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2011年10月 2日 (日)

凍結で撤退、早月尾根からの剱岳(9月23日山行記録(2))

早月尾根からの剱岳山行記録の後半

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 ガスの中の早月小屋

 

 

 

まず小屋のおじさん挨拶。状況を聞いてみる。正直、はっきりしない。明日のことははっきりは言えないが、かなり厳しいだろうとのこと。天気は回復するかもしれないが、上部の気温は氷点下だろうと。陽が当たるところは解けるかもしれないが、日陰はなぁ。。。。登れても降りる方が危険だからと。暗に期待薄だと言われたように思えた。がっくし。そういえば、友人からのメールでは寒気が来ていると書いてあったなぁ。とりあえず一泊は使用かと思っていたが、急に降りた方がいいのではと思い始める。

小屋の前のベンチのところで、単独の登山者2人と小屋のおじさんと立ち話。話は当然、今後の天気。とりあえず、バナナ、おにぎりでエネルギー補給。今日はここまで長い休憩は取っていない。あたりは真っ白で展望はまったくなし。それどころか、雲の中で霧雨のような状態。すれ違った人に聞いていたほど寒くは無かったが、決してゆっくりするような状況ではなかった。早く決断して泊まるなら小屋に入り、降りるなら少し霧雨が気にならないあたりまで降りた方がよさそう。

ここでいろんなプランが頭をよぎる。とりあえず一泊して明日にかけるか、今日中に下山して明日は別の山(候補としては赤谷山(あかたんやま)や蝶や常念、有明山、雨飾山、、、)、もしくは酒でも調達して涸沢にいるはずの友人を襲撃するか? ここできまま仙人はすぱっと剱を断念。下山することに決めた。小生、こういう決断はすぱっとできるのだが、後々までこの判断でよかったかどうか迷うタイプ。今思うと、せっかくあそこまで登ったのだから一泊すべきだったかなぁ???と思えてならない。ちょっと後悔。ちなみに翌日天気は良かったようだ。登れたのかどうかは未確認。

決めると早々に下山開始、滑りやすいところもあったので、ストックを出して慎重に下る。小屋まで来ないで引き返した人も多いようだが、まだまだ登ってくる人も多い。少し下ると霧雨状態は解消。展望はいまだ冴えないが、下る上では問題なし。11時4分、2000m道標通過。11時39分、1800m道標通過。12時7分、1600m道標通過。まずまず快調にくだる。それでも長いなぁ~という感じはする。

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 日差しが射すことも、、

 

 

 

少し足がふらついてくる。バランスを崩すことも多くなってきたが、何とかしのぐ。ストックに体重を掛けることが増え、腕の筋肉を使っているという感じが。雨という感じではないのだが、パラパラっということが。木々にたまった水分が落ちてきてるの? いややっぱり小雨が時々降っているのだ。林間なので、それほど気にならないが先を急ぐ。

12時20分、1400m道標通過。12時44分、1200m道標通過。このあたりから完全にぱらぱら来だした。雨具を着けるかどうか迷ったが、そのうち止みそうな感じがしていたのでもうしばらく我慢。13時11分、1000m道標通過。このあたりが一番雨が気になったが、あと少しなので先を急ぐ。13時38分、無事駐車場に戻った。雨は止んでいなかったので、山靴などを履き替えて、そのまま馬場島荘へ走った。

馬場島荘は温泉ではないがお風呂が入れる。500円。ちょうど入っていた人と入れ違いで、貸し切り状態。ゆっくり汗を流した。お風呂からでると、何と陽射しが、、、えっ!? 剱岳の山頂が見えるではないか! 下山は失敗だったかなぁ。。。またまた後悔。馬場島荘のおばさんからいろいろ赤谷山(あかたんやま)について情報収集を試みる。(しかし今ひとつよくわからない。) 携帯も繋がらないので、ネットでの情報も取れない。車に戻って地図を見るも、エアリアマップには赤谷への登山道が書かれていないのでよくわからない。。。すると急に睡魔が。シートを倒して少しお休み。。。

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   険しい剱北方稜線   剱山頂が姿を見せてくれた

30分くらいうとうとしただろうか。顔に陽射しが当たり、起きだした。天気もよくなったので、少し赤谷登山口への林道を少し見てみることに。車は入れない(通常は入れるらしいのだが、このときはゲートが閉められ車は通れなかった。)のでやむなく徒歩で。

赤谷山はご存知の無い方も多いと思うが、「剱見るな~ら赤谷尾~根でよ♪」と剱ダンチョネ節に歌われる赤谷山だ。赤谷尾根からの剱を見たいと思うのは当然だろう。歌にあるので赤谷尾根を登るのかと思ったら、無積雪期はどうやら沢をつめるらしい。林道を歩いていくと、ちょうど大猫から下山してきた登山者がいたのでに聞いてみる。どうも台風後で水が多く、あまり勧められないとのこと。調べも不十分なので、今回は無理をせず諦めることに。こういうコースを行く場合には、ちゃんと地図表示ができるGPSが欲しいなぁ。

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 左が赤谷山?

 

 

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 林道途中からの北方稜線

 

 

 

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 青空も、この後また雨

 

 

 

お腹もすいてきたので、携帯のつながるところで飯でも食おうと滑川に向かった。

まさか凍結で予定変更を余儀なくされるとは思わなかったが、下見だったくらいに思ってまた出直そう。いつか早月尾根もリベンジしたいし、赤谷山も登りたいなぁ。

おしまい。

P.S.あれこれ迷った挙句、翌日は移動距離が比較的少ない雨飾山に登ることに。。。

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