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2011年3月17日 (木)

ヒア・アフター

先日のバンコク出張の帰国便で「ヒア・アフター」を見た。(昼間便だったので、見たのはもうひとつ「相棒 劇場版Ⅱ」も) が、東日本大震災の影響で上映中止となった。

あまり前知識がないまま、クリントイーストウッド監督ということで選んだ。物語は、大津波で臨死体験を経験する女性キャスター。父親がなく、母親が麻薬中毒治療中、共にがんばって生きてきた兄を亡くした双子の弟。死者と交信ができる特殊な能力に悩む若者(マット・デイモン)。3人が別々に生、あるいは生きることを考え、悩み、最後にからみあって、前を向いて歩いていく、という話。

「ヒア・アフター」とは「あの世」の意らしい。津波のシーン以外は、派手なところもないどちらかというと地味な映画だが、じわ~っとくるももはある。クリントイーストウッドおじいちゃん、いや監督、さすがです。

「あの世」何てオカルト映画ではなく、まじめに作るのは非常に難しいテーマだと思う。臨死体験を経験する女性キャスターなどは、うまい設定だったと思う。双子の弟は、兄の帽子に助けられるところなどはいいのだが、マット・デイモンの力を借りて、兄と会話をする部分などは違和感があった。

きまま仙人は、「死者と交信ができる特殊な能力」とかを出してくるのは、正直好きではない。全体的には、さすがはクリントイーストウッド監督という感じなのだが、その点はひっかかるなぁ。

この映画の冒頭は、大津波のシーンから始まる。きまま仙人も見た日、大阪の実家に転がり込んで、TVニュースで東北地方の津波の映像を見たときに、タイミングよすぎるよなっと苦笑いだった。上映中止になったのは、やはり津波のシーンが今上映する映画として刺激が強すぎると判断されたのだろう。まぁ致し方ない判断だとは思う。
その他にも中国映画「唐山大地震-想い続けた32年-」なども上映中止になったようだ。

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