兵庫県最高峰、まだ雪の氷ノ山(4月30日山行記録(1))
誘われて急遽GWのメインが燕岳になってしまった感があるが、もともとの計画では、この氷ノ山を中心に関西の山を巡る計画をしていた。氷ノ山と書いて、「ひょうのせん」と読む。昭文社のガイドブックによると、「氷ノ山は兵庫県の最高峰のみならず、因但国境山塊の盟主である。」とある。実際に関西で育ったきまま仙人にとっては、名前はよく知っていて、気になっていた山ではあるが、なかなか登る機会の無い山だった。因但国境山塊というのはよくわからないが、イメージとしては兵庫県ではあるが中国山地の東端に位置する大山に次ぐ高峰といったところだろうか。
○4月30日(土)曇時々晴れ
朝目覚めると、既に準備を始めている登山者が結構多かった。昨夜も満天の星だったが、今朝も空はすっきりとはいかず、どんよりとしている。きまま仙人も準備を始め、ほぼ予定通り6時02分親水公園の駐車場を出発。沢を詰めるコースからまずは氷ノ山越を目指す。
駐車場もある親水公園
登山口から登りはじめると、年配の2人連れ(ご夫婦だと思われる)が道を確認している。マークがなく、少しわかり辛いかもしれないが、まっすぐで間違いないだろう。にんじん滝のところでちょっとした徒渉。雪解け水で水かさが増しているので、やや緊張。しばらくはこのご夫婦と、少し前に出発した若者3人組と抜きつ抜かれつしながら登る。
なかなかいい感じの斜度で、ぐんぐん高度を上げる。周囲には残雪があるが、登山道の雪はほとんどなくなっていた。布滝、不動滝となかなか立派な滝を見ながら登っていく。樹林帯で残雪があるせいか、空気がひんやりしている。
40分強歩いてひと登りすると、地蔵堂着。中にはお地蔵さんが設置されていたが、建物自体は掘建て小屋。ここからは、ほぼ雪上歩きとなる。雪山を期待していたとはいえ、少し気を引き締めなおす。しばらくはなだらかな雪上ハイク。軽い徒渉はあるが、標識やマークもあり、まぁ危険なところはない。7時10分、夏でも涸れないという「ひえの水」という水場に着く。コップが置いてあり、飲んでみる。冷たくてうまい。このあたりから再び登りが急になり、所どころ雪も深いところが出てくる。
地蔵堂 かなり緊張の徒渉
気を抜くと道を間違えやすいところもあるが、踏み跡やマークをしっかり見ていれば問題はない。。。はずだった。が、ほとんど雪で埋もれかけた弘法の水の標識のところから、踏み後がない? きまま仙人よりも早く出た登山者もいるはずなのに、少なくとも今日の踏み跡が見つからない。見上げると稜線がもうすぐなので、少し急だが直登して稜線に出てしまう手もありそうだ。慎重にルートを探していると、ご夫婦が追いついてきた。3人で探すと前方の樹の付近に踏み跡らしきものが。きまま仙人が樹を越えて先を確認すると、今日のものではない踏み跡を発見。踏み跡に沿ってしばらく直登(そこそこ急登)すると、稜線付近の新しい踏み跡に真横から合流。とりあえずひと安心。雪は締まっていないので、つま先でキックステップをちゃんとすれば、アイゼン無しで問題なく登れた。(一応6本爪アイゼンは持参していた。) このあたりまで来ると、氷ノ山の山頂が確認できる。かなり登ってきたという感じがよくわかる。ほどなく氷ノ山越の避難小屋到着。
雪の樹林帯を登る 氷ノ山越の小屋が見えてきた
氷ノ山越からは視界の開けた稜線歩きとなる。特に左(東)側の展望はいい。鉢伏山かスキー場がよく見える。右(西)側は木々の間から中国山地の山が望めるものの、土地勘のないきまま仙人には何の山か同定できない。起伏はあるものの比較的なだらかで、氷ノ山を眺めながら近づいていく感じがいい。ちょっとした縦走という感じ。左側はキレ落ちた感じで、端を歩くと危険だが、歩ける幅は広く、それほど危険な感じはない。
氷ノ山越、赤倉山を顧る 氷ノ山を見ながら雪上を行く
ちょっと長くなったので、後半に続く。
| 固定リンク
コメント