展望不満も花とハードコースに充実の南アルプス南部縦走(8月1-4日山行記録(1))
コースとコースタイムは以下のとおり。
8月1日 : 夏期臨時駐車場7:04-7:23畑薙第1ダム8:00=椹島9:08-鉄塔10:12-清水平12:04-蕨段12:48-見晴台12:58-駒鳥池14:08-14:40千枚小屋(泊)
8月2日 : 千枚小屋4:43-千枚岳5:24-丸山6:06-悪沢岳6:34-中岳7:45-前岳8:04-荒川小屋9:04-大聖寺平9:33-小赤石岳10:45-赤石岳11:24-コル12:11-百間平12:44-13:34百間洞山の家(泊)
8月3日 : 百間洞山の家4:44-百間洞下降点5:38-大沢岳5:55-百間洞下降点6:21-中盛丸山6:40-小兎岳7:22-兎岳8:14-前聖岳10:24-薊畑分岐12:00-12:20聖平小屋(泊)
8月4日 : 聖平小屋4:50-岩頭滝見台5:44-聖沢吊橋7:15-出会所小屋跡7:57-8:16聖沢登山口8:50=9:00椹島ロッジ10:30=畑薙第1ダム-夏期臨時駐車場
日曜夜、車で畑薙第1ダムまで移動。のつもりだったが、想定外が2つ。ひとつはカーナビ表示が突然笠張峠のところで通行止めに。迂回ルートも表示されず。結局時間制限の通行止めのようだった。確認など時間ロスはあったが、無事通過できた。もうひとつが畑薙第1ダム直前の林道崩壊(下の写真)。車はダム約1キロ手前の夏期臨時駐車場まで。朝、ダムから出るバスまで歩かなければいけないことに。(このため静岡駅からダムまで入るバスも運休中とのこと。) 駐車場に車を停めて、明日からに期待しつつ眠りに z z z
林道の崩壊 畑薙第1ダム
○2011年8月1日(月)晴れのち雨
天気は快晴、予定通り8時のバスで椹島へ。雨の影響で林道の崩壊(写真とは別)があり、バスの到着が遅れたものの、時間どおり椹島に到着。バスの同乗者10数人の大半は千枚小屋に行くようだ。その中に山行中ずっと同宿することになる岐阜の5人組と秋田の単独行の男性(以後 秋田マン)が含まれる。9時8分、椹島出発。
林道を少し行き、滝見橋の手前から山道に入る。滝見とあるように、小さな滝が見送ってくれる。はじめは沢沿いになだらかだ。しばらく行くと大きな吊橋が。少し揺れるので、怖がりの人にはおっかないかも。木漏れ日の中、苔むした感じの道を進む。傾斜が急になってひと登りすると鉄塔に出る。既に汗びっしょり。
吊橋 苔むした林間を行く
前回一度歩いたことのある道だが、逆回りとはいえ、ほとんど覚えていない。オーバーペースにならないように、努めて押さえながら登った。テープなどマークはあるし、道も迷うな場所はないが、標識は少ない。展望はないし、この日はバッテリーの関係でGPSは使わなかったので、プロトレックの標高表示が目安になるが、まだまだ先は長い。
林道を2度越え、ブナ系の単調な林間を登り、12時を過ぎたあたりで水場に到着。清水平だ。まだほぼ半分、先は長い。パンをかじってエネルギー補充。ここからは景色(といっても展望はないので木々のみ)を見る余裕も徐々になくなり、黙々と足を出す。人も多くなく、ほとんどすれ違ったり、追い越したりもない。淡々と登った。蕨段(標識のみ)を過ぎて、もうひと頑張りすると12時58分見晴台着。天気が良ければ荒川、赤石が見えるそうだが、ガスで展望はゼロ。既に日差しもどこにもない。
見晴台でもエネルギー補給をして、出発しようとすると、パラパラと。えっ?という感じ。雨具を着けるかどうか一瞬迷ったが、すぐに止んだこともあり、そのまま出発。この判断が裏目に。登るにつれ、雨は再びパラパラとしだし、そのうち明らかな小雨になった。なかなか腰をかける適当な場所がなかったことや、林間であること、既に汗でシャツもズボンもびっしょりだったこともあり、雨具の上着とザックカバーだけをさっと着けてそのまま登った。
雨のせいもありペースも速くなる。また岩が濡れて滑りやすく。つるっ! 完全に滑って尻もちをついてしまう。悪いことに落ちたところが岩の角のようなところで、半ケツが痛い。(帰宅後気が付いたがお尻に打ち身の痣が!) そのうち雨は本降りになった。駒鳥池もスルー。このあたりかなりきつかった。それでもがんがん登り、次第に花が増えてきたかなと思うと、マルバダケブキなどが咲くお花畑に。雨のせいで花もろくに見ることもなく、ほどなく14時40分千枚小屋に到着。ふぅ~、ほっとひと息。
マルバダケブキのお花畑 ガスで見えない赤石岳方面
ここでも想定外がひとつ。千枚小屋は2009年に焼失していて、今は簡易家屋。乾燥室がない。濡れたもの、特にズボンが乾かず大変だった。
夕食後、少しガスが切れ、富士山がきれいに姿を見せた。山頂部に両耳の立つ南アルプスかららしい富士山だ。赤石方面も一瞬だけ晴れたようだが、残念ながらきまま仙人は見ることができなかった。
耳の立った富士山
小屋は平日ということもあり、きまま仙人の隣は一人分空きであり、スペース的には余裕があってよかった。きまま仙人らの部屋は単独行の男性5人。2人は赤石小屋(または一気に椹島)、2人は荒川小屋。百間洞まで行くのはきまま仙人のみ。この日は5人組とも秋田マンとも挨拶程度で大した話もしなかった。
天気予報も回復基調のようで、明日からの好天を期待しつつ眠りに就く。。。
続く...
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