初めてのGWの北アルプス登山、雪山入門の燕岳(5月3日山行記録(1))
時間が空いてしまったが、やっと、、、GWの燕岳山行の記録をアップします。
GWというこの時期、経験もなかったし、今まではひとりで北アルプスに登ろうという気にはならなかった。まして燕岳を日帰り登山しようとは、、、今回誘われたとき、これはいい機会だと思わず飛びついた。
燕岳(つばくろだけ)は2763m。北アルプスでも比較的登りやすい人気の山だ。きまま仙人は過去2度ほど(夏(表銀座縦走)と秋(餓鬼岳と周回))登頂している。コースは中房温泉から合戦尾根の往復。このコースは北アルプス3大バカ登りといわれる単調な急登が続く。夏のコースタイムで登りが4時間半。積雪期なので、日帰りは厳しいだろうと思っていた。が、天候に恵まれれば、十分可能だということが分かった。
まずコースとコースタイムは以下、
中房温泉(第一駐車場)5:43-中房温泉(登山口)5:55-第一ベンチ6:48-第二ベンチ7:14-第三ベンチ7:55-9:11合戦小屋9:41-合戦沢の頭10:00-10:56燕山荘11:58-12:29燕岳12:55-13:20燕山荘13:47-合戦沢の頭14:15-合戦小屋14:24-第三ベンチ14:59-第二ベンチ15:17-第一ベンチ15:42-登山口16:03-16:12第一駐車場
○5月3日(火)曇時々晴れ
朝4時半起床、朝食は取らず5時には車でOOさん宅を出発。30分強で中房温泉の第一駐車場に着く。既にほぼ満杯だったが、幸いにも奥に1台駐車スペースが残っていた。スパッツを付けて5時43分出発。中房温泉の登山口のところには大勢の登山者が。間を抜けて止まらず山道に入る。
並びはOOさんを先頭に、IT君、OT君、きまま仙人。ラストは気楽でいい。写真を撮ったりして、多少遅れたりしてもすぐに追いつけば問題ない。合戦尾根を通るのは3回目だが、前回が2008年の秋なので、まだ記憶にも新しい。残雪はいたるところにあるが、初めは雪のほとんどない登山道で、アイゼンはまったく不要。さすがに周りの登山者の装備は北アルプスという感じで、ピッケルを持っている人が多いなど、ウェアを含め装備に不安が残る。ちなみに今回防寒着のダウンとサングラスを自宅に忘れてきている。またピッケルではなくストックのみで、アイゼンも6本歯。
登りをマイペースではあるが、確実な足取りで進む。途中結構道をあけて、後ろからの登山者に追い越してもらう。単独行中心のきまま仙人としては比較的ゆっくりなペースだ。6時28分、スペースのあるところで朝食休憩を取る。きまま仙人はおにぎりにパン。第一ベンチを過ぎると、雪が多くなってくる。確実に高度を上げ、見下ろすと中房温泉の赤い屋根が小さくなっていく。
第二ベンチを越えると、ほぼ雪上の登りとなる。時折陽射しが射すこともあるが、どうもはっきりしない空模様だ。雪はつま先を蹴りこむように登ると、アイゼンがなくても平気だが、徐々に滑るような個所が増えてくる。他の登山者は既に第二ベンチあたりからアイゼンを付けている人が大半だ。第三ベンチをOOさんがスルーしたとき、期待していただけにちょっと残念。しかしOT君らも明らかに滑り出したので、先はまだ長いし、申し出てアイゼンをつけた(8時03分)。アイゼンを付けてからは先頭をOT君に代わる。OOさんはIT君にピッケルの使い方を指導しながら登る。今回IT君は初めてピッケルを購入したようで軽くて短い。一方OOさんのは数十年前の年代物で、柄のところは木製で、長くて重い。でもカッコいい! 振り返ると徐々に有明山が低くなっていくが、開けたところからは八ヶ岳や南アルプスが見えるようになる。富士山は確認できなかった。
雪の林間を登る 振り返ると八ヶ岳
ここから約1時間1歩1歩しっかり登り、9時11分合戦小屋到着。ベンチで長休止。合戦小屋は、かなりの部分が雪で埋もれている。小屋の前では、コーヒーやカップ麺を販売していた。ここでまずグレープフルーツを4等分して食べる。うまい! この手のフルーツはきまま仙人単独では持ってこないので、うれしい。続いてオレンジも。どこで何を食べるという計画がまったくなかったので、続いてキウイまで。オレンジも甘くて美味しかったが、OOさんやIT君らはキウイを山で食べることがなかったようで、ことのほか喜んでもらえた。キウイは食べかすが少ないし、食べやすいので、きまま仙人はよく使う。予定外?にも30分も休憩してしまった。が、かなり元気回復。
大天井岳 半分埋もれた合戦小屋
ここからまず合戦沢の頭まで急な登りをひとがんばり。このあたりまで来ると、他の登山者を抜くことはあっても、ほとんど抜かれなくなってくる。途中から視界が開けだし、大天井岳から常念岳への白い稜線が綺麗だ。そして、、、槍の穂先が見え始めた。思わずガッツポーズ! このあたりからOOさんときまま仙人は、登るに連れ見える山が増えていくのでわくわく。一方IT君とOT君はバテ出して余裕がなくなっていく。明暗くっきり? 前方には燕山荘が見えてきた。あそこまでいけば勝ったも同然! 俄然元気がでてくる。
燕岳 槍ヶ岳も
合戦沢の頭から上はもう最高。目的の燕岳も姿を見せ、右手奥には頚城の山々が見えてきた。妙高、火打、焼山か。槍ヶ岳の方は大喰や中岳といった3000m級の稜線が姿を現していく。頚城の山々の左手前側には鹿島槍ヶ岳や針ノ木岳も。振り返ると有明山が低くなっている。滑落の危険性がありそうな場所はほとんど無かったが、合戦沢の頭からは細い尾根の道になっているところもある。登山道を少し外れるとずぼっと深みにはまることもあるので、すれ違い時などは注意を要するところも。でもまぁ今日の条件なら危険性は非常に低い。
合戦沢の頭の急登 燕山荘が見えてきた 狭い尾根道を行く
10時56分、燕山荘に無事到着。穂高、槍、笠から北アルプスの中心部三俣蓮華や鷲羽、水晶、野口五郎、三ツ岳、立山、鹿島槍、爺とそうそうたる大展望が広がる。何度来ても、何度見てもいい景色だが、こういう場所から見る銀世界の北アルプスはまた格別だ。
パート2に続く。。。
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