ブラック・スワン
この一週間、仕事もタフだったし、酒席も続いたし、バスケの疲労もあって、今朝のジョグはパス。夕方陽が弱くなってから青海南ふ頭公園までジョグ。お台場は家族連れやカップルで賑わってました。明るいうちの人の多いお台場、久しぶりに走ったかな。でも気持ちよかったです。
さて、なかなかじっとしていられないきまま仙人。今日は予告やTVでの紹介で気になったので、ブラック・スワンを観てきた。
この手の映画は評価しにくいが、まずまず評判通り良かったと思う。
主人公のニナ(ナタリー・ポートマン)は、純真で繊細な白鳥と奔放で官能的な黒鳥の二役を踊る「白鳥の湖」のプリマドンナに大抜擢される。まじめで優等生タイプのニナは、白鳥は踊れるが、黒鳥になりきれない。役のプレッシャーやライバルに役を取られる焦り、母の期待や過剰な愛情・監視、黒鳥を演じるための慣れない性や酒、ドラッグの体験、そういうさまざまなもので現実と幻想が交差する。
そういうニナの心理描写を映像、音楽で表現した映画だが、サスペンスというかスリラー仕立てになっているところが面白い。前半はややかったるい感じもあったが、後半はテンポ良く、特に初日の部隊が始まってからは圧巻だった。
何といっても見どころのひとつは、ナタリー・ポートマンの演技だろう。さすがにアカデミー賞受賞だけのことはあった。今まであまりナタリー・ポートマンの出演映画を観たことはなかったが、もともとキャラクター的にもはまり役なんだと思う。バレエシーンも素人のきまま仙人には素晴らしかった。
一方で、このニナの役のような女の子、いや人間を(特に映画やTVで)見るのはちょっと苦手だ。正直歯がゆいというか、いらいらした。もっと強くと、、、
それに「現実と幻想の交差」は監督の狙った所なんだろうが、ちょっとストーリー的にどうかな?と思えるところもある。まぁ全体的にストーリーはありがちな少女漫画的ともいえるが。
もうひとつ演出家トマスがニナをプリマドンナに選んだ理由はわかる。が、満足のいくリハはできていなかったし、初日に期待どおり演じきれるという確信、あるいは期待を持てるようなところは(少なくとも当日までは)なかった。代役のリリーがいるからというなら、とっとと早くかえていただろうし。。。ちょっとひっかかったなぁ。
白と黒、純真繊細と奔放官能、善と悪といった対比など、とにかく芸術性の高い作品ではある。久々にこういう重~いシリアスな感じの映画を観て面白かった。
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