時計コレクション (番外41) パテック・フィリップ大図鑑
いつかはパテックも欲しいという希望はあるが、クロノグラフ好きのきまま仙人にとって、中古を含めてもなかなか手が出せる価格のものはない。パテックに関する本は何冊かあると思うが、パテック・フィリップ1ブランドだけの本で、現行のカタログのようなものではなく、オールドパテックを中心にまとめられているという意味では、なかなかきまま仙人のような愛好家のツボを押さえた本だと思う。手頃な価格(定価は1,400円)というのも魅力だ。きまま仙人はややためらったものの、実物をなかなか買えないということも有るし、資料としても持っておきたいと購入。全ページ(93P)カラーというのもうれしい。
大好物のクロノグラフ
ちなみにこのブログを書いているとき(2012年1月)に、今でも買えるのだろうかとAmazonで調べてみたら、驚いたことに中古が8,000円台で売りに出されていた。(当然新品は販売終了) あまりの高さにびっくり。先日文庫本などをブックオフに売りにいった話を書いたが、やっぱりこういう本は、手放すとしたらヤフオクですね。それにしても8,000円台にはびっくり。
内容は1970年代までのパテックについて、デザイン、ムーブメント両面から書かれている。初めに簡単なブランドヒストリー、最後にショップリストがあるが、メインは「永遠のカラトラバ コレクション」、「オールドパテック全ムーブメント詳細解説」、「特許図面に見るパテック フィリップの進化」という3つの内容で構成されている。 「特許、、、」は関係するムーブメントの解説のあとにそれぞれ①、②、、という形で入れこまれていて、全体としてはムーブメントのカテゴリーごとに説明が進められる。
特にきまま仙人はムーブ好きなので、「オールドパテック全ムーブメント詳細解説」は堪らない。
自動巻機構のパーツ(左)と機構説明(右)
「永遠のカラトラバコレクション」では、パテックで最もポピュラーな定番モデル「カラトラバ」の稀少モデルなどが豊富に掲載されている。シンプルなデザイン美ということでは、多くの時計に影響を与え続けているモデルだ。
永遠のカラトラバ
あとは「アンティコルムに出品された希少モデルの数々」では数千万~数億円の値の付いたモデルが紹介されている。オールドパテックといっても懐中が主になっていないところは、バランス的にもいい。
アンティコルムに出品されたコンプリ 年代別尾錠や針
パテックの所有者かどうか? パテックファンかどうか? を別にしても時計ファンとして、手元に置いておいて無駄にはならない一冊だ。定価1,400円は保存版として高くないように思う。
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