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2011年4月11日 (月)

石原都知事圧勝

昨日の都知事選、予想通りとはいえ石原さんの圧勝でしたね。やはりこの非常時、国への発言力、リーダーシップ、経験、と石原さんに期待が集るのはよくわかる。

それにしても大きな余震、続きますね。。。

まぁ個々の政策は反対意見もなくはないが、全体的に見て、少し気になるのは4選ということだろう。この点については、非常時だという印籠があったので、さほど議論に上らなかったような。

ただ昨日の石原さんの当確後の会見で、非常に印象的だったのが原発の件だ。きまま仙人がここで書くのはニュアンスが正しく伝わらないと困るのだが、敢えて触れておきたい。

石原都知事は、自ら「原発推進派ではないが、」とした上で(本当は推進派と思えるが?)、今後原発の使用・建設をやめてはいけないと明言した。少なくとも、そう取れる発言だった。

きまま仙人もある部分については同意見だ(すべて賛成名わけではない。)。おそらく今回のことで、原発反対の強い流れができるだろう。きまま仙人もできることなら原発のない世の中の方がいいとは思う。が、中長期的な代替エネルギーは今のところ他に見当たらない。化石燃料は枯渇に向かっているし、CO2排出の問題も大きい。また、発電の主力が世界的に火力に向かうと、ますます石油の値段が高騰するだろう。風力や水力では、それだけでは量的な問題をクリアできない。忘れてはいけないのは、今まで我々の快適な生活は原発の恩恵の上に成り立っていたということだ。

一方で、電気を使わない生活、経済活動というのも知恵を絞る必要はあるものの、限界はある。特に物作りの現場やIT産業では影響が大きい。結果、生産効率が下がり、精度も下がり、物の価格が上がり、競争力は下がり、経済がより悪くなっていく。家庭での冷房は制限するとか、店舗などの冷房も最低限にしたらいいと思うが、工場や情報系が止まるような事は大きなマイナスとなると思う。

かといって安全よりも経済を優先しろなんていうつもりは毛頭ない。新たな原発の建設や、福島の復旧もすぐにやっていいとも思わない。立ち止まって議論すべきタイミングであるのは事実だ。が、原発の否定だけでは、本当の解決策は見えてこないと思う。原発反対という人は、反対というだけでなく、代替エネルギーや将来の生活様式のことも合わせて、意見してもらいたいと思う。

福島原発が仮に落ち着いたとして、その処理だけでなく、エネルギー問題というものが、少なくとも10年レベルの問題として考えていかないといけないだろう。我々もエネルギーコストが今よりも上がることを覚悟し、それに対応するような生活、ビジネス構造の構築が必要だと思う。

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