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2011年5月10日 (火)

兵庫県最高峰、まだ雪の氷ノ山(4月30日山行記録(2))

雪上山行となった氷ノ山山行記録の後半

前半はこちら

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 この稜線歩きは快適

 

 

仙石コースの分岐を分け、さらにいくとコシキ岩という岩峰の取り付きに着く。

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 前方の黒山(岩)がコシキ岩

 

 

岩に登るルートらしきものはあったがパス。道はコシキ岩を巻くように進む。最後に一汗かいて、8時39分1510m氷ノ山山頂到着。

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    山頂間近          山頂には避難小屋もある

山頂からは360度の展望がすばらしいが、遮るものがなく風が非常に強い。帽子止めを付けていないと、風で飛ばされてしまう。写真を撮ると一度山頂にある避難小屋に駆け込んだ。風の音がすごいが、中は快適。おにぎり、パンでエネルギー補給。ほっと一息。ただEPI(コンロ)を持ってきて、暑いコーヒーでも飲みたかったなぁ。

山頂には展望方位盤がある。それによると天気がいいと大山も見えるようだが、残念ながらこの日はダメだった。他にも鉢伏山、六甲山、雪彦山などいくつかは知った山も見えるようだ。このあたりの山々にはなじみがないだけに、どの山がどれなのかはよく分からなかった。ただ近くの山々は、低山ながらもとてもきれいに見えた。

下山は予定通り東尾根に向かう。山頂直下に古生沼という湿原が広がるらしいが、完全に今は雪ノ下。視界がよく踏み跡もはっきりしているので問題なかったが、このあたりガスや吹雪いたりすると、ルートが分かりにくくなりそうだ。風は強いものの時折陽も射し、なだらかな大きな雪斜面を下るのは爽快だった。少し下って木々が増えてくると風も穏やかになる。スキーで下ると楽しいだろうなぁと思うようなコースだ。赤いテープのマーキングがあり、視界がいいと迷う心配はまったくない。

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 だだっ広い雪原(古生沼か?)

 

 

神大ヒュッテはどうもショートカットしたようだ。踏み跡にしたがって東尾根に入る。展望を楽しみながら高度感のあるコースを下るのが楽しい。徐々に急な下りとなる。面倒だったのでアイゼンもスパッツも出さなかったが、かなり深い雪。結構雪遊びの感覚で楽しんで一気に降りた。こちらのコースから登ってこられる登山者も多い。ピストンだと東尾根から登った方が速いらしい。だがきまま仙人は今回通った周回コースを断然お勧めする。こんなに雪があると思っていなかったのか、雪の状態を聞かれることが多い。

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 展望を楽しみながら東尾根へと下る

 

 

一の谷休憩所あたりから雪のないところが多くなる。道はよく整備されていて歩きやすい。9時57分東尾根避難小屋着。氷ノ山越、山頂ともそうだが、十分きれいな小屋だ。ここで「まど」の登山道を分け、スキー場側へ下るルートをとる。かなり急な階段の道を一気に下る。怪我をしないように慎重に。樹林帯でほとんど展望もなく、あっという間に下りきって東尾根登山口に出る。氷ノ山国際スキー場があるが、さすがにスキー場はもうやっていない。あとは舗装された林道を福定親水公園まで戻った。10時34分駐車場着。

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 急な階段状の下り

 

 

帰路、関宮温泉 万灯の湯で汗を流す。露天風呂に浸かっていると、抜きつ抜かれつしたご夫婦の旦那さんが。同じ山を歩いた親近感からか、話がはずむ。楽しい出合いのひとつだった。この万灯の湯、温泉だけだと600円なのだが、バイキング付きの1500円のセットにした。地元で取れた山菜や野菜などを使った田舎料理が中心ということで、いいんじゃないかと。タラの芽やゆきのしたなど山菜のてんぷらや白和えなど非常に美味しかった。一方田舎料理だけでなく、カレーもあれば、中華(酢豚の鳥版の酢鶏)やうどんまで。デザートのコーヒーゼリーも美味だった。また、休憩室のマッサージ器が無料。これもまた気持ちよかった。なかなか満足の温泉だった。

タフな部分もあったが、終わってみれば非常に楽しい雪山だった。(まぁ山頂以外では、長い休憩は一度も取らなかったとはいえ、)休憩をいれても4時間半ほどで周回。実際きまま仙人が下山後に、これから出発しようという登山者もいたほどだ。 アイゼンもなくても問題なかったが、やはり持参くらいはすべきだろう。またストックはあったほうが歩きやすい。氷ノ山は比較的簡単に登れる上に、展望良し、滝や湿原あり、避難小屋があって安心、と非常にいい山だった。大満足の充実した山行だった。

おしまい。

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