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2011年6月28日 (火)

神様のカルテ  夏川草介著

心温まる話で、久しぶりに人に勧めたくなる一冊だった。既にコミック版も作られているようだし(きまま仙人は当然読んでない。)、8月には桜井翔さん、宮﨑あおいさんの主演で映画にもなる今評判の本だ。

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「心地よい物語だなぁ……。
 読み終えたとき、まず心に浮かんだのは、その思いでした。」と解説で上橋菜穂子さんがかいているが、きまま仙人の感想もまさにそうだった。話としては、特に盛り上がりがあるわけでもないし、意外性があるわけでもない。が、心があたたかくなり、がんばろうというささやかな元気のでる爽やかな小説だった。

まず、登場人物がみんないい奴だ。それぞれ至らないところはあろうとも、一生懸命生きていて、周りの人にやさしい気配りができて。特に女性陣がいい。主人公一止(いちと)の細君ハル、看護婦の東西、末期癌患者の穂積さんらの優しさは格別。東西さんの気配りなどは、ほんと心憎い。男性陣も御嶽荘の住人、男爵や学士、あるいは病院の上司・同僚の大狸先生、古狸先生、砂山らも優しい。愛情があり、恩着せがましいわけでも変な意図があるわけでもない。こういういい人たちに支えられながら、主人公の一止は悩みながらも一生懸命目の前のできることに取り組む。このあたりが心地いいのだろう。

作者の夏川草介さんは主人公の一止によく似たキャリア、お医者さんである。自らのことを書いているのかもしれない。一止の職場、本庄病院は365日24時間をうたう信州松本の民間病院。医師不足など地域医療、救急医療、終末期医療、医局制度、大学病院の高度医療などなどのさまざまな現場の問題をあらためて提起している。そんな中で明快な解決策の見えない現状に悩みながらも、患者のことを第一に考えて、できる範囲のことをやっている。そういう姿に心地いい優しさや共感を感じるのだろう。

細かなところいうと、人物設定などちょっと変じゃない?と思える部分もなくはないが、まぁお話として多少は流せばいいことで、それらをひっくるめてもいい話だ。どうでもいい部分だが、山屋として引っかかったのは、ハルのひとこと。「モンブランの頂上からはもっとすごい数の星が見えるんです。、、、、、、、、、、」 いくら写真家でもモンブランの頂上で星が見える時間に写真を撮ることは考えにくい。その時間に4000mを越える頂上にいるというプランは危険すぎると思うが。

あとタイトルの「神様のカルテ」というのがよくわからない。話や会話の中に神様も出てこなければ、カルテも出てこなかったような。

映画化に際して、ハルが宮﨑あおいさんというのは、まったく小説のイメージ通り。一方で主人公の一止が嵐の桜井翔さんとは、正直ちょっとギャップが。さて、どういう演技をしてくいれるのか見物である。

続編の「神様のカルテ2」というのも既に発刊されているようだ。文庫本になったら即買なのになぁ。

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