ＡＰ ロイヤルオークオフショア ”ヤルノ・トゥルーリ”リミテッドエディション

先日銀座に出たついでに、ＡＰ（Audemars Piguet:オーデマ・ピゲ）のブティックに行って、ロイヤルオークオフショア”ヤルノ・トゥルーリ”リミテッドエディション（５００本限定）を見せてもらってきた。ただ展示用のサンプルらしく、シリアルＮｏ．は振られていない。

それにしてもＡＰのブティックは少々敷居が高い感じがするなぁ。。。

まず”ヤルノ・トゥルーリ”とはイタリア人ドライバーである。念のため。

このモデルは、ロイヤルオークオフショアとしては珍しく裏スケであることと、まだきまま仙人でも使えそうなデザインだったので、一度実物を見てみたかった。えっ、買う気があるのかって？　いやいや欲しいとは思っても、そう簡単に変える値段じゃありません。３１５万円もします。

まず、見た感じの印象は雑誌などで見る以上によかったとは言っていこう。今までのロイヤルオークオフショアはこれ見よがしな主張の強すぎるデザインが多く、お金持ちですということをひけらかしたい人か、有名人でもない限りつけにくいものがほとんどだった。まぁそういう時計なので、やむなしなのだが。少なくともきまま仙人がつけるシチュエーションはほとんどない（仮にあってもロジェと被る）。一方、この限定モデルも路線は変わらないが、かなり上品に仕上がっていると思う。

全体がダークグレーで統一されていて、金ピカのハデさや青や黄の色物感がないのがいい。その中で赤い針はちゃんと主張しているが、いやらしさがなくてまさにかっこいい。ケース素材が特別なので、ダークグレーと言っても全然地味ではない。ケースはフォージドカーボン、ベゼルはサーメット（Cermet：「セラミック（Ceramic）」と「メタル（Metal）」の合成語、この複合素材はスペースシャトルの耐熱材で使われるもので、耐熱性だけでなく、硬度が非常に高いのでキズが付きにくく、耐衝撃性・耐腐食性にも優れているらしい。）というのが個性を出している。

文字盤もダークグレーで統一感があるが、表面の立体感はまさにオフショア。ただ通常のアラビア数字表記ではなく、バーインデックス。きまま仙人としてはこのバーインデックスの方が精悍であっていると思う。アップライドのインデックスも針に合わせた赤が入れられていて、これもいい感じ。

期待した裏スケは、ん～、、、、まぁまぁ。綺麗に研磨されたCal.3126/3840が見えるのだが、通常のオフショアより１００万円くらい高いのだから、もっと驚くような綺麗なムーブを入れて欲しかった。いいなぁと思ったのはローターくらいかな。ローターは２２Ｋゴールドながらホワイトゴールドで、グレーイメージに合わせたのだろう。きまま仙人としては、裏だから金色ローターでもよかったかな？とも思ったくらい。

腕にはめさせてもらったが、今までのオフショアと同じように、きまま仙人の腕にはやや大きい。が、この時計は見せて主張する時計なので、このくらいのサイズが必要なのだろう。ただ、ラバーベルトなので、やや大きい、やや重い感はあるものの、違和感があるほどではない。いや、もう少し手の届く価格だったら欲しいと思う一本だった。

店員さん（かわいい女性の方でした。対応も気持ちよかったです。）の話では、かなり人気があり、好調な風でした。きまま仙人的には、富裕層にはこの値段でも売れそうな気はします。ただ、限定のプレミアがあるとはいえ、３１５万円は高いかな、とは思った。もちろんこういう時計は、そのものの価値だけでなく、そこから広がる人間関係（あるいは人間関係への寄与）や得られるチャンス、信用などを買う部分がある。この時計を生かすことができる人には高くないのかも知れない。

ちなみに大掃除というわけでもないが、書棚に入りきらなくなったカタログ類をかなりまとめて処分した。特にそれほど人気のないブランドものを。ヤフオクで欲しい人に譲りたいとも思ったが、まとまって数年分ある人気ブランドか余程古いものならともかく、１冊ずつだと送料の方が高くつくし、手間だけかかるので廃棄に。ちょっと惜しかったかなぁ。