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2011年3月30日 (水)

時計コレクション (番外28) PANERAI HISTORIA/LEGENDARY WATCHES

東京マラソン、タイ出張ということもあったが、何といっても東日本大震災が起こり、この時計コレクションのコーナーはもうひと月以上お休みしていた。こういう震災時、時計という趣味の話をするのは罪悪感すら感じた。多くの人が死に、家を失い、ライフラインも食料もままならないで苦労している方が多いというのに、いかに役に立たない趣味だろう。。。

しかし文化的には意味がある。と信じて、できるだけ普段どおりにできることは元に戻して行こうと思い、少しずつまた書きたいと思う。

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 無料なのに立派な訂装

 

 

 

今回紹介するのはパネライの本2冊。「PANERAI HISTORIA」というのと、「LEGENDARY WATCHES」というもの。どこのイベントだったか忘れたが、どちらも何年か前に行なわれたパネライのイベントでいただいた。著者はどちらもジャンピエロ・ネグレッティ(Giampiero Negretti)という人だが、きまま仙人はまったく知らない。名前からするとイタリア人か?

この2冊は同じときにいただいたのだが、内容的には少し被る部分がある。「PANERAI HISTORIA」の方は、目次がイタリア語(本文は当然日本語)で、サブタイトルに「深海の彼方より」と付けられている。パネライ家による創業に始まり、イタリア海軍との関係、水深計や水中コンパスなど時計以外の精密計器の開発、優れた特許、そしてラジオミールやルミノールといった防水時計と海軍軍需品、海中での使用製品という側面を強調して書かれている。あとは、歴代の有名モデルや実際にパネライ製品を使用した、あるいはパネライ製品が活躍した戦争での功労者が紹介されている。

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  創業一家      最初のラジオミール   数々の特許

一方「LEGENDARY WATCHES」の方は、目次は1.機械式時計の発祥、2.精密時計の探求、3.フィレンチェとオフィチーネ・パネライ、4.襲撃隊員用の製品、5.伝説のパネライ・ウォッチ、6.大冒険の主役、7.現代に甦ったパネライ・ウォッチ となっている。こちらは1.2.章ではイタリアが機械式時計の発展に大きな寄与をしたという感じで、塔時計やマリンクロノメーターの話が書かれている。3章はフィレンツェでのパネライの創業、4章で時計以外も含めた海軍ミリタリー製品で成長したことが書かれている。 6章ではパネライの時計を身に付け、襲撃用の2人乗り魚雷艇の活躍が紹介されている。 

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 機械式時計の発祥~  パネライ製作所  リューズガードの図

きまま仙人はパネライを一本欲しいとは思いつつ、なかなか優先度が上がっていない。少しきまま仙人の腕には大きすぎるということもあるが、クロノグラフや見た目も面白いムーブメントという視点で見ると、躊躇してしまう。デザインは個性的で好きなのだが。

とはいえ、このようなブランドイメージをアップさせることは、マーケティング的には重要だろう。たとえばルミノールのリューズガードなど、デザイン的には?だし、単に大きくて邪魔なだけだが、戦時中に活躍した防水機構だとなれば、機械物ファンやミリタリーファンには堪らなくなる。そういううんちくが重要なのだ。

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 襲撃用2人乗り魚雷艇

 

 

そういう意味では、パネライのことを知り、パネライの時計が好きになる、欲しくなる二冊ではある。
図や写真が多いのもいい。読まなくても眺めているだけでも十分楽しめる。ただ、惜しいのは何度も繰り返し読むような内容ではないことかな。やっぱりパネライファン向け、あるいはこの本でパネライファンになってもらう販促ツールの延長でしかない。(それでも無料なので大満足!)

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