ウォッチコーディネーター検定
昨日ウォッチコーディネーター検定の公式テキストが届いた。3,800円と安くないし、現物を見てから買いたいと思っていたのだが、どこにも無し。ネットにアップされていた中身の一部(4ページ)だけでは判断がつかず、これ以上探すのも面倒だったので、Amazonで発注してしまったのだ。まぁいらない内容だったらヤフオクで処分するか、ってな感じで。
念のため知らない方のために、はじめにウォッチコーディネーター検定なるものに触れておこう。日本時計輸入協会が認定する時計販売員やアフターサービスを担当する人を対象とした検定制度だ。今年作られたもので、来年1月に始めての筆記テストが行なわれる。合格者は実技実習(経験により免除有り)を受ける必要がある。またウォッチコーディネーター(CWC:Certified Watch Coordinator)の資格を維持するためにはCWC会員登録・更新が5年毎に必要で、登録更新料が5,000円、会費が5年分で15,000円もかかる。1年当たり4,000円毎年かかるということだ。ちなみに受験料は7,000円。実技実習受講料は18,000円。
きまま仙人も時計の知識ならそこらへんの販売員くらいは知ってるぞ、くらいの乗りで試しに受けてみてもいいかななんて思っていた。受けるとしたら申し込みが今月中だったので、やむなくテキストを買ってしまったというわけだ。
前置きが長くなったが、結論から言うと、おそらく試験は受けない。テキストを見る限り、少し勉強すればまぁ通るだろうとは思う。内容の半分は販売の話だし、この程度の内容の資格ならあんまり欲しいとも思わないな。
テキスト(173ページ)の内容はこちらのサイトに目次が掲載されている。まず届くまでページ数とか見ていなかったので、手にしてその薄さに驚く。これだけ!? カラー写真などが多いとはいえ3,800円は高すぎる。いやまったく暴利だ。その上心配していたことだが、ページ数で約半分は販売編。まだ読んでいないのでコメントするのは早いかもしれないが、接客や収益、在庫管理などは時計好き、時計コレクターとしてはちょっと狙いが違う。最も意味がないとか、興味がないとかいうつもりは全くない。実際に対象の仕事に就れている方々には、大切なことなのだろう。単に時計好きには、検定資格を持つ意味は感じられないだけだ。
商品知識編をパラパラと見た感じでは、ケースの貴金属の表示(刻印)の見方や防水時計の分類などは参考になるかなと思ったが、その他はいたって常識的な範囲の内容。例えばエナメルやエングロービングについても大したことは書かれてなさそうだし、特殊機構についても名称と機能的な意味しか書かれていない。英語であることを除けば、The Theory of Horologyの方がずっと役立つ気がする。
お店や対象とされる販売員やアフターサービスを担当する人にとっては意味があるのかもしれないが、時計好きには意味のなさそうな資格だ。むしろ日本時計輸入協会のための資格のようにも思えた。何をしてくれるのかはよくわからなかったが、登録料はともかく更新料+会費もテキスト同様高すぎると感じるのはきまま仙人だけだろうか?
一度ちゃんと読んだら、テキストはヤフオク行きだろうな。(読み終わったら時計コレクションの番外編でまたコメントします。) おっとここまで書いたら、実際に仕事で必要な人以外は入札してくれないだろうなぁ。。。
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