西丹沢の周回ロングコース、大室山・畦ヶ丸(4月17日山行記録(2))
大室山の分岐から破風口というコルまではかなり急なくだりだ。もったいない。が、このくらいの変化は楽しいかもしれない。意外にも鎖場もある。が、鎖を使う必要はない。このあたりからたまに登山者とすれ違うようになる。道志村から登ってきた人たちだろうか? 頑張って登りつめて、ここが加入道山かと思ったら、前大室というピーク。さすがにちょっと早すぎるはずだ。それでももうひと頑張りして、9時43分加入道山(1,418m)到着。ここにも少し下がったところに避難小屋がある。残念ながら、このピークも展望はよくない。チョコレートをつまんで、ひと息入れると早々に出発。でも時間的には少し余裕が出てきた感じがする。
いや何度見ても美しい!
10分ほどで白石峠。ここから白石沢を下って西丹沢自然教室に下るのが、普通のコース。きまま仙人は迷わず畦ヶ丸に向かう。だがここからは結構かったるかった。ピークには標識に明確に場所名が書かれていないところもあるが、地元の方が書いてくれたのだろう、手書きで地名が書いてあるので、位置が把握できるのがいい。途中木々の間から大室山や檜洞丸らしき山影が見える。しかし、見えにくいこととこのあたりの地理感に弱いので、今ひとつ断定できない。水晶沢の頭、シャガクチ丸と越え、一気にバン木の頭まで歩く。このバン木の頭は横浜市野外活動センターへ抜ける分岐でベンチもある。腰をおろして、柏餅(そう今回柏餅をひとつ持ってきていた)をパクつく。うまい!
右が檜洞丸、左奥が蛭ヶ岳
展望が良ければもっとゆっくりするのだが、ちょっと残念。長時間休むと、逆にペースを戻しにくいような気がして、ここも早々に出発。加入道山からは、あとで考えると本当にひたすら歩いた感じだ。かなりハイペースだったと思う。バン木の頭20分ほどでモロクボ沢の頭の分岐。ノンストップで畦ヶ丸に向かう。避難小屋のところが少し開けてベンチもあったのだが、家族連れが休憩していたのでおじゃまかな?と思って畦ヶ丸のピークに向かう。11時39分、畦ヶ丸(1,293m)山頂到着。大きなベンチがあって快適なのだが、ここもそれほど展望はない。わずかに歩いてきた稜線が見渡せるくらい。もう富士山は見えない。。。あとは下るだけと思うと少し気が楽になっておにぎりを食べてしばし休憩。
畦ヶ丸から車を停めた西丹沢自然教室までは、コースタイムで1時間50分。720m程の結構急なくだりだ。けがが怖くて少しペースを落として、ゆっくり下りる。でも結構長かったなぁ。このくだりは意外にも結構多くの登山者とすれ違った。家族連れや若いグループもいて、驚く。けっしてこのルートを登るのはハイキング気分ではいかないだろうに。本棚沢出合、下棚沢出合と進み、西沢に入る。1ヶ所きれいにアカヤシオが咲いていた。何度も木橋で川を渡り、13時38分、スタートの西丹沢自然教室に戻った。いや~疲れた。GPSの距離表示で20.8キロ。なかなかのロングコースだ。
右が大室山、左が加入道山
急な下り アカヤシオ 橋を渡ると西丹沢自然教室
帰路、山北町の中川温泉信玄館(日帰り入浴1,000円)で汗を流す。中川温泉は武田信玄の隠し湯といわれる歴史ある温泉らしい。町営のぶなの湯というのがあるのだが、改修中で休みということで信玄館に。ちゃんとした温泉旅館だけに、値段もやや高いが、雰囲気も対応もきっちりした品があっていい感じだった。お風呂は内湯の他に露天にサウナ。いいお湯でした。露天の湯船に屋根がないので、日差しが暑いくらいだった。
天気にも恵まれ、ロングコースでしたが、楽しい(でもちょっと辛い)山歩きでした。震災後のもやもやも少しは晴れた気がします。
春霞というか、靄がかかりくっきりとした展望とはいかなかったです。が、空に浮かんでいるような富士山など、すばらしい眺めもあり、大満足の一日でした。
おしまい。
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