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2011年12月14日 (水)

時計コレクション (77) Seiko Automatic ジョイフル (Cal.2205)

さすがにネタも尽きてきた感はあるが、ジャンク的なものやコメントすることもないようなガラはまだいくつかある。まぁ面白みは薄いですが、付き合ってください。

今回は、祖母の使っていたSeiko Automatic ジョイフルを紹介したい。

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タイトルはセイコー ジョイフルとしたが、名称は断定できていない。ひょっとするとジョイフルとは別の製品ラインなのかもしれない。(マチックレディ カレンダーかも知れない?) 文字盤のロゴは「SEIKO AUTOMATIC」となっていて、「matic lady」とはなっていないので、可能性の高いと思われる方のジョイフルとした。

この時計はNo.52のSeiko Universeと同じく、祖母が使っていたものだ。本当なら娘たち(叔母)か女性の孫(いとこ)が持っていけば良かったのかもしれないが、傷みもあり、誰も腕時計には興味を示さず、時計好きのきまま仙人がもらったものだ。

この時計は自動巻き(手巻き可)で日付表示付き。ムーブメントはCal.2205、21石(Cal.2205は17石や25石のものもあるよう。)、Cal.2202の後継機だ。8振動/秒(28,800振動/時)、当時はハイビートとして売られていたようだ。珍しいのはカレンダー調整がプル式で、リューズの通常位置が手巻き、1段引きが時刻調整。2段引いて離すと勝手に1段引きの状態(2段目)に戻るのだが、その時に日付がひとつ進むようになっている。

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 丸みを帯びた縦長ケース

 

 

この時計は製造番号から判断すると、1971年6月製造と思われる。ケースは丸みを帯びた縦長で、濃紺の地にバーインデックスの文字盤。女性用の時計は秒針のないものも多いが、この時計は中3針である。けっして高級感のある時計ではないが、落ち着いた雰囲気と少し個性的なケース形状が面白い。このころ結構多かった金属製のメッシュブレスは、今は少々曲がってしまっているが、滑らかで心地いい。長さは調節可能な仕様だ。

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 滑らかな感触のブレス

 

 

ケースはバネ食い付き式。しかし文字盤を外さないとリューズが抜けない(つまり内側のケースから外せない)構造のようだ。技術解説書にはムーブメントのメンテナンス方法は載っているが、ケースに関しては記載がない。レディースの時計は資料も少ないから、少し調べただけでは詳しい構造は分からなかった。バネ食い付き式でも、この構造で防水仕様となっている。

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 外側のケースから外したところ

 

 

裏蓋を開けられなかったので、残念ながらムーブメントを直接見ることはできなかった。(文字盤、裏蓋の記号は一致しているし、祖母の時計がガッチャという可能性は低いので、ムーブがCal.2205であることは間違いないと思われる。)

レディースの腕時計は資料が少なく、この程度のことしか分かっていない。

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