深田百名山2周り目
今日は終戦記念日(玉音放送の日)。TVニュースなどで見る意外は、特に何もなく、普通に出勤していました。我々のような戦後生まれ、戦後の混乱期も知らない世代にとっては、終戦記念日といっても歴史上の日でしかありません。平和の尊さはわかるが、いったい何を受け継ぎ、何を伝えていくべきなのだろうか?
さて、山行中小屋でちょっと話題になった深田百名山2周り目についてちょっと整理してみた。きまま仙人自身が2周り目何座登っているかなど、正確に把握していなかったので、数えてみた。
結論から言うと、今回の南アルプスの3座を加えて、45座は2度以上登頂している。まぁ大体予想通りの数。特に2周目のカウントを増やしたいと思って登っているわけではないが、違うルートや違う季節、天気が悪かった山などを登っていたらこうなった。二百名山や三百名山、花の百名山などリストを潰していくような登山をしていないから百名山の2周り目が増えたところもあるかもしれない。
数えなおしていて改めて気がついたのだが、登頂したとする対象のピークはどこか?ということだ。1度は納得のいくピークを必ず踏んでいるので、登頂しているのは問題ないが、2回登っているかというと微妙な山がでてくる。
数えていて少し迷ったのは4つ。まずひとつ目は浅間山。初めて浅間山を登ったときは火山活動により浅間山には登頂禁止で、代替として外輪山の黒斑山を登って登頂とした。その後一部緩和されて、2001年に前掛山(2524m)まで登りなおしている。当然火口部にある2568mの最高地点には立てていない。これを黒斑山を含めて2回とするかどうかは迷ったが、黒斑山はあくまで代替であるから、これを1回と数えるのはどうかと思い、浅間山は1回しか登頂していないとした。
次に草津白根山。草津白根山は一群の山々の総称で、最高地点の2171mのピークは名前もなければ登山道もない(少なくともきまま仙人が登ったときは、、)。 本白根山とされる三角点のあるピーク(2165m)はきまま仙人は若気のいたりで周りの登山者数人とピークまで登ったが、これも火山活動により立入禁止エリア内にある。対象とするピーク(地点)は遊歩道最高地点だとすると2度行っている(一度は観光)。観光ということもあり迷ったが、対象とする場所に2度行っているので、ここは2度登頂とさせてもらった。
3つ目が那須岳。1度は三本槍岳も茶臼岳も朝日岳も登っているのだが、1度は茶臼岳には登っているが三本槍までは行っていない。これも迷ったが、やはり最高峰の三本槍を対象の山として登頂は1回とした。
もうひとつ、丹沢山。深田久弥氏は、丹沢山塊として丹沢山を選んでいる。たとえば赤城山のようにその名のピークがなければ、最高峰の蛭ヶ岳になるのだろうが、たまたま丹沢山という他に比べると魅力の薄いピークが存在する。ガイドブックなどでは対象のピークは丹沢山とされているので、きまま仙人は1度しか踏んでおらず、登頂も一度とした。が、塔ノ岳や蛭ヶ岳は何度か登っているし、檜洞丸、大室山、畦ヶ丸など何度も丹沢の山には登っている。1度とカウントするのは少しおかしな気もしたが、ここも対象のピークを尊重して1度のみとした。
浅間山のように古いガイドブックと今のガイドブックで異なる場合もある。現在最高地点に立てない山も結構多い。(一方で一般的に対象といわれているピークが最高地点で無い山もある。(丹沢や飯豊など)) 結局は、特定のガイドブックによると、とするしかないように思われる。ちょっと思いつくまま書き出してみたい。
まず現在(十分な確認はしていません)最高地点に立てない山は、たとえば崩落の危険があるとして登れない利尻岳(南峰)や大山(剣ヶ峰)、焼岳(南峰)、火山活動で入れない浅間山、草津白根山などがある。一時期は雌阿寒岳や阿蘇山、岩手山も入山規制されていた時期があった。一般的には、利尻は北峰、大山は弥山、焼岳も北峰が対象ピークとされている。浅間山は前掛山、草津白根山は遊歩道最高地点というのが妥当と思われる。
そもそもその山に登ったというには、登山口やルートなど、どこからどういう手段で登ったかも考慮しないといけないかもしれない。草津白根山だけでなく、美ヶ原や伊吹山は車で山頂部までいけるので観光旅行者でも頂上に立てるし、霧ヶ峰も車山だけなら同じようなもの。また、本音を言えば大雪山は旭岳を登っただけで、大雪を登ったと言って欲しくないし、吾妻山なども西吾妻だけで吾妻を登ったとは言ってほしくない。(ましてロープウェイでは、、、) 八幡平なども同じだ。また歴史的に言って、大峰山は山上ヶ岳をはずしていいのか悩ましい。が、この山上ヶ岳、今でも女人禁制を守っている。女性が登れない山が百名山の対象ピークというのもありえない話だと思うので、最高峰の八経ヶ岳が対象ピークというのはある意味うなずける。
しかしながら、ルートや登山口を規定するという定義は現実的ではない。結局どういうルート、手段であれ、対象の地点に立ったかどうかで判断するしかないのではあるが。。。
もともと深田百名山は深田久弥氏が個人の主観で選んだもの(個人的にはいいセレクションだと思うが)。 こうやって考えると、百名山完登なんて、ホント自己満足以外の何物でもないなぁと思う。
| 固定リンク
コメント