、たしかに48~50時間だともう少し欲しいと思うことはある。欲をいえば72時間(3日)なのだろうが、他と比較するとかなりいい。

最大の特徴は、やはりコーアクシャル脱進機+シリコン製のヒゲゼンマイ。その効果で、何と4年間という長期保証を実現している。メンテナンスインターバルもオメガの資料によると3針のCal.8500で8年となっているので、同じと思っていいのではないだろうか。さらにCal.9300は現在全品クロノメータである。ちなみにきまま仙人のプラネットオーシャンクロノはおおよそ日差+3秒程度で安定して動いている。(多くの時間はワインダ内で縦位置、時々クロノを動かしたりもしているので、まずまずじゃないでしょうか。)

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 コーアクシャル脱進機

 

 

 

コーアクシャル脱進機がなぜいいか?の詳しい説明は専門のサイトに譲るが、オメガの資料によるとデテント式脱進機とクラブツースレバー(スイスレバー)脱進機のいいとこ取りの脱進機。アンクルがテンプを蹴り上げる(動力を伝える)角度がクラブツースレバーよりも小さく、振り子の原理が働きやすく、エネルギーロスが少ない。また摩擦も少ないのでメンテナンス期間を長くできるというもの。デテント式の衝撃や姿勢差に弱いという弱点も克服している。

振動数は3針のCal.8500より上がって28,800振動/時(8振動/秒)、コーアクシャル脱進機は高振動化しにくいといわれていたが、ツインバレルにしてトルクを確保できたことにより、高振動化ができたようだ。54石、両方向巻き上げの自動巻き(手巻き可)、日付表示付き。ムーブメント自体のサイズは32.5mm径、7.6mm厚とETA7750などと比べても決して大きすぎるわけではない。

ロジウムメッキされたムーブは、ローターを含め全体にアラベスク模様のコート・ド・ジュネーブが装飾されていて、なかなか美しい。(ちなみにCal.9301はロータとブリッジにオメガカラーともいうべき赤金メッキがされている違いだけとのこと)

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 裏スケからCal.9300

 

 

ネジはブルースチールではなく黒色のコーティングをしているのが珍しい。クロムメッキされた黒色のテンプは直径が10.6mm(Cal.8500)あり、比較的大きい部類だ。このサイズも精度向上に寄与していると思われる。テンプ受けのブリッジが両持ちなのも剛健な設計でいい。

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 テンプとコラムホイール

 

 

残念ながらローターだけでなく、ブリッジ?(裏も地板?)で隠され、輪列やクロノ機構はほとんど見えない。テンプ以外には、コラムホイールやツインバレルの端っこなどが見えるだけだ。秒針規制装置(ストップセコンド)付きなので、テンプを止めることはできるのだが、キズミでよ~く見ても、コーアクシャルの脱進機は奥なのでよく確認できなかった。

クロノグラフ機構はコラムホイール駆動で伝達方式は垂直クラッチ。ボタンの操作感はものすごくいい。垂直クラッチなので針飛びなどもまったくない。積算計はもう一つの大きな特徴といっていい3時位置にあるインダイアルでの時分同軸表示となっている。ちょっと残念なのはETA7750のように分積算計が1分毎に進むタイプではなく、12時間計と同じくじぃわ~っと進む。時計感覚で積算時間が読めるメリットはあるが、30分積算計の半分の動角しかないので目盛は少し読みにくい。

最後にタイムゾーンファンクション機能についても触れておこう。きまま仙人はクォーツの腕時計でこの機能のものを使っているが、海外に行くときの時差調整にはいい。が、この時計を海外に持っていくかどうかは微妙かな。この機能は長期間止めていて日付を一気に動かしたいときには面倒だが、逆に真夜中でも日付合わせをするのに躊躇なくできるのは悪くない。

いや~このCal.9300、いくらでも語っていたいですがさすがにこのへんで。長くなったので、プラネットオーシャン クロノグラフという時計については回を分けて書きたいと思います。

つづく。。。

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