時計コレクション (71) Seiko Quartz Rectangular (Cal.7431A)
きまま仙人は就職して、千葉にある会社の寮に入った。定時で新人研修が終わると、よく帰りに同期たちと一緒に必要なものの買い物をしてから帰った。きまま仙人の当時(大学を卒業する頃)の時計は、いかにも安価なデジタル時計(たしかCASIOかALBA)だったので、社会人は3針の時計でないと、、、というような感じだったかな?
当時は、まだ機械式時計に興味があったわけでもなく、普通に何も考えずにクォーツで選んだ。とにかく薄い時計の人気があったことは覚えている。それにしても金メッキの角型、シャンパンゴールドの文字盤にローマ数字のインデックスとは、まだ20代前半としては何と渋いセレクションだったか。いや今思うと妙におっさん臭い選択だ。
裏蓋ははめ込み式 とにかく薄い
ただ、一人で買いに行ったわけではないので、友人たちも薦めたに違いないが。。。 価格はたしか1万2、3千円くらいだったと記憶している。
新入社員には渋過ぎ?
記憶を手繰り寄せると、この時計はその後かなり長い期間使っていたように思う。途中でCASIOのハイブリッド(G-SHOCKではないが、そういう系)と使い分けるようにはなったが、No.3で紹介したタグホイヤーの2000クロノを買うまで、よく使った。何度も電池もベルトも交換した記憶がある。したがって写真のベルト、尾錠はもちろんオリジナルではない。
ムーブメントはCal.7431A、特に書くべきこともない。2石と書かれている。きまま仙人は、あまりクォーツの資料を持っていないこともあり、それ以上のことはよくわからない。電池はSR721SW、裏蓋ははめ込み式。ネットで調べるとシャリオなどに使われているムーブのようだが、この時計のモデル名はよくわからない。型番は7431-5180。
Cal.7431A
時計好きのコレクションとしてよりも、思い出の愛用品として手元においておきたい懐かしい一本だ。
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コメント
いつも読ませてもらっています。色々勉強になります。若い頃から機械式一辺倒でクォーツの事はよくわかりません。最近何気なく入った時計屋でハミルトンの少し古いモデルで小振りな3針クォーツの物(新品)が気に入り購入しようかなと思ったのですが秒針がズレていて躊躇しました。その後 色々な店で興味深く見てみると2.3万円程度の物は日本のメーカーでもズレている物があります。流石に10万円程度の物だとカチッカチッと秒針が目盛りで止まっています。クォーツ時計ってこんな物なんでしょうか? 今回の題材のクォーツ全盛期頃の物はどうだったんでしょうか。
投稿: クリーシー | 2011年4月 9日 (土) 22時18分
コメントありがとうございます。
状況がはっきりわかりませんが、おそらく針の取り付け精度の問題だと思います。(ステップモーターとかの問題ではないと思うのですが、) 安いものはそこまで注意深く取り付けていないということでしょうか?
購入店やケースの構造によりますが、秒針の位置合わせ自体はそれほど大変なことではないので、店によっては調整してもらえるかもしれません。やってもらえないようなら何本か見せてもらって、一番合っているものを購入されることをお勧めします。
投稿: きまま仙人 | 2011年4月10日 (日) 20時25分
御丁寧な説明有難うございます。
数年前に生産中止の物でネットで探しても無いんですよ。まぁ もう一度良く見て決めます。33ミリで小振りな所が気に入っています。本当は同じタイプの手巻きが欲しく色々探したのですが万策つきました。楽しいですね時計道 また宜しくです。
投稿: クリーシー | 2011年4月11日 (月) 15時58分