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2011年10月 1日 (土)

凍結で撤退、早月尾根からの剱岳(9月23日山行記録(1))

今回は行き先選定で迷いに迷った(結果失敗か?)。ちょっとした訳があり車で行きたかったこともあり、車でないと不便な馬場島(ばんばじま)から早月尾根で剱岳を目指した。この季節は花と紅葉の間になるので、やはり岩と展望、その点剱岳はぴったりだ。

剱岳登頂後、室堂に下り、バス・電車などで馬場島に戻る方法も検討したが、乗継が多く、便が少ないうえに、上市駅から馬場島へのバスが廃線になってしまっているので、タクシー代が8,000円以上もかかりそうなので諦めた。

が、結論から言うと、残念ながら早月小屋より上部が凍結で実質通行止め。やむなく小屋で撤退T_T;

コースとコースタイムは以下、
馬場島6:10-1000m道標6:50-1200m道標7:31-1400m道標8:01-1600m道標8:17-1800m道標8:46-2000m道標9:28-10:07早月小屋(この先凍結のため通行止)10:30-2000m道標11:04-1800m道標11:39-1600m道標12:07-1400m道標12:20-1200m道標12:44-1000m道標13:11-13:38馬場島

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 馬場島からは剱の稜線がかすかに望めるくらい

 

 

 

22日金曜夜、会社が終わってから自宅を出発できたのが20時半。首都高を抜けると、後はまずまず順調に走っていたのだが、雨?で糸魚川-朝日間が通行止め。SAで聞いたところ、崩壊の危険性があるとのことで昼間から通行止めになっているらしい。待っても復旧は望めないので、朝日までは一般道を走る。これがまた渋滞。結局馬場島に着いたのは午前3時半。やはり東京からは遠い。着くやいなや即曝睡 z z z

○9月23日(土)曇、一時晴、一時雨、上部はガス

馬場島の駐車場は結構車が来て、落ち着いて寝られず。朝方も早出(日帰り)の人たちが早朝から動き始めたので、5時過ぎには起こされてしまった。実質寝られたのは1時間半くらいか?

空はほとんど曇天。ただ南側は少し青い。天気が回復することを信じつつ6時10分馬場島を出発。直線的な早月尾根を登るこのコースは、標高差が2,200m以上もあることでも有名だ。このコースは新田次郎氏の「剱岳 点の記」を読んで(かつ映画も)一度登ってみたいと思っていたコースだ。特に柴崎測量手たちが断念した場所は見たかったし、現在どういうルートが付けられているのかも楽しみだった。

登山口手前には剣岳鎮魂の社というのがあり、「試練と憧れ」と彫られた石碑ともうひとつ「剱岳の諭」という石碑ががある。後者は剣に登る心構え?

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   剱岳の諭   200m毎に道標がある

登り始めるといきなりの急登に驚く。まだ身体がなれないこともあり、ザックが重い。土嚢で整備された道を15分ほど登ると少しなだらかになり落ち着ける。が、この後は基本的に単調な登りだ。コース中展望もあまり無い。6時50分、少し前が開けたかなと思うと標高1000mの道標があった。ここは少し平でベンチもある。馬場島から1kmの地点。上部には迫力ある(剱の)北方稜線が見え始めた。期待が膨らむ! お茶をひと口立ったまま飲んで、そのまま先に。

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  北方稜線     中山?

道標はその後標高で200m毎に設置されている。ただ、プロトレックや時間と比較すると若干誤差が大きいかな? 今回GPSを忘れてきたので、それ以上の確認ができない。暑いという訳ではないが、湿度が高く快適ではない。登山道は木の根の階段のようなところが多く、昨夜の雨で濡れて滑りやすかったり、ジュクジュクだったり。マイペースを意識しつつ、樹林帯をゆっくり登っていった。

そのうち面白い形の杉?がでてくる。幹がユニークな形になっていたり、枝がぐにゃっと曲がっていたり、杉の枝に広葉樹が芽吹いていたり。なかなか楽しい。生命力、自然の力強さを感じる。7時31分、1200m道標通過。8時1分、1400m道標通過。まだ今日の予定の半分も登っていない。途中の楽しみが道標だけなのがきつい。8時17分、1600m道標通過。少し開けたところが多くなってくる。右手(南側)が開けたところでは中山(1255m)が望めた。登るにつれ、どんどん低くなっていく。

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     ユニークな杉   杉の枝から広葉樹が伸びている

少しだけだが花も咲いていた。オヤマノリンドウ、ミヤマダイモンジソウ、アザミ? 花は期待していなかっただけにちょっとうれしい。

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  オヤマノリンドウ  ミヤマダイモンジソウ  アザミ?

このあたりで早くも下山してくる登山者がいたので、少し立ち話。日帰りで剱を目指した早出の人たちだったが、早月小屋から上は凍結で行けなかったとのこと。小屋のあたりはガスで真っ白で、すごく寒かったと。まいったなぁ~とは思ったものの、ここで引き返すのも悔しいので、とにかく小屋まで行って判断することに。このあたりから降りてくる人や、途中で休憩しながら迷っている人も多かった。たしかにコース的にもかなり疲れが出てくるあたりだ。

8時46分、1800m道標通過。ここからはきつかった。9時28分、2000m道標通過。既にガスで展望はなし。すれ違う登山者とも言葉を交わす余裕がなくなってくる。最後はすごく長く感じた。わずかだが、雪(氷?)のあるところが。小さな池をすごし、発電機かエンジン音が聞こえてきたかと思うと、小ピークを越えて10時7分、早月小屋に到着。ほっ。。。

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   土嚢で整備され歩きやすい   最後は急な岩場も

今日はここまで。

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