東京マラソン2011完走記(3)
○銀座~浅草~銀座~築地、チャレンジのペースアップ
銀座は東京マラソンで一番華やかなところといっていい、きまま仙人のような3時間10分くらいの速さだと、浅草への往路はまだ折り返しのランナーがいないが、復路では両方向のランナーが行きかいお祭り感が高まる。
銀座四丁目の交差点を左折すると、あぁ銀座だぁといううれしさがある。沿道には大勢の人がいて手を振ったりして声を掛けてくれる。見慣れた建物をやりすごし、日本橋で右折、少し沿道の応援が少なくなってくる。茅場町一丁目を曲がってからの緩やかな起伏も軽快に通過。2度目だと、コースがわかっている分余裕がある。前回はまだ千葉に住んでいたため、東京の土地勘というのも今回の方があるのも大きい。
このあたりで気になったのは、まずナースさん、もうひとり割烹着のようなものに頭巾をかぶったお母さんか食堂のおばさん風のウェアのひと。(あとでたまたま写真に一緒に写っていたが、頭はパンダ、手にはしゃもじ! かわいい女性でした。) 2人とももちろん女性だが、結構速い。きまま仙人ががんばってキロ4分25秒前後のラップを刻んでいるのに、仮装で同じペースでらくらくと(そう見えてしまう!)走るとは。やはりナースさんは、よく声が掛かっていた。うらやましい。
中間点からペースを上げたこともあり、どんどん抜いていく感じが気持ちいい。20~35キロの15キロは、実際は5キロを22分ひと桁(キロ約4分25秒)のペースだったが、GPSのペース表示はキロ4分20~22秒を表示。この錯覚はよかったのか、悪かったのか。決して楽ではなかったが、精神的余裕はあった。ただ折り返しのエリートランナーのトップは、気が付いたら後ろに行っていたという感じ。
20キロあたりのエイドステーションで飴をひとつもらう。今回のマラソンで、途中取ったものはこの飴1個のみ。あとは水、アミノバリューといった水分だけだ。以前書いたが、パワージェルは3つ持って走ったが、デキタブは5粒くらい持っていったが、結局取らなかった。沿道からは「CW-Xがんばれ~!」何ていう声も掛かる。CW-Xでよかった? 隅田川テラスをホームコースにしているきまま仙人にとって、江戸通りの交差点は、隅田川に架かる橋の名前が付くところが多いので、距離感ばっちり。
いよいよこのコースもうひとつのポイント雷門の折り返し。折り返しと言っても、雷門で右折、吾妻橋の西詰めで右折して、ぐるっと周回するような感じ。何かイベントもやっているし、余裕を持って眺めながら走りたかったが、徐々に周囲を見る余裕なし。折り返したあたりで、応援団の幟発見! 応援団は気が付いていないようだったので、こちらから名前を叫ぶ。気が付いてくれた。まだ手を振る余裕はある。
東日本橋あたりで再び「CW-Xがんばれ~!」という声援。よく見るとCW-Xの幟をもっていた。メーカーの人なのか、どこかのお店の人なのか、宣伝も兼ねているんだ。でも個人に掛けられているとわかる声援は、いっそううれしい。
26、27、28、29キロと順調に進むが、このあたりから少しダメージが出始めた。まず足の裏、両足親指の付け根辺りが痛い。(帰宅後見てみると両足とも水ぶくれ、レース中に潰れなくて良かった。) 直前のレース用ウェア確認のときに用意していた靴下に穴が開いたので、新しいものを購入。1度しか試し履きしていなかったので、その影響もあったかも。レース用の靴で長い距離を走るのも久々だから、まぁ仕方ない部分もある。もうひとつ、両足のふくらはぎとお尻に張りのような感じが。きまま仙人の筋力からすると、やっぱり少しペースが速い? でもまぁ、いけるところまで。
30キロを2時間16分10秒台で通過。あれっ? ペースの割に時間がかかっているぞ? すでにゆっくり計算をする余裕がなくなっていた。不思議な感覚でうまく説明できないが、GPSのペースに思考が集中していて、このまま行けば3時間10分をクリアできると信じきっていたような感じがする。4年前は、30キロのところで目標としていた3時間30分を余裕でクリアできるという確信を持った。そのせいか、もう30キロだ。あと1時間で終わってしまう。という感覚だった。一方今回は、ここからが勝負と気持ちを引き締めなおしたが、あと12キロ持ってくれるかなぁ?という不安の方が多かったかもしれない。
日本橋から銀座へともどり、応援の後押しを背にいよいよビックサイトへ向かう。でも応援団、銀座にはいなかったなぁ? 間に合わないと思ってパスしたか? 35キロ手前、築地のあたりで最後のパワージェルでエネルギー補給。いよいよ難関の佃大橋だ。
○築地~豊洲~有明40キロ、我慢の力走
35キロもペースを落とさず通過。ここまで来ると、家の近所という感じもしてくるし、最後のカウントダウンという気もしてくる。一方、タイムを狙うには非常に苦しい区間である。入船までは極力呼吸を整えて、気持ちを入れて佃大橋に向かう。このコース終盤最大の上り、胸突き八丁という地点だ。しかも上りきるまでは、歩道がなく沿道の応援がなくなる。前回はここで、まわりが止まっているように見えた。抜きまくった地点なのだが、今回はそうも行かなかった。ペースを少しでも落とさないようにがんばる。もともと上りのほうが得意なので、何人も抜いていったが、まわりが止まって見えるような感じはなし。(それでも前回よりペースは速い)
佃大橋、朝潮大橋と越えると一気に下って我が街豊洲だ。この下りが膝と足裏にはきつかった。重力を利用して突っ込みたかったが、足が思うように動かない。足がもつれて転倒しそうな不安が。春海橋の起伏も思うより走りづらい。大きく右に折れて、豊洲駅前を通るまっすぐな広い道路に入る。38キロ残り4.2キロ。暑くなって来る。
ふいに豊洲駅付近で、名前を呼ばれた。えっ? 会社の後輩が応援に来てくれていたのだ。ここでの予期せぬ応援はうれしかった。感謝!感謝! 天気予報ではこのくらいから風速5mの向かい風。が、ほとんど気になるような風はなかった。少し暑すぎたこと以外は絶好の条件だった。にもかかわらず、ペースを上げたい、いや維持したいと思うものの足が前に出ない。39キロを越え、右折して有明方面へ。この曲がり角で、ZAADの負けないでを演奏しているイベントが。手を振って声援してくれている。いや音楽の力は大きい。力が出る。
わかっていても距離が長く感じられてきたのは、このあたりから。同じ1キロなのに、、、40キロが遠い。
その4に続く。。。
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コメント
早くお城に入れてくれ!
投稿: おじさん | 2011年3月15日 (火) 21時09分