テオ・ヤンセン展
テオ・ヤンセン展はお台場の日本科学未来館で2月14日まで開かれている展示会だ。入場料は結構高く大人1200円、常設展と合わせると1800円。常設展も見たかったが、シアターが既に最終回まで予約で一杯とのことで、残念だったがテオ・ヤンセン展だけにした。
テオ・ヤンセンとはビーチ・アニマルと名付けられた生き物のように動くもの(新しい生命体)を作ろうとしているアーティスト?だ。プラスチックチューブで作られた身体で、複数の足を持ち、風の力を受け、あるいは溜めて動く。イメージは足の多いカニが横に歩くようなイメージか。
アニマリス・モデュラリウス
右手前が頭、左に出ているのが触覚
1枚目の写真は「アニマリス・シアメシス」と題されたもので、長さ9m、幅4.4m、高さ5m、重量240kgもあるものだ。2枚目の写真は「アニマリス・モデュラリウス」という作品で、長さ12m、幅2m、高さ3.7m、重量120kg。この2つは動くところを実演して見せてくれる。おそらく見たことのない人にはわからないだろうと思うので、簡単に説明しておく。
初期のものは、ヨットのように羽に風を受け、それで歩く(動く)。上記2体の世代になると、羽で風を受け、その動きでクランクが回り、ポンプでペットボトルに圧(8気圧程度まで)を溜める。写真でポンプがわかるだろうか? 動くときはペットボトルに溜まった圧を使って動く。さらに触覚と呼ばれるパイプの先にピストンのような構造があり、障害物が当たると動く方向が逆方向に変わる。
ペットボトルに風を溜める 中央がポンプ
これを生物と見立てるかどうかは別にして、何といっても構造が面白い。風の力を一度溜めて(それもペットボトル)、それを使ってこれだけのものが動く、またたくさんの足の動きがすばらしい。きまま仙人のような理系人間には興味津津だ。実演時の説明だけではなかなか理解できず、説明員の方を捕まえて、いろいろ教えていただきやっとだいたい理解した。
その他、初期の頃の作品も10数点展示されており、ほとんどがビデオで動くところも見ることができる。風の代わりに手で押して試せるものもあった。今日は大勢の家族連れも来ていたが、子供たちも大喜びだった。こういうものを見て、科学や機械物に興味を持ってもらえたらいいと思う。
手で押して試せる
面白かったので、ギフトショップで、12足のミニチュア(ミニビースト)も買ってしまった。しばらくは楽しめそうだ。組み立てたらまた紹介したい。
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